2020年4月29日水曜日

NO222 「感謝の反対は当たり前」

なにか一つ問題が起きたとき、多くの人は「なぜ、こんな問題が起きたんだろう」と考えます。理詰めで考えると、いろいろな原因が思い当たるでしょう。でも、魂的な視野からいうと、自分に起きる問題は「自分の感謝のなさ」を教えてくれるものとして出てきています。だから、上司が自分にいやがらせをするのだとしたら、いやがらせをしない同僚やなんかに感謝が足りなかったのです。

感謝の反対は「当たり前」。

同僚たちがいやがらせをしないのは当たり前だと思っていた。ということは、感謝を知らないのです。だから、病気になったのだとしたら、からだに感謝することを知らなかったんです。それの「気づき」のために、どこかからだの具合が悪くなる。それに気づき、他の具合が悪くないところ一つひとつに感謝すればいいのです。必要な治療を受けながら、感謝すればいい。そうやって、問題のないところに感謝して、感謝して、最後に問題そのものにまで感謝できたとき、その問題は消滅するようになっています。これはお約束ごとです。この世は、そういう仕組みになっています。ということは、問題が起きたとき、

「これは自分が感謝を知らなくて起きたんだ」

と思い、最初から問題そのものに感謝するのが、一番いいんですよね。問題そのものに「感謝してます」といえば、その問題は終わるんです。でも、最初から問題そのものに感謝するという流れには行かないものなのです。だから、最初は問題を起こしていない周りに感謝から始めるのです。周りへの感謝から始めると、やがて、その問題にも感謝できるようになります。そして、魂が上にあがります。

~斎藤一人氏より

所長視点)
当たり前は「固定観念」です。固定観念に気づくときが「カチン」「ムカッ」「イラッ」です。そういうときこと「当たり前」に思っていたことに気づくチャンスです。気づけば気づくほど心が解放されていきます。楽しいですー


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2020年4月28日火曜日

NO221 「必要以上に怖がりすぎないで」

最近、不安で前に進めなくなっている人たちが多いと感じます。個人の選択肢が広がった現代では、すべての道が先行き不透明。まわりと同じょうな安全そうな道を行ったり、縮こまっていたりすると、さらに不安は大きくなり、自信もなくなってくるはずです。行動できないのは、先のことを必要以上に考えて、怖がりすぎているから。大人になって、過去の記憶や周囲からの情報が増えてくると、危険を避けるためにストップがかかるようになります。たしかに勇気を出して撤退が必要なときもあるでしょう。でも、本当にやりたいことがあるとき、どうしても手に入れたいものがあるとき、不安に思う気持ちは「逃げろ!」という合図ではなく、対策を立てて「進め!」という合図。「やってみたら意外と簡単だった」「なんとか乗り越えられた」ということは多いはず。
人は心の奥で、「やれること」「やれないこと」もちゃんと知っているので、可能性がゼロのことには、「やりたい」とは思わないのです。子どもが遊びに夢中になるような素直な気持ちになって、やりたいことに飛び込んでいけば、「やるだけやって気が済んだ」という爽やかな気持ちが残るでしょう。やった後悔はすぐに消えますが、やらなかった後悔はだんだん大きくなってきます。後悔のない生き方は、どんな結果であろうと、"誇り"となって、自分を支えてくれるはずですから。

~作家 有川真由美氏より~

所長視点)
人は「迷っているとき」というのは「どっちでもいい」ときだそうです。どっちでもよくないから迷っているように思いますが、本当に嫌なときは迷いません。迷っているときはどちらを選んでも後悔する可能性はあるわけですから、とにかくどちらか決めて進んでいく中で、失敗したらやめて「こちらでなかった」という経験から沢山、学ぶこともできます。迷ったらGO! 私はそう決めて生きています


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2020年4月25日土曜日

NO220 「使命」

『命とは「時間」のことです。
こうしてページをめくる間にも、あなたの寿命は縮まりました。
100年後、あなたはこの星にいません。
死ぬと決まっているのに、なぜ、僕らは生まれてくるのでしょう?
人生の最後の瞬間、これまで得たモノ、すべてを手放すのが人生のゴールです。
しかし、人生最後の瞬間、持って還れるものがひとつだけあります。
それが…「思い出」です。
人生最後の日、あなたはどんな「思い出」を持って還りたいですか?』
「いまという時代は、幕末なんてもんじゃないくらい激動期」
この大変革期に生まれてきた我々には、どんな使命があるのだろうか。
ひとりひとりに、何らかの使命があり、大きな意味があるはずだ。
ITの変革、デジタルの社会に突き進んでいく中、まさに今、コロナの大きな問題が起きた。おそらく、今年から来年にかけて、多くの企業や店がバタバタと倒産する100年に一度の大変な時代になるだろう。
幕末では、時代の変革に取り残された人たちが続出した。
だが反対に、それを乗り越え、激的に変化し、進化した人たちも多くいる。
だからこそ、この今、乾坤一擲(けんこんいってき)、のるかそるかの大勝負のとき。
「一期は夢よ ただ狂え」(閑吟集)
所詮、人生は短い夢のごとし。
だからこそ、ただひたすら、狂ったように勝負する。
そして、たとえ倒れたとしても、前のめりになって倒れる。
最後の最後まであきらめず…
自らを進化させ続けたい。

~人の心に灯をともす より~


所長視点)
使命とは「命の使いかた」のことです。自分の命を自分の時間を何に使うか?使っているか?一日の終わりに、今日のスケジュールを書いてみましょう。朝起きて今に至るまで、何に時間を使っているのか?仕事のため?仕事はなんのため?お金のため?お金はなんのため?家族のため?それでは家族と一緒の時間も大切にしましょう。仕事を家族の時間がとれない言い訳にしない。大切なものが定まったとき、そのために使う時間を増やしましょう

NO219 「自分の問題」

社会のユガミや不安というものを、

私たちは単なる社会問題と見て、

それが自分たちの悪意や、

自己中心の大きな集積であることを、

忘れがちであります。

社会のことも

自然環境のことも、

世界のことすべて、

自分の外にはありません。

すべて、私の中にあるのです。

~ 長谷川町子氏より~


所長視点)
社会問題も自分の問題。環境破壊も自分の問題。そして自然の素晴らしさも宇宙の広大さも空の青さも桜吹雪も自分の中にあります。悪いところを見つけて自分の問題…と捉えるのは意外と簡単ですが、素晴らしいところを見つけて「自分もそういうところがあるんだ…」と捉えるのに抵抗がある人は意外と多いです。すべてを受け入れましょう

NO218 「ちょうどいい」

お釈迦さまの言葉に、このようなものがあります。

すべてがあなたにちょうどいい。

今のあなたに今の夫がちょうどいい。

今のあなたに今の妻がちょうどいい。

今のあなたに今の子供がちょうどいい。

今のあなたに今の親がちょうどいい。

今のあなたに今の兄弟がちょうどいい。

今のあなたに今の友人がちょうどいい。

今のあなたに今の仕事がちょうどいい。

死ぬ日もあなたにちょうどいい。

すべてがあなたにちょうどいい。』

妻が夫の悪口や文句を散々言って「ひどい夫だ」と嘆いたとき、お釈迦さまは、「文句を言っているあなたに、ちょうどいい夫なんですね」(そんなひどい夫にふさわしい妻)と言ったという。
これは、仕事も、会社も、上司も、みな同じ。
不平不満を並べれば並べるほど、人望がなくなる。
どんなときも、人望を高める行動を取る人でありたい。

~人の心に灯をともす より~

所長視点)
自分の人間関係にしろ、環境にしろ、「ちょうどいい」ということは自分の鏡ということ。自分がそれを受けとめ、自分を磨いていけば磨いた自分にあった「ちょうどいい」相手、「ちょうどいい」環境が与えられる ということ。
すべてが自分次第です

2020年4月23日木曜日

NO217 「かっこいい大人」

「いいこと」を引き寄せる人とそうでない人は確かにいます。その違いは何でしょうか?機嫌のいい人は「いいこと」を引き寄せるけれど、不機嫌な人は引き寄せづらいと感じます。単純に自分がどういう人と話したいかと言うと、やはり機嫌のいい人です。
不機嫌な人と話をするのは誰でも疲れます。疲れるということは、その人に近寄りたくない、関わりたくないと思うものです。だから不機嫌な人は、他人との出会いを通じて「新たにいいこと」に遭遇しにくく、チャンスを逃すことになります。
不機嫌で対話がうまくできないと、だんだん孤独になってしまう。孤独だからあまり人と話さない。だから余計に不機嫌になるという悪循環。中高年の人が高齢になって更にとっつきにくい不機嫌な老人になるか、それとも年を重ね、角が取れて上機嫌な人になっていくか。その分かれ道は五十代かもしれません

~明治大学 文学部教授 齋藤 孝氏より~

所長視点)
自分の気持ちを整えて、機嫌のいい人でいること。これは持って生まれた性格や個人の資質ではなく、作法の問題です。機嫌のいい人でも、納得の行かない出来事や、一見みれば不運といわれることが起こります。出来事に囚われていると、出来事によって自分の機嫌が左右されます。自立した人は、自分の心の状態を自分で選んでいることを知っています。どんな環境であっても「機嫌のいい自分」を選ぶことができる。いつでもそういう自分であるように習慣化する。これが自立した大人の作法です。そういう人はかっこいいですね

NO216 「パフォーマンス(実力の発揮度合)」

スポーツにとって大切なのは、結果と考えられています。しかし、結果を追い求めるば追い求めるほど、勝利という結果は逃げていってしまうという残念な法則があります。それではどのようにしたらよいのでしょうか
一流の選手になればなるほど、ただ「勝ちたい」「優勝したい」などの漠然とした結果だけを追い求めていくのではなく、勝利を手にするために必要な、それにふさわしい自らの変化を求めているのです。従って変化を感じる能力、変化を楽しむ能力こそが、追い求める結果を手に入れるために必要となってくるということです。つまり変化の集大成が結果につながるということを、よく理解しなければなりません。

~スポーツドクター 辻秀一氏~

所長視点)
プロの世界は、いろいろな環境の中でつねに結果が求められます。しかし結果をこだわるtとパフォーマンスが下がります。結果にこだわっても、そうでなくてもその人の実力は変わりませんが、心の状態が変化するからです。結果にこだわれば心の状態は、焦りや不安から不機嫌になります。不機嫌な人はパフォーマンスが下がります。実力が出しきれない。ではパフォーマンスが上がる心の状態はどのような状態かというと「ご機嫌」です。変化を楽しむときの心の状態がまさに「ご機嫌」とつながっていきます。自分の機嫌は自分でとる!

2020年4月19日日曜日

NO215 「5%と95%」

5%と95%。これは何の数字かと言うと、目に見える世界と見えない世界の割合です。私たちの生活の中で目に見えている世界は実はたったの5%しかありません。目に見えているものと言うと、私たちの体、机や椅子、食べ物、草花なんかそうです。では残りの95%の目に見えない世界とは何でしょうか。量子力学の世界では、ダークマター、ダークエネルギーと呼ばれてるものが、この95%にあたります。量子力学はこの95%の目に見えない世界を解明する学問です。
私たちの世界で目に見えないもの、それは端的に言うと私たちの心や意識です。私たちの幸せに成功するためには、心や意識の在り方を整えることが大事だとすると、心や意識を変えるためには、目に見えない世界を解明する必要があるのです。それが量子力学の理論で解明できているのです

~量子力学コーチ 高橋宏和氏より~

所長視点)
お金の問題、人間関係の問題、家庭内の問題、仕事の問題、健康の問題などは、量子力学によると目に見えない95%の心や意識がうまく調整できていなから。目に見える5%でどれだけ頑張っても限界があるということになります。目に見えない世界は「波動」の世界です。これらを生活や物事のとらえ方に当てはめていくと、昔から言われている宗教の教えてである「感謝」「感受」「ために生きる」などに通じていきます。宗教的世界と物理科学的世界が通じる時代がやってきたようです

NO214 「あわてず騒がす」

「災難にあう時節には、災難にあうがよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候。これはこれ災難ののがれる妙法にて候」
良寛和尚71歳の時、大地震があり、友人にあてた見舞いの手紙の中の一節だ。
「災難にあったら、あわてず騒がず、災難にあうのがよい。死ぬことが決まったら、静かに死を受け入れるのがよい。これが災難を逃れる唯一の方法だ」
なんとも身も蓋もない、一見冷たいとも思える文言だ。しかし、文句を言ったところで状況が良くなるわけではない。嘆き悲しんだりしたところで、事態が変わるわけでもない。だとするなら、我々にできるのは、文句を言わず、その事実を「ああ、そうなりましたか」と淡々と受け入れること。それが、災難を逃れる唯一の方法だと良寛和尚は言う。
その災難があっても、松下幸之助さんのように、「わしは運がよかった」と言える人だけが神様を味方につけることができる。そして、そのうえさらに、「その困難があったからこそ、今の自分がある」と感謝できる人…不幸や災難を嘆かず、淡々と受け入れることができる人でありたい。

~人の心に灯をともす より~

所長視点)
すべてを受け入れる…その中で自分のやれることを探し、一所懸命を楽しむ。これが究極の生き方なのかもしれません。受け入れるときに引っかかる思いが自分のこだわりになりますから、こだわりに気づき、さらに受け入れていく…そのようなときに事態が好転することもよくあります。それを経験していくと「わしは運がよかった」という生き方になっていくように気がします。

NO213  「選挙権という権利と義務」

あと100年もすると日本人は全部入れ替わっているわけです。でも100年経っても日本という国はあるでしょう。歴史の連続ということを考えると、いまの日本の現状は、何年か前の日本人の決断が作ったことになりますね。そしていまの私たちの決断は、10年後、20年後の日本を決めていくんです。自分たちの子供や孫の世代の日本がどうなるかは、今の日本人が決めるわけです。つまり私たちが決める。だから、私たちは未来の世代に対して責任がある。逆に言うと私たちは過去の時代の人たちの責任をとっていることになる。
つまり、世代を超えて責任があるんです。私たちは、過去の人たちの責任を引き受けると同時に、未来の人たちに対して責任を引き渡してる。未来の人たちには、いやが応なく私たちの責任を取ってもらわないといけない。だから正しい判断をしないと、子どもや孫の世代が困る。子や孫が困る判断をしてはいけないということですね

~若い有権者のための政治入門 藤井厳喜氏より~

所長視点)
「国民は国民以上の政治家をもつことはできない」ということわざがあります。「政治が悪い」と批判することは「国民の判断が悪かった」ということを同時に含んでいます。選挙権という権利に対する義務は「立派な政治家を選ぶ」ということです。選んだ政治家をみれば私たちが何に価値をおいて選んでいるか、ということがはっきりします。もちろん、政治家を批判をしてはいけないわけではありません。批判すると同時に自分の責任(立派な政治家を選ぶ)を果たせるように努力する必要があります。
未来の責任を追っている自覚がない中で「いまの自分の生活をよくしてほしい」を考え、そうならなければ「誰がやっても同じ」と選挙にもいかない…これがそのまま政治家に反映しているのかもしれません

2020年4月18日土曜日

NO212 「仕事がつまらない理由」

「仕事がつまらないから辞める」という人は少なくないでしょう。気持ちはわからなくもありません。私もこれまでの人生で「つまらないな」と思ったことは、正直あります。ただ、もし「つまらない」だけが理由なら、仕事を辞めるのは待ったほうがいい。新しい仕事についても再び「つまらないから」と辞めてしまいがちだからです。ではどうするか。
仕事を変えるより先に、自分を変えることです。
自分次第で仕事が楽しくなることは、かなりあります。やり方はいたって簡単です。言われたことだけをやるのではなく、「自分の頭で考えて行動すること」です。
上司にコピー取りを頼まれたとします。
どうすれば一秒でも早く取れるのか。どうすれば美しいコピーが取れるのか。どういう状態で渡せば、相手に喜んでもらえるのか積極的に自分から考えて工夫してコピーを取ります。できる上司ならきっと気づいて、褒めてくれるでしょう。モチベーションは上がり、仕事も俄然楽しくなってくるはずです

~ 実業家 杉山大輔氏より ~

所長視点)
仕事が楽しいかどうかもそうですが、人生が楽しいかどうかも同じです。「自分で考え、工夫して創り上げる」ことが楽しいかどうかの差になります。真の家庭づくりも同じで、親子関係、夫婦関係も「自分で考え、工夫して創り上げる」もの。人の成功例や失敗例はヒントになっても正解ではありません。全てオリジナルになります。小さいことからでも自分で考え、自分で決めて、オリジナルな関係性を築きあげていきましょう。それをサポートするのがMCになります

2020年4月17日金曜日

NO211 「振り返り時間」


以前、ある会社で振り返りをやって、目が点になったことがあります。一流企業の40代の管理職が「努力が足りなかったから、うまくいかなかった」と平然と発言するのです。しかも驚いたことに、誰一人それに突っ込まず、「次は頑張ろう」で終わらせようとするのです。 こうなってくると、もはや末期的な症状です。脊髄反射的に仕事をさばき続けているうちに、考えることをみんなが忘れてしまったに違いありません。小学生の反省会でも、もう少しまともな話をします。それを小学生レベルというのは、小学生に失礼かもしれません。こういう発言が出たときこそ、「なぜそうなのか」「本当にそうなのか」「他の考えはできないのか」の3つの質問を使って、本質を見つけ出すようにします。
たとえば、こんな感じです。
「だったら、何か努力を妨げていたのでしょうか?」
「時間がなかったからかなあ……」
「なるほど、時間がないと。じゃあ、どうやったら、なくならないようになるんでしょうね。本当に時間って、ないのでしょうか?」
「そうだなあ……おそらく、仕事の要領が悪いんだと思うよ」
「そうですか、要領が悪いから時間がなくなると……。となると、もっと効率的に仕事ができるようになれば、努力する時間があった、ということでしょうか?」
「ウ~ン、それはそうかもしれませんが……」
「ところで、そもそも、要領って何ですか? 具体的にどんなところが悪いと感じていらっしゃるのでしょうか?」
これはその人を責めているのではありません。本質を見つけ出すために、一緒に考えているのです。あくまでも対話であることを忘れないようにしなければなりません。

~ファシリテーション協会会長 森 時彦氏より~

所長視点)
物事を改善するには「ダブルループ」の考え方が必要です。うまくいかなかった原因を考えるのは「シングルループ」。うまくいかなかった原因が発生する仕組みを考えるのが「ダブルループ」です。一回振り返り、さらに深く振り返る。そうすることで構造が改善され同じ失敗がなくなります。問題が発生する構造に目を向ける。これが危機を機会に変える方法です

2020年4月16日木曜日

NO220 「心と気持ち」

人間の「心」と「気持ち」は同じではないということです。もともと人間の心は、どんな悪人でも純粋で素直。この「心」に対して外的影響でころころ変化していくのが「気持ち」。したがって、「心」がそのまま「気持ち」に伝達されるようになれば、いつも純粋で素直な「気持ち」を維持することができるというわけです。そのためには常に「心」と「気持ち」を流れやすいパイプでつないでおくこと。つまり変わりやすい「気持ち」を変わらない「心」でいつもコントロールできるようにしておくことです。ところが残念なことに「心」と「気持ち」をつなぐパイプが詰まってる人が多すぎます。
トイレ掃除を続けてきて多くの学びがありました。その中でも「心」と「気持ち」をつなぐパイプが通りやすくする効果があるのがトイレ掃除にであると実感します

~ 鍵山秀三郎氏より ~

所長視点)
鍵山秀三郎氏はイエローハットの創業者で、40年以上掃除を通じて教育をされてきた方です。掃除の中でもトイレ掃除は特に特別な意味があると思います。人が「汚い」と感じている部分から目を背けるのではなく、正対して磨いていく。まさしく心磨きをしていくのと同じです。自分が入った瞬間のトイレより、出るときは「ほんの少し」でもきれいにしていく。これが外出先でも仕事場でもできるようになれば、真の家庭づくりがが加速します

2020年4月14日火曜日

NO219 「投資視点」

忙しいから人と会う時間がない、あるいは本を読む時間がない、仕組みや戦略を作る時間がないという経営者の声をよく耳にする。こういった発言をする経営者のほとんどは「追われる経営」をしている。彼らの共通点は、投資視点を持っていないことである。今、目の前の仕事をこなすことに一生懸命になってしまい、どんな提案に対しても「余裕ができたら考えます」と答える。「お金が貯まったら、いつかそのうち投資します」と言っている人と同じようなものだ。しかし今の追われているサイクルを変えなければ、いつまでたっても余裕は生まれない。「仕組みづくりも抜本的な制度改革も、そのうち時間ができたらやろう」と言っていても、その時間は一生来ないのである。余裕というものは最初に、時間なり、労力なりを投資しない限り、生まれないのである。時間や労力も消費するばかりで投資に回さなければ、先細りになっていく。自然に改善することは皆無である。

~ 本田直之氏より~

所長視点)
これは経営者だけの話ではなく、一個人の生活、家庭生活にも当てはまる内容です。自分の生活、家庭生活の運転席には「私」が座っています。私がしない限り、その方向にはいかないのである。「追われる生活」をしているのか?「余裕のある生活」をしているのか?それは人や環境が原因ではなく、自分の運転の仕方が原因です。
しかし幸いなことに、いまは家庭生活の運転も「カーナビ」がついています。どこに設定するか。それが重要です。

2020年4月13日月曜日

NO218 「最善の決断」

一つのことを成すためには、多くの人の助けが必要である。
ひとりで全て答えを出そうとしないこと。一つの決断をするためには、たくさんの人が必要とします。ひとりで戦う必要はないし、誰もひとりで戦っていない。他の人が必要だ。誰もが他の人から絶大な影響を受けている。よい決断をするためには、良い「プロデューサー」になること。できる限りの、最も優れた知見、情報、経験を集め、最適なタイミングで、最適なメンバーで議論をし、限られた時間の中で最善の決断下す。その努力をしていると、いつかそんな仕組みをうまく設計し、実現にこぎつけられるようになる。さらには他人の意見と理由を丹念に引き出す術を身につければ、百人力です。ユニークな考えや優れたセンスを秘めていても、口下手なものもいる。人目につかないところで静かに努力を重ねている者もいる。大きな声や議理的な議論に遮られて見えなくなっていないか、注意して見てほしい

~デルタスタジオ社長 渡辺健介氏より~

所長視点)
物事をすすめるために必要なことは、なんでもひとりでやろうとしないこと。回りを活かせる人になること。周りの意見を聞ける人になること。その中で限られた時間で最善の決断を下すことが、真の家庭づくりには必要です。正解はありません。最善の決断を下して進めていく中で築かれていく信頼関係こそが家族愛につながります

2020年4月12日日曜日

NO217 「傷ついたとき」

人は他人を傷つけることができない。他人が自分を傷つけたんじゃない。自分が自分を傷つけている。例えば「お前は役に立たない」と言われて、ムカッとしたり、傷ついたりする。自分がそれに対して、何とも思っていなかったら、心に引っかかることはない。心の奥の深層意識では「自分は役に立たない人間だ」と思っている。しかし、それを受け入れられないので、「役に立つ自分になろう」と思ってもがいている。そこで人から「役立たず」と言われるからカチンとくる。
自分が無力である…ということを、深く受け入れている人は「役立たず」と言われても全然傷つかない。もし傷つくなら、自分が他人のその意見を一番認めてる証拠である。
「役立たず」と言われたあとでは、自己弁護して相手を否定する。そんなことをいうあなたはひどい。私はこんなに頑張っているのに。私は悪くない…と。そして心のひっかりが尾を引いている。自己弁護とは、自分自身に言い聞かせてる状態のこと。こっちの方が正しいと何度も自分を弁護しようとしている。どうして弁護が必要かと言うと、あなたが相手の意見を正しいと思っているからである。

~さとうみつろう氏より~

所長視点)
自分の心の引っかかりに、気づけば気づくほど心が解放されていきます。特に心の奥深くに沈んでいる心が気づけない。その心に気づく方法が心が傷ついたとき。それは自分自身の固定観念です。統一原理では「堕落性」といいます。実は自分自身が一番本当の自分が分からなくなってます。本当の自分に気づくきっかけが「傷ついたとき」であるのです。
最近、傷ついたときはいつだったでしょうか?

2020年4月11日土曜日

NO216 「一生懸命が楽しい」

人間の「楽しい」には認知の脳が作り出す、結果の「楽しい」、出来事の「楽しい」があります。買ったら楽しい、儲かったら楽しい、うまくいったら楽しい。ハワイに行くと楽しい、ボーナスをもらうと楽しい。しかしこの楽しいにはリスクがあります。結果がでないときもあるし、出来事がないことも多い。刹那的でその瞬間しか楽しくありません。
実は人間には認知の脳が作り出す「楽しい」もありますが、「一生懸命そのものが楽しい」と感じる遺伝子も、持っているのです。それは動物にはない、人間だけが持つ遺伝子です。人間には必ずこの遺伝子がある。「結果の楽しい」でしか生きていけない人は、気が付けばいつも苦しい。いつも不機嫌で「何かいいことないかな」と周りを見渡している。そして「勝ったら楽しいのに…」「うまくいったら楽しいのに…」とずっとノンフローなまま、結果が出ない。
もちろん、「結果や出来事の楽しい」が悪いわけではありませんが、「一生懸命が楽しい」という心がないとやる気が続かないのです。皆さんも子供の頃は、間違いなく一生懸命を楽しめたはずです。そうやって、毎日を生きていた。しかし大人になるにつれ「一生懸命が楽しい」を放棄してしまうのです。

~スポーツドクター 辻秀一氏より~

所長視点)
2種類の「楽しい」が分かってくると、人生が楽しくなってきます。不機嫌は怠惰の一種です。自分の機嫌は自分でとるのが自立した人です。「一生懸命が楽しい」を取り戻すには「一生懸命が楽しい」と考える…それだけでいいそうです。そう考えただけで脳波がそのようになる。あとは結果が求められる環境で、どれだけ「一生懸命が楽しい」を考える回数を増やすか…です。家庭の幸せもそうです。「結果や出来事の楽しい」だけでは家族は幸せにはなりません。

2020年4月10日金曜日

NO215 「浪費時間と投資時間」

会社において大切なのは、お金の貯め方よりも使い方だ。今使っているお金が投資なのか浪費なのかを、経営者は突き詰めて考えなくてはいけない。それが投資だと判断すれば、かなりまとまった額だろうと大胆に意思決定すべきだし、浪費だと判断すれば、たとえ鉛筆一本だろうと目を光らせるのが経営者の仕事である。これを逆にしている経営者はことのほか多いが、その癖を治してくれるのが実は「自分の家計簿をつける」ことである。つまり家計簿を作るのは、それ自体が目的ではない。家庭という小さな単位でもきちんとバジェットを作り、投資、貯蓄、食費や光熱費など生活費の効率化を念頭に、「お金の使い方を考える習慣」を身につけることが大切なのである。いくら公私を分けていると言っても、人間はお金の使い方や人付き合いといった面では、常に同じような行動パターンを取る
~実業家 本田直之氏~

所長視点)
お金と時間の使い方は、その人の価値観を表しています。何にお金と時間を使っているのか?これが自分の価値観です。スケジュールや家計簿をつけてみれば自分の価値観を客観的に見つけることになります。お金と同じで時間も「投資」に使えば時間を生み出すこともできます。浪費時間と投資時間の区別をつけれるようになれば、人生が変わります

2020年4月9日木曜日

NO216 「的をしぼる」

誰もが1日に同じだけの時間を持っているのに、なぜ他の人よりずっと多くのことをこなせる人たちがいるのだろうか。彼らはどうやって多くのことをこなし、実現し、そして多くのものを稼ぎ、手に入れているのか。
それは、彼らが核心をつかむことを物事の中心に据えているからだ。つまり「的をしぼる」のだ。「的をしぼる」とは、したいことではなく、するべきことをするということだ。それはすべてが等しく重要とは限らないことを知り、最も重要なものを見つけることでもある。目覚ましい成果は、どれほど的をしぼれるかによって決まると気づくことでもある。
ほとんどの人は逆だと思っている。大成功は時間のかかる複雑で大変なことだと考えている。そのため、スケジュール表や、やることリストにはやるべきことがいっぱいで収拾がつかなくなっている。人には限られた時間しかないから、あれこれ手を広げると十分なことができなくなる。業績をあげたいと望むなら、あれもこれもも足し算ではなく引き算が必要だ。多くのことをそこそこやるより、少数のことを効果的にやらなければならない。何も削らないまま仕事や人生の荷物を増やしてしまうと、たとえうまくいったとしても不都合なことが多く出てくることになる

~不動産会社社長 ゲアリー・ケラー氏より~

所長視点)
いまの情報社会のなかで「何を得るか」より「何を捨てるか」が重要になっている。しぼればしぼるほど、精鋭化され本質が浮かび上がってきます。どんなにハイスペックなパソコンもデータを入れすぎれば重くなります。心がサクサク動く感覚をつかむまで捨てる。まずは自分の身の回りのもので、1年以上使ってないものを1つずつ捨ててみましょう。1ヵ月経てば心がサクサクになります

2020年4月7日火曜日

NO215 「抱っこ」

「先生、ぼく、きょう生まれたんだよ」と、ミツオくんが、嬉しそうに話しかけてきました。そこで私が「そう。生まれたとき小さかったミツオくんが、おとうさんやおかあさんのおかげで、こんなに大きくなったんだね。どれくらい重くなったのか先生がはかってあげよう」と言いながら、ミツオくんを抱きあげました。そして「ひとりずつ、ミツオくんと握手して『おめでとう』を言って、お祝いしてあげようね」と私はミツオくんを抱いて、みんなの前を通りました。子どもたちは、ミツオくんと握手をして『おめでとう』と言いました。ミツオくんも『ありがとう』とお礼をしていて、みんなほんとうに嬉しそうでした。
そのあくる日、ミツオくんのおかあさんから手紙をいただきました。「ミツオは毎日学校から帰ってまいりますと、よほど疲れるのか『ただいま』という声も聞こえないくらい小さい声です。そして、座敷にあがってくるなり、ごろんと横になってしまいます。ところが、きょうは『ただいま』という声も、びっくりするような大きな声です。そして『おかあちゃん、ぼくね、先生に抱いてもろたよ』と座敷中をポンポンとびながら『先生に抱いてもろた、先生に抱いてもろた』と大はしゃぎです。私まで嬉しくなってしまいました。先生ありがとうございました」
この手紙をよんで、何かなにげなく抱き上げたことが、ミツオくんにとっては、こんなにも嬉しいことであったとは思いもよらなかったのです。
次の日、二三人の子どもが走ってくるなり、大きな声で「先生、ぼく、あさってやで。たのむよ。抱いてや」「ぼくもやで」と、言うのです。誕生日の予告申し込みです。その日から、私の学級では、その子どもの誕生日には、その子どもを抱きあげることになったのです。
~児童文化研究家 吉岡たすく氏より~

所長視点)
いまの現状は抱き上げることはできず、マスクで笑顔をみることもできません。会社でもセクハラで訴えられることもあります。しかし本当は、親子で、夫婦で、親しい人同士で、温かなつながりを持つことは真の家庭づくりには必要不可欠です。はやくそのような日が来ることを願ってやみません

2020年4月6日月曜日

NO214 「金の延べ棒」

もしあなたが「金の延べ棒」と「丸太棒」のどちらかをもらえるとしたら、どちらを選びますか。きっと「金の延べ棒」を選ぶと思います。では状況が海の上にいて、乗っている子船が転覆するところだったら、どちらを選びますか。ほとんどの人は「丸太棒」を選ぶでしょう。つまりお金より命が一番大切であるということが分かっているのです。
人生について考えるとき、生まれてから死ぬまで、一瞬一瞬が積み重なってその集大成が人生になります。そのように考えると、時間はそのまま命であるとも言えます。お客様のところへ営業に行くということは、実は「金の延べ棒」より大切な時間を頂いてるわけです。ですから、これを理解すると、心からありがとうございますという言葉が自然に出てくるは出てきます。たとえ契約が取れなかったとしても、お客様の時間を頂いてることだけでも感謝できるはずです。しかし、多くの営業マンは、契約してくださったお客様を、神様のように思い、契約してくれなかったお客様を、分からずやと思ってしまいがちです

~営業コンサルタント 岡田基良氏より~


所長視点)
当たり前、と思っていることが、本当は当たり前でなく、多くの人の努力によって成り立っていることがあります。というより「当たり前」のことなどないのかもしれません。それほど私達が生きていること自体が奇跡であり、そこに気づいたときから、幸せが始まります。意外と幸せになるのは簡単なのかもしれません

2020年4月5日日曜日

NO213 「固定観念」

感情が湧くのは、目の前の出来事が原因ではありません。それを「良いことだ」「悪いことだ」と思い込んだあなたの固定観念こそが真の原因です。ですから、感情が湧いた時はチャンスだと覚えておく。そして感情が湧いたら

①その感情に同化しない
②そして感情を選択してるのが私であると気づくこと
③次にどうして私は怒ってる泣いてるだろうと聞いてみてみる

これは、目の前の出来事を「悪いことだ」「良いことだ」と信じ込んでいる固定観念を探すのに有効です。固定観念が見つかれば、勝手にそれを信じ込んで自分が原因だったと気づけるはず。そこまで来れば、その固定観念とは違うことを信じてみればいいのです

~さとうみつろう氏より~


所長視点)
感情には「自分を振り回す感情」と「自分を幸せにする感情」があります。どちらも出どころは同じですが、固定観念によって「自分を振り回す」か「幸せにする」かに分かれます。人間関係で苦しむ人のほとんどが、自分の固定観念に気づけずにいます。「固定観念」とは「思い込み」「こだわり」でもあります。自分ではこだわっていること自体に気づけてない。真の家庭づくりをする上で大きなテーマでもあります。

2020年4月4日土曜日

NO212 「感情の鍵」

これからは、外側の社会に適合して生きる時代は終わり、一人ひとりが自分の心や感情を大切にしながら生きる時代になっていく。素晴らしい可能性がある一方で、正解がない世界だから不安で怖い人も多いと思う。誰かが決めた指標や、物差しが機能しなくなる。誰かの正解じゃない。自分の世界へ挑む勇気が求められてくる時代だ。だからこそ自分の心の中にある大切な何かにつながる必要がある。じゃないと、自分の人生は糸の切れた凧のようにふらふら流されて不安の中で進んでいくことになる。
必要なことは「感情を鍵に、心の扉を開く」ことだ。自分の心の奥にある大切な想いとつながること。あなただけの大切な宝物を思い出すことだ。仕事であれば、自分たちが仕事をしている意味を、ここに集まってる理由を思い出すことと同じだ。それは”思考で作るもの”じゃない。”感じることで思い出すもの”だ。思考はよく自分に嘘をつく。自分を無理やり納得させる。でも感じる世界には真実があるんだ

~アカツキ創業者 塩田元規氏より~


所長視点)
2020年から時代が明らかに変わりました。心の時代です。思考で考えるより、心が何を感じるかを大切にする。損得の時代から、心地よさを求める時代でもあります。いやでも自分の心と向き合うような出来事が起きてきます。そのとき「なぜ、いま、ここにいるのか?」をつかんだ人が、次の段階に飛躍する…そんな時代だと感じています

NO210 「トイレ掃除」

高貴な神様は、トイレに宿ると言われます。だから風水では、トイレはできるだけこまめに掃除して、換気をすると良いとされています。トイレが汚くて運が良くなることはないのです。トイレ掃除に必要なのは「細かいところを見る意識」です。つまり、見えてるところだけをブラシで、ひたすらゴシゴシ磨けばいい、というものではなく、便座、便器の中、縁、まわりの床に目を向けることの方が大事です。特に、便器の後ろ側はつねに死角になっていて、汚れがたまりやすいのでその都度要チェック。
それぞれ死角になる部分の汚れを掃除して、初めて「トイレはきれいになった」といえるのです。死角を見つけるのに能力も、技術も必要ありませんが一番難しいのです。
人は、目の前にゴミが落ちていても、気づかないことが多々あります。人は「見たいものしか見ない」という性質を持っているからです。先入を捨てて空間をちゃんと「見つめながら」掃除をしていたら、見えなかった死角が目に飛び込んでくるようになってきます。それができる人は、日常生活、仕事、人間関係、人生でも誰も気づいてない大事なことに、自然と目がいくようになります。つまり人生の大事なことを発見できる人になるのです

~開運料理人 ちこ より~

所長視点)
松下幸之助も「松下政経塾」で政治を勉強するのに「掃き掃除」を徹底的にさせることから始めた、と言われています。たかが掃除、されど掃除。心を整えるのに「掃除」は究極のツールになります。MCの最初でお伝えしますが、心が現象化したのが環境です。整ったトイレを家族が使えば家族の心が整います。トイレ掃除が家族を救う?

NO209 「最初の一歩」

どんなに高い山も、一歩一歩登っていくしかありません。どんなに偉大な登山家も、一歩一歩足を進めているにすぎません。ものすごく大変なことを終わらせるために必要なのは、まず最初の一個を片付けることです。ところが僕たち人間は、それがなかなかできません。
みんな一生の目標みたいな大きなものばかり掲げていて、結局動かない。「いつかはエベレストに登るぞ」と言っていて、一歩を踏み出しません。これは一体なぜなのでしょう。
大きなことだから完成させられないのではなくて、一個に手をつけないから完成させられないだけなのです。
やらなければならないことが三個あったとき、人は容易に動き出します。ところが、やらなければならないことが二〇〇個あると「一個片付けてみたところで、まだ一九九個もあるよ」どうにもこうにもモチベーションが保てません。
でも一個片付けるという行為自体の大変さは、全体量が三個だろうと二〇〇個だろうと変わりません。一個一個片付ければ必ず終わるのだから、早く一個目に取り掛かれば良いだけです。先に二〇〇個を見る人は一個も片付けることができないけれど、先に一個を見る人は二〇〇個を片付けることができるのです

~放送作家 野呂エイシロウ氏より~

所長視点)
理屈でわかっていても、心が動かなければ物事がなかなか進みません。自分の心が軽く動けるように、環境を設定する、配慮できる人が物事を進めれる人ということになります。自分の心がどのようなときにワクワクして、どのようなときに重くなるのか…
自分で自分の機嫌をとれる人が自立した人になりたいものです

NO209 「質問」

人は膨大な量の質問を、日々自分自身に対して投げかけています。
たとえば、朝起きます。即座に自分に質問する。「今日は何を着ていこう?」
それに対する答えが生まれます。「そうだ、大事な会議があるんだ。スーツをしっかり着て行かないと」
「明日からの出張は気が重いなあ」というつぶやきも、実はその前に「明日からの出張はどんなふうだろう?」という質問が存在しています。そしてその質問は、かなり無意識で、自分では認識しにくいということです。「明日からの出張はどんなふうだろう?」という質問を、少し重いトーンで知らず知らずの内に自身に投げかける。結果として、「明日の出張は気が重いなあ」というつぶやきが内側に生まれ、そのつぶやきによって実際に思い気分が引き起こされエネルギーが下がる、ということが起きるわけです。
もし、最初の質問を意図して「明日からの出張でどんな成果を自分は上げたいだろうか?」「自分は何を学ぶことができるだろうか?」等に変えることができたら自分の中に生まれる答えや行動は間違いなく変わるはずです。

~国際コーチ連盟 鈴木義幸氏より~



所長視点)
鈴木氏によれば、自分に対する質問には2種類しかない。「学習の質問」と「批判者の質問」。簡単に言ってしまえば、世の中には、どんな状況に置かれても「どうしたらこのことから学べるだろうか」と常に自分に質問している人と、「どうしてこうなったんだ?」と質問している人がいるということ。そして、前者は内側に常に肯定的な感情を宿し、どんどん新しいことを学んでいくに対して、後者は否定的な感情をわざわざ自らの中に自らで作り出し、新たな学びをなかなか起こすことができません。
どのような条件下に置かれても、俊敏に成長しつづけられる人とは、自分の中で「学習者への質問」をしつづけている人であるということ。
実は成長は自分がどちらの質問をする習慣がついているか…ということです

NO208 「解決してあげなくちゃ」

私たちは、目の前に問題を抱えた人がいたり、辛そうな人が現れると「解決してあげなくちゃ」と思い込むようになってしまったようです。こうした傾向は人生相談を受けるとき、確かによく表れていて、相談者の98%が自分以外の人のことで悩んでいます。自分が今こういう状態で困っている、というのは100人に2人ぐらいで、あとは「夫がこうだ」「妻がこうだ」「子供がこうだ」「友人がこうだ」という自分の外側にいる人の悩み苦しみや、社会の矛盾を、あっちこっちから熊手でかき集めているように思います。
その人たちのことを心配する結果、ご本人は全く笑顔ではありません。基本的に私たちができるのは、まず自分が笑顔になること、自分が太陽になることです。その向こうにいる人の悩みは、自分のことではないのですから、解決できなくて当たり前です。「私たちにそんな力はない」と思い切ったところから、ものすごく楽な人生が始まります。自分が太陽ではないのに「周りを明るくしてあげなくちゃ」という人が大半です。まず自分が明るく幸せな人になりましょう

~小林正観氏より~

所長視点)
人を変えることはできない。しかし自分は変えることができる。と言われても、自分の抱えている事情が大きくなると、自分のことよりも回りの出来事に囚われてしまう。悩みを抱えて心が重いときは大抵、回りのことを優先していて「自分は人のために生きている」と思い込んでいる。それに気づき、自分軸を取り戻していくことが「真の家庭づくり」の高いレベルの実践です~

2020年4月3日金曜日

NO211 「雑念を消す」

自然に頭の中に浮かび上がる雑念をきれいさっぱり消し去ることは不可能なように思いますが、そんなことはありません。と言うか、むしろ簡単に消すことができます。
雑念のほとんどは「予定」「スケジュール」であり、「やるべきこと」「 to do」 なのです。ですから、それを「スケジュール帳」や「 to do リスト」に書き出します。できれば「デジタル」ではなく「紙」に書いて、目の前や机の横など、すぐに目に入るところに置いておくといいのです。「今日の予定」「次の予定」「午前中にするべき仕事」。するのが気になれば、1秒で見ることができます。「気になれば見ればいい」と思うと、不思議なことにそれ以上「雑念」が湧いてきません

~精神科医 樺沢紫苑氏より~

所長視点)
脳の働きの一つに、目標が達成されてない未完了課題については、記憶に強く残る。課題が達成されると忘れる、といった「ツァイガルニク効果」があります。 すなわち進行中の出来事は脳の記憶スペースを占領する、完了した出来事はきれいに消去されるといった具合です。沢山のことをいっぺんにたくさんしようとすると脳がフリーズする。一つずつするために、他のことはいったん「書いて忘れる」。これが習慣づいている人を「集中力のある人」といいます。そして集中してやる仕事の能率、質ともに高くなる。自分の成長に何を習慣化させるか、これが人生を左右します