人は膨大な量の質問を、日々自分自身に対して投げかけています。
たとえば、朝起きます。即座に自分に質問する。「今日は何を着ていこう?」
それに対する答えが生まれます。「そうだ、大事な会議があるんだ。スーツをしっかり着て行かないと」
「明日からの出張は気が重いなあ」というつぶやきも、実はその前に「明日からの出張はどんなふうだろう?」という質問が存在しています。そしてその質問は、かなり無意識で、自分では認識しにくいということです。「明日からの出張はどんなふうだろう?」という質問を、少し重いトーンで知らず知らずの内に自身に投げかける。結果として、「明日の出張は気が重いなあ」というつぶやきが内側に生まれ、そのつぶやきによって実際に思い気分が引き起こされエネルギーが下がる、ということが起きるわけです。
もし、最初の質問を意図して「明日からの出張でどんな成果を自分は上げたいだろうか?」「自分は何を学ぶことができるだろうか?」等に変えることができたら自分の中に生まれる答えや行動は間違いなく変わるはずです。
~国際コーチ連盟 鈴木義幸氏より~
所長視点)
鈴木氏によれば、自分に対する質問には2種類しかない。「学習の質問」と「批判者の質問」。簡単に言ってしまえば、世の中には、どんな状況に置かれても「どうしたらこのことから学べるだろうか」と常に自分に質問している人と、「どうしてこうなったんだ?」と質問している人がいるということ。そして、前者は内側に常に肯定的な感情を宿し、どんどん新しいことを学んでいくに対して、後者は否定的な感情をわざわざ自らの中に自らで作り出し、新たな学びをなかなか起こすことができません。
どのような条件下に置かれても、俊敏に成長しつづけられる人とは、自分の中で「学習者への質問」をしつづけている人であるということ。
実は成長は自分がどちらの質問をする習慣がついているか…ということです
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