2020年11月30日月曜日

NO410 「成功の理由」

アメリカの成功者たちへのアンケートを見ると成功した理由のベスト3。それは…。

「病気」「倒産」「失恋」でした。

あの病気のおかげで…。
一度倒産したおかげで…。
失恋したおかげで…。
すべて、いわゆる不幸ばかりです。失望したくなるようなことばかりです。しかし、彼らはこのツラい出来事を、「自分を深く見つめ直す機会」に変えて、生き方を改めたのです。すると、災いは転じて福となったのです!つまり、「失望」すら「希望」の一部なのです。そしていいます。「人生で起きることは、本当にすべて最高です」

~ コピーライター ひすいこたろうさんより ~

所長視点)
私達が自分の目で見えている世界(人間が光としてみえる範囲)は全体の0.00000001%の範囲でしかないそうです。その世界で起こっていることだけで信じて判断するのはちょっと早い。自分を超えた部分を信じてみる生き方のほうが幸せになる確率が高い…ようです

2020年11月28日土曜日

NO409 「人生ゲーム」

「人生ゲーム」とは1960年にアメリカで発売されたボードゲームで、日本では1968年から発売され、日本人なら誰でも一度はやったことのあるゲーム、といってもよいようですが、最新版は2019年に発売された「令和版」です。これまでは、お金をふやしていくところを、令和版では、フォロワーがどれだけふやせるかに代わっています。また、昔は、就職は1回しかできなかったり、人生の「コース」が決められていたりしましたが、それらは取り払われています。まさに、いまを生きる人たちの人生を投影していると、と私は思います。
これから大切なのは、お金ではなく、フォロワー(支援者)です。あなたの考え方や生き方に、「いいね」を押してくれる人たちです。フォロワーが多くなれば、お金はあとから、いくらでもついてきます。それを可能にする力を、フォロワーによって得るわけです。フォロワーによって人生の道が開けていくことを、実感できる時代といってもいいのではないでしょうか。

~ 評論家 櫻井秀勲さんより ~

所長視点)
「いいね」を押してくれる人は共感してくれた人です。フォロワーが人生のポイントになってくるということは共感力が重要だということです。正しい間違っているという理屈より、心で感じる世界に価値が置かれるようになりました。今日、心が感じたことを振り返ってみることから始めてみるのもいいかもしれません

2020年11月27日金曜日

NO408 「野暮な人」

世間では必要以上に偉そうにしている人を見かけます。自分が大企業に勤めているというだけで、周囲を見下した発言をする人もいます。ふだんの主婦同士のつき合いでも、なぜか威張っている人がいます。傍から見ていても、ほんとうに嫌な気持ちになるものです。自分より立場が下で言い返すこともしづらいといった、相手の立場に思いをめぐらすことができない人なのでしょう。もしくはそういうことがわかっているから、わざと自分を大きく見せようと威張っているのかもしれません。ほんとうに品がないですね。
江戸庶民の間では、このような必要以上に威張ることは下等の人間のすることとされいました。とくに、抵抗できない立場の人に対して必要以上に威張ることは野暮の極み、最下等の人間と位置づけられていたのです。江戸庶民は、もともと人間は平等であり、弱い人をいたわることや、できるだけへりくだることが世間と良好なつき合いができる秘訣と考えていました。江戸では、「人間」と書いて「じんかん」と読ませていたそうですが、これは、人と人には適切な間合いが必要であり、その「間」を持つことが良好なつき合いをもたらすことを知っていたのでしょう。いわば「共生」の知恵。人はひとりでは生きていけません。適切な間合いを持って自らをへりくだることができれば、もっと中身の濃い人づき合いができると思います。

~ 江戸しぐさ語りべの会 越川禮子さんより ~

所長視点)
人の幸不幸の95%は人間関係で決まるそうです。人間関係において適切な間合いを築く上で重要なのは個々に自立です。自分を律することができる人が人を思いやることができます。自立と間合い、非常に重要なポイントです

2020年11月26日木曜日

NO407 「寿司職人」

 一人前の寿司職人になるためには下積み修行を10年ほど経験する必要があるという。ホリエモンは、センスと経営能力さえあれば1年もしないうちにプロの寿司職人を養成できる批判する。経済学者からすると、ホリエモンの説に分があるように思えた。パリで寿司職人をしている友人に、どちらが正しいと思うか質問をしてみた。「確かに、条件さえそろえば、技術的には可能」しかし、技術以外の2つの要素が重要だと言う。第1に、うまい寿司を作るには良いネタを仕入れる必要がある。良いネタを見分け、なるべく安く仕入れることが必要だし、業者は良いネタを隠し持っていて、昔からの取引がある名店にしか売らないそうだ。要するに人間関係がモノを言うわけである。
第2に、寿司職人にはコミュニケーション能力や話芸が求められる。貫禄のある寿司好き紳士が、世間話や寿司のあれこれをネタにして話しかけてくるという。客がどのような人物なのかを観察しつつ、相手を楽しませ愉快にさせる受けこたえをする。
寿司という名の芸術品を作る。そして愉快な会話も手品のように提供し、客を納得させる。これらすべてを身につけているのが「一人前の寿司職人」なのだ。寿司職人は寿司を作る芸術家であると同時に、経験に裏打ちされた「人情」のエキスパートなのだ。友人の結論は「センスが良くても、10年近くかかるだろう」

~ 西南学院大学教授 山村英司さんより ~

所長視点)
一流になるには、技術的な面とともに、心の世界を磨く必要があります。人生においても生き方も重要だし、どのような心で生きるのかも重要。今の時代、ますます重要になってくるように思います

2020年11月25日水曜日

NO406 「読書」

運があれば大概のことはうまくいくが、運がないと相当努力しても大概のことはあえなく失敗に終わる。ところが運ばかりは100%確実につかむ方法がない。でも、運をつかみとる方法がないとしたら、せめて自分にやれることを地道にコツコツ努力するタイプもいる。その姿を見た人は「頑張っているあいつにチャンスをやろう」と思ってくれる。それが思わぬ運につながるのだ。

野球の選手でいえば、誰より遅くまでグラウンドで素振りを繰り返していたら、それを密かに見ていた2軍の監督は、1軍で想定外の故障をした選手が出たときなどに、その選手の1軍昇格を推薦しようとするだろう。運をつかみとるための日常的努力が野球選手にとっての素振りだとするならば、人生にとっての素振りは読書に他ならないのだ。読書を通じて教養を磨いて自分なりの哲学を養っておくと、年上の人が可愛がってくれる。するとプロ野球の2軍の監督に目をかけられた野球選手が思わぬ出場機会を得るように、人生においてもチャンスをつかめる日もやってくるだろう。

~ 経営コンサルタント 堀紘一さんより ~

所長視点)

仕事や結婚など人生の一大決心をするときや、判断材料がなく限られた情報だけで勝負するシーンにおける決断は読書を通じて長い時間かけて養ってきた教養がものを言うとのこと。読書を通じて強い足腰をつくり、ブレない人生を送ること=真の家庭づくりです

2020年11月24日火曜日

NO405 「応援する老人」

世界に類をみない革命、明治維新を成し遂げたのは20代や30代の若者たちだ。    しかし、忘れていけないのは、その裏に、彼らを認めたり、応援した、年長者や老人たちがいたから。どんな改革でも、実力や権力のある年長者や老人たちが本気になって止めたら、その改革は一歩も進まない。昨今の大企業がバタバタとダメになっていく裏には、こういう現象がある。だからこそ、年長者や老人は、「若者を応援する人」でなければならない。特に、変化の激しい現代はそれが必要。応援するには、自分も勉強して、その問題の本質をある程度わかっていなければならない。つまり、新しい情報や、考え方を受け入れる好奇心と柔軟性が必要。若者とつき合うには、魅力がなければならない。頑固一徹で、誰の話も聞かず、昔話ばかりしているような老人には誰も会おうとはしない。

~ 西原宏夫さんより ~

所長視点)
若い人が輝くためには、ベテランがどっしりとフォローしてあげることが重要です。失敗してもフォローしてくれる人がいるとおもいっきり若者らしく振る舞うことができます。若者から信頼されるお年寄りがいる環境こそ、真の家庭が目指すところです




2020年11月23日月曜日

NO404 「いい会社」

『いい会社』とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社を取り巻くすべての人々が、日常会話の中で『あの会社は、いい会社だね』と言ってくれるような会社です。社員はもちろんのこと、仕入先からも、売り先からも、一般の消費者の方からも、そして地域の人たちからも『いい会社だね』と言ってもらえるように心がけています。ですから会社の目的は社員を幸せにするためにあり、会社は永続することに価値があります。本当に「いい会社」なら、消費者からも、そこに働く人からも、取り引き先からも、地域からも、誰からも支持されるので、長く続くに決まっています。
業績を追うより、むしろ「社員の幸福」を追求すると、時間はかかるかもしれませんが、結果として会社の業績も向上します。「幸福は伝染する」という特性があるので、社員が幸福なら、お客様を含めて、その会社に関係するすべての人たちを幸福へ誘うでしょう。また、社員が幸福なら創造性が高まり、会社の業績が自然とよくなります。

~ 伊那食品工業代表取締役会長 塚越寛さんより ~

所長視点)
いい会社はいい家族にも当てはまりそうです。家族を取り巻くすべての人々が「良い家族だね」と言ってくれる。家族同士も「良い家族だね」と感じている。そこには人もお金も引き寄せられ、何代にもわたって幸せがつながっていく。そんな家庭を築きたいですね

2020年11月22日日曜日

NO403 「預かりもの」

この世に生を受けてから人生をおえるまでの期間を「寿命」といいますが、禅では「定命(じょうみょう)」です。命の長さは生まれ落ちたその瞬間から“定められている”と考えるため、そう表現するのです。では、命は誰のものでしょうか。
「自分の命なのだから、誰のものでもない。自分のものに決まっているじゃないか」
多くの人がそう思っているのではありませんか?しかし違うのです。禅は命をこう考えます。
「仏様(ご先祖様)からの預かりもの」
いま、そこに自分がいただいている命は、ご両親をはじめ、たくさんのご先祖様が永々と命をつないできてくれた結果としてあるのです。そのうちのたった一人でも欠けていたら、いまの命はありません。そのことを思ったら、“命は自分のもの”だなんていえますか?ご先祖様たちのお陰様によっていただいている。ご先祖様からお預かりしている、という受け取り方ができるのではないでしょうか。お預かりしている命だとしたら、自分勝手に扱うことはできませんね。他人様からなにかをお預かりしたら、お返しするまで大切に扱うはずです。命も同じ。定命が尽きてお返しする瞬間まで、大切にしていくのが、当たり前の命との向き合い方でしょう。

~ 曹洞宗徳雄山建功寺住職 枡野俊明さんより ~

所長視点)
大切にすることは、価値を発揮させることにつながります。人生を価値あるものにする。それは自分のためではなく、仏様、ご先祖様、両親にお返しするため。それが人生の本質なのかもしれません

2020年11月21日土曜日

NO402 「善意と好意は与えっぱなし」

私たちはこの生で『人になしたこと』をすべて自分が受け取るように仕組まれています。今ある境遇も今の状況も人間関係も、人に対する好意や嫌悪も、人から受ける好意も悪意も、そして自分の今の健康も、すべて自分が他の人々になした同じものを受け取っています。だから『お人好しになって、ひたすら良きことをなせ』。ひたすらの意味は「効果を求めず」です。天が好きなものは、好意と善意と感謝です。気がついた人は、良き言葉・勇気・励まし・やさしさをいつも部下にあげましょう。
そして「善意と好意は与えっぱなし」。良きことをする時『効果を求めない』ことです。

~ 陶芸家 北川八郎さんより ~


所長視点
好意と善意と感謝の反対は「怒りとグチと文句」。この3つを克服しさえすれば、いつの間にか一流の人間になっているそうです。理不尽なイライラと怒りが収まらない人は放っておく。私が平和と創り出すピースメーカーになっていきましょう


2020年11月20日金曜日

NO401 「仕返し」

神は“自己犠牲”を嫌います。「私はいいから、あなたが幸せになって」じゃなくて、まずは自分が幸せになって、その幸せをできる範囲で周りに配っていけばいいんだよね。「自分さえ良ければ」というのも自分を大切にしていないことだよね。他人に迷惑をかければ必ずその報いは自分が受けます。だから結局、それも自分を大切にしていないのと同じことなんです。
また、相手に悪口を言われたり、イヤなことをされたりしたら、その人に「仕返しをしよう」としますが、これもいけません。誰かがあなたの悪口を言ったら、その報いを受けるのはその言った人なんです。“報い”とはいいことをすればいいことで報われて、悪いことをすれば悪いことで報われることを言います。だいたい、人の悪口って言ったほうが負けだからね。言い続けている人は大負けなの。それをあなたまでその人につられて相手の悪口を言ったら、自分の運勢まで悪くなっちゃうんだよ。だから、私たちができることっていうのはね、「相手を黙らせる」ことではありません。「相手が悪口を言っても、自分は言わないようにする」ことがほんとうの真理なんだよね。

~ 斉藤一人さん ~

所長視点)
正しいことをいっていれば、すべてうまくいくとは限りません。正しいことを感情的にいう人が一番始末が悪い人と言われます。正しい生き方をすることがなによりも重要です。どんな環境であったとしても、人のせいにせず自分の生き方を貫く。そんな人に神様は味方すると思います



2020年11月19日木曜日

NO400 「自信」

自信というのは、生きる上で非常に大切なものですな。第一そうしたものがなければ、生きていてもこんなに頼りないことはない。ぼくも、自信をなくすという経験は何度となくしてますわ。悲観して、どうにも困りはて、夜も眠れんというようなこともありましたよ、実際は。
しかしね、その翌朝になると、もうすっかり考え方というか発想が変わってましたな。昨夜悲観した材料をもとに、これはこう考えよう、あれはああしようというように、建設的な考え方が心に浮かんでくる。それが自然にできたのですよ。だから、自信をなくしたとはいうものの、そのつぎの瞬間には、どうすればそれを解決できるか、そのことをもう懸命に考えていたということですな。
それができたのは、やはり体験の中から自然に身についたものでしょうね。百の事を行って、一つだけ成ったとしたら、たいていの人は事の成らない九十九に自信をなくし、もう再びその事を試みなくなるでしょうな。そうなれば、まさに失敗ですわ。
しかし、よく考えれば百が百とも失敗したわけではない。たとえ一つでも事が成っているということは、他の九十九にも成る可能性があるということですね。そう考えれば勇気が出てきましょう。そして、事の成った一つをなおざりにしないで、それを貴重な足がかりに、自信を持って九十九にいどむことができる。そうなれば、もはや成功したのと同然ですよ。

~ 松下幸之助さんより ~

所長視点)
失敗が多くなれば失敗に対して意識がいくようになっていく。しかし失敗の中でも気づけたこと、うまくいったことも含まれています。それが一つでも気づけたら「もはや成功したのと同然」。エジソンは「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りの、 うまく行かない方法を 見つけただけだ」。もはやとらえ方というより生き方の問題のようです

2020年11月18日水曜日

NO399 「脳の老化」

「歩行時間が1日30分未満」「外出頻度が少ない」「友人と会う機会が月1回未満」「地域への催しへの参加がない」「仕事や家事をしていない」などの項目にチェックの多い高齢者ほど、3年後に要介護認定になっていることが多いんです。前頭葉の大好物は「ときめき」です。ドキドキ、ワクワクする心があれば、脳の老化は遠ざかります。
「時間を忘れて熱中できることを見つける」「楽しそうなことはなんでもやってみる」
S・ウルマンの有名な詩「青春」にあるとおり「60歳だろうと16歳だろうと、人には驚異にひかれる心、おさな子のような未知への探求心、生きる喜びにあふれた興味がある。精神が皮肉の雪に覆われ、悲嘆の氷に閉ざされるとき、20歳だろうと人は老いる。頭を高く上げ、希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春の中にいる」のです。特に仕事一筋できた中高年男性は心して、楽しみ上手になってください。

~ 臨床心理士 和田秀樹さんより ~

所長視点)
外出や人と交流が減ると、認知症や要介護のリスクが高まるそうです。1週間を振り返ってワクワクしたことがでてこなかったら要注意です。これは歳のせいではなく心が疲れているのかもしれません。心のメンテナンスが必要かも…

2020年11月17日火曜日

NO398 「創意工夫」

ここは2015年の6年1組の教室。給食が終わって、子どもたちが「ごちそうさま」の挨拶をすると同時に、ボクがノートパソコンで、ももいろクローバーの「行くぜっ!怪盗少女」を流します。教室に設置されたスピーカーから、ノリのいいリズムが響き渡ります。子どもたち38人が一斉にいすを動かし、ほうきで床を掃き、ぞうきんがけをします。最大の見せ場はサビの部分です。
《笑顔と歌声で 世界を照らし出せ~♪》
ここで全員、ほうきとぞうきんを床に置き、ももクロの振りそのままで激しくダンスします。見事に揃ってキレもいい。サビが終わると、スパッと掃除に戻ります。
これを繰り返しながら掃除を終えて、最後は全員の手拍子で締め。これがその年の夏、全国的に有名になった6年1組名物「ダンシング掃除」です。この模様はバラエティ番組「ナニコレ珍百景」や「みんなのニュース」で紹介されました。意外かもしれませんが、音楽をかけると掃除が素早くなります。「行くぜっ!怪盗少女」の後、「星のカービィスカイハイ」「ルパン三世」のダンスバージョンなどを流してトータル7分くらい。ボクが指示するのは、「曲が終わるまでに掃除を終えてね」、それだけです。すると子どもたちは勝手に工夫し始めます。どうすれば効率的に掃除できるか、ムダな動きを省けるかを、徹底的に研究するんです。

~ 世田谷小学校教諭 沼田晶弘さんより ~

所長視点)
どんなことであっても楽しくやろうと工夫すると意欲が湧き、ものごとがスムーズに進むようになります。天国は入るところではなくて、創るところであるといわれます。どんなところでも楽しくすることでできる人は、どこにいっても楽しい=天国で住める人になります

2020年11月16日月曜日

NO397 「魂の成長」

「魂」が成長できるのは「肉体を持ったときだけ」のようです。「魂」だけで過ごしているときは「事件」が起きないからです。「魂」は、肉体がある分、さまざまな制約や事件にさらされます。「食べなくっちゃいけない」「飲まなくっちゃいけない」「お風呂に入らなくっちゃいけない」「トイレに行かなくちゃいけない」「寝なくちゃいけない」。「上司に怒られる」のも、「夫婦喧嘩をする」のも、「親子喧嘩をする」のも、肉体があってこそ。「魂」だけの状態であれば、制約も事件もなく、とても「ラクな状態」で過ごせますが、そのかわり、まったく「成長」しません。
「魂の成長」には、事故、病気、災難などが必要です。病気によって優しさを知り、事故に遭って謙虚さを知る。「魂」は自ら「シナリオ」を書いて、さまざまな事故・病気・災難を設定しています。それもすべて、「魂の成長」のためなのです。
「魂」を成長・進化させる方法とは、目の前で起こる一つひとつの現象に対して、つべこべ愚痴を言わず「感謝」を持ってとらえること。ある現象に対して、「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」を言うのは「初期の段階(マイナスの段階)」です。その後、マイナスから「ゼロになる段階」があり、その先に「嬉しい、楽しい、幸せと思う段階」があります。この高みに登り、あらゆる現象について「ありがたい」と思えるようになったら「魂」が大きな成長を遂げています。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
魂が成長するときに幸せを感じるようになっているように思います。成長中のときは忍耐が必要ですが、成長期間を通じて成長したとき、達成感というか魂の解放観が生まれます。感謝が重要ですね

2020年11月15日日曜日

NO396 「徳」

企業経営において、長く繁栄を続ける企業をつくりあげていこうとするなら、「徳」で治めていくしか道はないと私は考えています。欧米の多くの企業では一般に、覇道つまり「力」による企業統治を進めています。例えば、資本の論理をもって人事権や任命権をふりかざしたり、または金銭的なインセンティブ(誘因)をもって、従業員をコントロールしようとしたりするのです。しかし、権力によって人間を管理し、または金銭によって人間の欲望をそそるような経営が、長続きするはずはありません。一時的に成功を収めることができたとしても、いつか人心の離反を招き、必ず破滅に至るはずです
「徳」というのは人間的魅力。相対したとき、自然と頭が下がるような人のことをいう。利他の心を持ち、けっして偉ぶらず、謙虚で、明るくて、人から好かれる人のことだ。昨今では、その「徳」に「情報性パワー」や「専門性パワー」があると、さらに影響力が増す。それが他人の協力を結集できる人であり、影響力のある人。

~ 稲盛和夫さんより ~

所長視点)
いまは愛の時代を迎えているそうです。より利他の心が人間的な魅力となり、人を治め、企業経営の中心になっていきます。WINWINは、より助け合ってお互い勝とうという心ではありますが、利他の心は、計算しない、損得勘定なく与えていく世界。時代についていける人になっていきたいものです

2020年11月14日土曜日

NO395 「一瞬で幸せになる方法」

今すぐに、一瞬で幸せになる方法がある。それは、「今、幸せだ」と感じること。小林正観さんは、 「幸せという状態」があるのではなく「幸せを感じる自分」がいるだけだという。何気ない日常でそれを感じるかどうか。
健康で食事ができて「幸せ」。
夜眠れる家があって「幸せ」。
幸せは、与えてもらうものではなく、自分で感じるもの。他者に依存している自律していない人は、自ら幸せを感じる力が弱い。だから、不平不満が多い。結婚だけでなく、人間関係も、自律している者どうしの方が長く続く。
自分一人でも、幸せになってしまうことができる人でありたい。

~西原宏夫さんより~

所長視点)
「あたりまえ」が多くなると「感謝」が少なくなってしまいます。「感謝」と「幸せ」を感じる力は相性抜群です。自分はついてないな、不幸だな、と思ったら「感謝できること」を探すのが近道です。

2020年11月13日金曜日

NO394 「易学者の敵」

相というものは、心掛けによって刻々と変化するいわば「活物」とされています。また昔から、易学者の敵は、「神仏祖先を敬っている者と、陰徳積善をする者」だともいわれています。つまり、いくら悪い相が出ていても、心から神仏を尊んでいる人と、常に徳を積んでいる人には「冥加」があって、見えない世界の力で未然に助けられるので、鑑定がはずれてしまうというのです。相は医学の発達もみない時代に研究された事例の積み重ねです。いわば、統計学なのです。しかし、それをさらに超える偉大な力が存在することにも気づかねばなりません。

~ 神主 岡本彰夫さんより ~

所長視点)
いまの時代は神仏や祖先を敬うと言ってもがすんなり通じない時代になりました。家に、仏壇や神棚がない家も多く、お墓参りなどの神社参拝の習慣がないからも理由の一つとされています。そして徳を積むと陰徳どころか、SNSで発信しまくる。易学泣かせの生き方もなかなかよいかもしれません

2020年11月12日木曜日

NO393 「デタラメに決める」

私はいつも財布にサイコロを入れて持ち歩いています。何かに迷ったら、奇数か偶数かで決めます。天丼かうな丼かどちらにしようか…。そもそも迷うというのは、どちらでもいいから迷うのです。うなぎが嫌いなら、迷ったりしません。そいういうときには、デタラメに決めるにかぎります。デタラメというと、誤解を招きそうですが、これは「出たら目」。出た目に従う。出したのはほとけ様なのだから、ほとけ様に決めてもらう、ということです。 
大学の先生をやっていたとき、学生の進路相談のときもそうします。
「この大学やめようがのころうか迷ってます…」
私はサイコロをとりだして、学生に渡します。
「振ってごらん。奇数が出たらやめる、偶数が出たら残る」すると学生はあわてます。
「先生、ふざけないでください。僕はまじめに相談に来たんですよ」
「私もまじめに答えているんだよ。人生どっちがよかったかなんて、絶対にわからない」
と言い返す。人間には、未来を決める権利などありません。よかったという判断もつかない。どちらがいいかなんてわかりません。私たちには未来はわからないのです。
キリスト教でも未来について知っているのは神だけです。
「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけでじゅうぶんである」
自分の未来を決める権利は、神様にしかありません。私たちは権利放棄でいいのです。
これが宗教の教えです。学生にもこの話をして、どちらがいいかなどわからない、ほとけ様、あるいは神様、それとも宇宙意志にお任せして、デタラメに決めたらいいと言うのです。
~ 宗教評論家 ひろさちやさんより ~

所長視点)
過去を後悔してもやり直せないのに、後悔することに時間を使って「今」を生きれない。未来を不安に思っている人は悩みに時間を使って「今」を楽しめない。心から幸せを感じている人は「今」を生きています。今を生きるためにサイコロに決断を委ねるのもよいかもしれません



2020年11月11日水曜日

NO392 「辛いとき」

セッションのときFさん(28歳 女性)がこのようにおっしゃったんですね。
「私、ほんとに辛いけど毎日顔にも出さずに必死に乗り越えてがんばってるんです 」
そんな時に私は、
「そうなんですね。でもどうして辛くても顔に出さないですか」
と尋ねたんですね。するとFさんは、
「辛い顔なんて人に見せたらダメじゃないですか」
とおっしゃったんですね。
「私なら結構、辛い時は辛いっていっちゃいますけどね。」
と、いうと、Fさんは、キョトンとしていらっしゃるんですね。そして私は
「なぜ辛い顔を人に見せたらダメなんですか?」
と質問をします。すると、「人に嫌われる」とか、「人に迷惑をかける」とか、そういう答えが返ってくるんですね。確かに、自分の辛いからといって人に八つ当たりをしたらいけませんよ。でも、自分の辛いという感情を素直に出すだけなら誰にも迷惑をかけないんですね。辛いながらも笑顔でいる人がそれ以上責められる必要はないと思うんです。もしかすると、励ましてくれる人がいるかもしれません。
「もしそうやって辛いのに笑顔で頑張っている人がいたら励ましてあげませんか?」
と、尋ねると、「そうですね。」と、おっしゃいます。おかしなものですね、人は応援しても、自分は攻めてしまう。

~ カウンセリング講師 鈴木義一さんより ~ 

所長視点)
自分を攻めることは自虐的になることにつながります。自分に厳しくしても文句は言わない。気持ちに気づかなくても文句は言わない。文句を言わないから厳しくする、気持ちを無視する。人にはそんなことしないのに自分にはしてしまう。弱いものいじめの構図と似ています。自分の気持ちに気づく=共感すれば、元気になります。心が元気でないのは自分いじめが原因かもしれません

2020年11月10日火曜日

NO391 「スジを通す」

尊敬する人はだれかと訊かれると、多くの人は徳川家康といったように歴史上の人物の名前をあげる。その時代に権勢を誇ったり、成功した人物ばかりあげたがる。ぼくはいつも疑問に感じるんだ。
ぼくは歴史の記録に残っている権力者や有名な人物だけを尊敬する、そういうことにこだわりたくない。記録に残っていない、まったくの無名の人物でも、素晴らしい。己をつらぬいた尊敬に価する人物はいっぱい存在したはずだろう?
そういう人間の運命のほうに、ぼくは加担したい。人間はだれでも成功を願っている。しかしそれより、成功しないことを前提に命を賭けてスジを通した人間のほうが素晴らしいじゃないか。でも、成功しなければ歴史のなかに名前は残らない。
成功者はその人間をとりまくいろいろな状況が押し上げた場合が多い。戦略妥協がうまかったり、成功したりして勝利をつかんだ。そういう人物は、別段、尊敬できないし感動もないね。むしろ歴史のなかに埋もれた人間のなかに、ほんとうの人間がいる。そういう無名の運命のなかで、自分のスジをつらぬき通して、歴史にも残らないで死んでいった者の生き方に、ぼくは加担したいんだよ。

~ 芸術家 岡本太郎さんより ~

所長視点)
スジを通すといっても、わがままを通すわけではありません。己を貫けるスジをつかむには、自分の本心を磨くことが重要です。理屈ではない、自分自身の心の中心から湧き出る感情に共鳴し、身をゆだねていく…みたいな感じでしょうか?私はそんな生き方が格好いいと思ってしまう人だったりします



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2020年11月9日月曜日

NO390 「習慣化」

同じ人でも、自分の行いが誰かに見られているかどうか、その行いの結果が誰かに伝わるかどうかで恐ろしく振る舞いが変わる。

■誰かに見られていると思うと姿勢を正したり、マナーに気をつける
■カフェや図書館などまわりに人がいたほうが仕事がはかどり、家だとダラダラする
■匿名だと悪口を言いやすくなる
■密室的な車の中だと気が荒くなったり、大声で歌える

人の目を気にしてしまう。コミュニティ内での評判が気になるということは、ともかく人間の本能に近いものだ。それに翻弄されてしまうのは苦しいものだが、それを意識的に取り込んで使うと、絶大な力を発揮する。
人は誰かが見ていると頑張れる、という法則がある。高校野球やスポーツなどは顕著だし、仕事でも勉強でも同じだ。この法則を利用して、あえて自分を駆り立て、自分に仕掛けることができるということでもある。

~ミニマリスト 佐々木典士さんより ~

所長視点)
物事を続けられる人は、いろいろ工夫しています。自分の特徴を変えようとするのではなく、利用する。なにかやり始めるときも、やる前から「始めます」と伝えてしまう。あえて後に引けないようにするのも一つの工夫です。自分でルールを決めて判断しやすくするのも効果的です。自分のトリセツを作ってみてください

2020年11月8日日曜日

NO389 「センスを磨く」

センスは何で磨かれるのか…?それは、「遊び」と「好奇心」です。過去のやり方や、ルーティンワークが価値をもたなくなるなら、その慣習やルーティンから、飛び出さなければなりません。遊びや好奇心は、「慣習から抜け出すきっかけ」をつくってくれます。
いつもより1時間早く起きて、散歩に出かけてみる。
スポーツの大会に出てみる。
友達と一緒に新しいレストランに行ってみる。
通勤手段を変えてみる…。
そんなちょっとした「面白そうだからやってみよう」から、世界は無限に広がっていきます。損得ぬきで、夢中になって、心からワクワクする。そんな遊びから、新しい価値をつくり出すようなセンスが磨かれていくのです

~ アートディレクター 小澤良介さんより ~

所長視点)
幸せを感じて生きている人は人生のセンスがある人です。それには「遊び心」が重要。なにかするにおいても自分で楽しくなるように工夫していくうちにセンスが磨かれていきます。楽しいことがあったから「楽しい」のではなく、楽しくしようとするから「楽しい」のです

2020年11月7日土曜日

NO388 「希望」

10年以上前のこと、国連「平和の使者」でもあるジェーン・グドール博士を囲む会に出席しました。彼女は優しい語り口で、人類の「希望」について語っていました。世界中の環境破壊や戦争の悲惨を目の当たりにし、9月11日の事件も間近で目撃した彼女の話の内容は「なぜ、我々が、こうした破壊や悲惨に満ちた世界において、なお、未来に「希望」を持ち続けるべきか」を、深く静かな信念に満ちて語ったものでした。その彼女の言葉の余韻の中でふと、心に浮かんできた思いがありました。
「希望」とは何か。いまこの世界には「悲しみ」や「苦しみ」が溢れている。しかし、いつかこの世界にも「良きもの」が訪れる。「かならず、良きものが訪れる」その「未来」を信じられることを、我々は、「希望」と呼びます。しかし「希望」という言葉の本当の意味は、そうではないのかもしれません。
「訪れるものは、すべて良きもの」いま、この世界に溢れている「悲しみ」や「苦しみ」。そのことも含め、すべてのものごとがこの世界に「良きもの」が生まれてくるための深い「意味」を持っている。その「意味」を信じられることを、我々は、「希望」と呼ぶのかもしれません

~ 田坂広志さんより ~

所長視点)
希望の明日を信じて今日を耐え、明日につなぐ…これもいいですが、悲しみや苦しみも全て受け入れて感謝できる心を、希望と呼んでもいいのかもしれません

2020年11月6日金曜日

NO387 「運を拾う」

ある裕福なお医者さまと一緒に、神社に参拝に行ったときのことです。参道を歩いていると、その方がしゃがんで何かを拾いました。ふと見ると、それは、誰かが落した紙のゴミ。「近くにあるゴミ箱にでも捨てるのだろう」と思った私の横で、その方は、なんと自分のカバンにすっとゴミをしまったのです。その様子を見て、私は大きな衝撃を受けました。まるで自分が落したハンカチを拾うようにさりげなくゴミを拾う姿。「ゴミを見かけたら拾う」のが当たり前の習慣になっていることが伝わりました。その姿勢の積み重ねが、この方の運のよさを築いていると、そのとき私は確信したのです。
ゴミをポイ捨てするのは「自分さえよければいい」という身勝手な心の表れです。つまり、ゴミを捨てる人は自分の運をどんどん落としている。一方で、ゴミを拾うのは、そうして他の人が落した運を拾うことなのです。自分の会社のまわりだけでなく、エリア全体を毎朝、掃除する企業の業績が伸びているという話がニュースを騒がせます。私は、これもゴミを拾うのと同じで、落ちている運を拾うことに関係しているのではないかと思うのです。メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手は、グラウンドにゴミが落ちていると必ず拾うそうです。ケガや故障にも負けず、大谷選手が活躍しつづけられるのも、たくさんの運を拾っているからではないでしょうか。

~ パーフェクトハーモニー研鑽会副代表 清水祐尭さんより ~

所長視点)
ごみを拾うときは、心と向き合うことができます。自分の心と向き合った分だけ、自分の心のごみに気づき、きれいになっていきます。人のごみでも自分のごみでも効果は一緒です。ごみと向き合う人生が開運の秘訣ですね

2020年11月5日木曜日

NO386 「うっとり」

願いを叶えるビジュアリゼーション(映像化)には大切な次の二つの条件がある。

1. くり返し考えること
2. できるだけ細部まで、絵のように心に思い描くこと

たとえば、家が欲しいと思っている人はいるけれでも、どのような家が欲しいか細かく設計図を書き、見取り図を書く、このやり方が一番効き目があります。絶えず図を書いて、絶えず人に夢を語る。そして、夢が叶った風景を、うっとりと頭に描く。この「うっとり」が大事です。イライラとしていては、いくら考えても夢は叶わない。このとき忘れてはならないことは、日常の感情をつねにプラスにしておくということです。
「無能先生、私は先生の言われるとおりに一生懸命ビジョンを思い浮かべて、三年やっているけど、ちっとも叶ってこない。どうしてくれますか」なんて言う人がいる。これに対して「それはね、私のところに、そういう文句を言ってくるのをやめれば良くなるよ」と言ったんです。これは冗談みたいだけど、本当のことなんです。人にクレームをつけるなんて、そういう心掛けでは、頭に思っていることと、感ずることは、プラスとマイナスの相殺作用になってしまう。日常の感情のあり方が大事なんだということです

~ 人蕩術師 無能唱元さんより ~

所長視点)
後ろを向きながら前に進むことはできないし、文句をいいながら笑うこともできません。毎日をワクワクしながら夢を語る人が夢を叶える人になるようです

2020年11月4日水曜日

NO385 「失敗は織り込み済み」

「僕に進むべき道を教えてください」じゃないんです。ぜんぜん違うんです。君が自分の仮説を出して、それを試してみるしかないんですよ。とにかく自分が正しいと思うことを試してみて、自分のまわりに正しそうなことをやっている人がいたら、それに合意したり、支援する。残念ながら僕には、正解も未来も圧倒的にわからないんです。僕の仮説も行動も、支援先も、ぜんぶ失敗に終わる可能性だって当然あります。いやむしろ、ほとんどが失敗するでしょう。失敗は織り込み済みなんです。
それでも悲観することなく行動できるかどうかを、みなさんに問いかけているんですよ。ベンチャー企業というのは、統計的に100社あってうまくいくのはたった3社くらいだと言われています。要は「3勝97敗のゲーム」なんですね。でもぜんぜん悲しむことはなくてですね、失敗した人はまた再チャレンジすればいいだけです。
人生もそうですよ。みなさんがいろんな分野でチャレンジし、分母の数を増やしていくことが重要で、そうしてみんながいろんな方法を試しているうちに、2,3個ぐらい成功例が出てくるんです。
~ 経営コンサルタント 瀧本哲史さんより ~

所長視点)
3勝97敗の勝率は3%です。この勝率が変わらないとすれば勝つまでやり続けれるかが勝負になってきます。昨日も今日も明日も明後日も、バカみたいにやり続けることを「精誠」といいます。精誠を尽くすところに神様が助けてくれて、知恵や助けてくれる人を与えてくれます。

2020年11月3日火曜日

NO384 「ネガティブ本能」

人は誰しも、物事のポジティブな面より、ネガティブに注目しやすい。これはネガティブ本能のなせるわざだ。そしてネガティブ本能もまた、世界の「とんでもない勘違い」が生まれる原因になっている。その勘違いとは、「世界はどんどん悪くなっている」というものだ。世界の現状について、これほどよく聞く意見はほかに見当たらない。もちろん、暗い話は世界に数え切れないほどある。たとえば戦争による死者数は、第二次世界大戦を境に減り続けていたが、最近はシリア内戦が原因でまた増えつつある。テロの数も同じく増加中だ。漁業での乱獲や海洋汚染もきわめて深刻な問題だ。生物が生きられない海域や、絶滅危惧種も増えている。温瞪化で氷が溶け、次の100年で海面は1メートル弱ほど上昇するだろう。
しかし、それとともに数え切れないほどの「小さな進歩」の繰り返しが世界を変え数々の奇跡を起こしてきた。とはいえ、一つ一つの変化はゆっくりで細切れだからなかなかニュースには取り上げられない。

~ ハンス・ロスリング氏 より ~

所長視点)
本書によると 「世界の大半の人は「世界はとんどん悪くなっている」というとんでもない勘違いをしている…とのこと。世界の貧困は20年前の半分になっているのに、未だアフリカのほとんどが貧困であると思っている。これは自分に対しても同じ。過去の失敗に囚われすぎて「小さな成功」に気づかない。奇跡が起きても、たまたまだと思ってしまう。「ネガティブ本能」に気をつけましょう

2020年11月2日月曜日

NO383 「うっちゃり」

子どもに向かって腹を立てる、怒る、怒鳴る、声を荒げる、ということをずっとしてきたお母さんがいました。冷静にみるとイライラしているのは自分、イライラしなくなるのも自分です。子どもに対してつい強く言ってしまうというのは、その方の弱い者に対する態度を示しているのかもしれません。ですから私は、そいうことをやめるように提案しました。そうすると、そのお母さんは、こう答えました。
「でも、世の中のお母さんってみんなそうですよね」
「だって、みんなそういうふうにしていますよね」
自分の問題として受け入れなくてはいけないものがあるというように話が向いてきたときに、必ず「うっちゃり」をくわせようとするのです。これをひと言で言えば「素直でない」と言います。「世の中はそうなっていますよね」というのは自分の都合のいいように言っていることにほかなりません。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
世の中の人がどうであっても、自分とは関係ありません。そのなかで自分がどう生きるかが重要で、その生き方をきめているのも自分です。人は変えられない、自分は変えられるの原則はいつでも一緒です

2020年11月1日日曜日

NO382 「アウトプット」

「どんな素晴らしい商品であっても、そこに貴重な価値があっても、それが伝わらなかったら、無いのと一緒」どんなに素敵な文章であっても、どんなに素晴らしい講演や演説であっても、どんなに素敵な写真であっても、どんなに素晴らしいデザインであっても、それが伝わらなければ、この世に存在しないのと一緒です。幸い、我々現代人はSNSやブログやホームページという、誰もがほぼ無料で発信できるツールを手に入れた。あと必要なのは「何を」「誰に向けて」「いつ」発信するかという覚悟だけ。
現代人は、「自己肯定感」が低い人が多い。その自己肯定感を高める、もっとも手っ取り早い方法が、自分の「何か」をアウトプットすることだ。最初は下手でも、アウトプットを続けるうちにスキルはあがり、そのスキルの周辺の情報も手に入るようになる。とにかく、アウトプットがなければ、その人が「何者であるのか」がわからない。意外や意外、「こんな趣味があったのか」「こんな努力をしていたんだ」「こういう情報を持っていたのか」などと伝えなければ、まわりの人は絶対に分からない。

~ 西岡宏夫さんより ~

所長視点)
自分の価値が分からない、やりたいことが分からない、という人はアウトプットが足りてないのかもしれません。自信がないからアウトプットできない、ではなく、評価や批判、失敗を恐れてアウトプットしないから自信がもてない。自分の素晴らしさを発見できない。自分の素晴らしさを発見できると人の素晴らしさもみつけれるようになります。幸せへの近道ですね