2020年8月13日木曜日

NO306 「始末に困る人」

西郷さん曰く、辛酸をなめてこなければ、その哲学、思想、志というものは堅くならないのだと。それを自分の武器として使うためには、辛酸をなめることが必要なのだと。西郷さん自身、安政の大獄で追われる身となり、月照と一緒に身投げをして、自分だけ助かった。あの時代に、親友である月照を死なせて、自分だけおめおめと生き長らえるということは、武士として最も恥ずかしいことであったろうと思います。それを耐えて、辱めを耐えるという。
仏教ではお釈迦さんが「忍辱」という言葉を使っていらっしゃいますが、辱めを受けてもなお耐えるというのが、いちばん難しいのです。それをすることによって、悟りの境地へ行けるのだとお釈迦さんは言っておられますが、西郷さんはその経験をしたのです。恐らく西郷南洲の気持ちはもうほんとうに大変だったでしょう。そういう辛酸をなめて、初めて志堅しと、実感を込めてそう言っているのです。

~ 稲盛和夫さんより ~

所長視点)
人として一人前になるために、他の人を幸せにするためには「辛酸をなめる」経験が必要なようです。「辛酸をなめる」経験をすることで「利他の心」が育まれる。「命もいらず、名もいらず、官位もいらず、金もいらないという人は始末に困るもの。この始末に困るものが艱難を共にして国家の大業は成し遂げられる」とは西郷さんの言葉です。真の家庭づくりも「始末に困る人」が成し遂げるのかもしれません



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