2020年8月3日月曜日

NO295 「他人の目玉をインストールする」 

心理学における成長とは「自分の中に他人の目玉が増えることだ」と説明を受けたことがありました。また「自分の靴を脱いで、相手の靴を履いている状態」とも表現できます。
これは、他人の靴を履いている、すなわち相手が感じていることを、自分が感じているかのように感じ、相手が見ていることを、まるで自分の目玉が見ているかのような状態を指しています。
価値観、信念、利害が相反したり、経験の差に開きがあることで生じる複雑にみえる問題は、対立や葛藤に発展しやすくなります。これは、相手の目玉から物事を見ることができず、自分の目玉から見た主張や行動でしかできていないために起こっているのです

~ C・オットー・シャーマー氏より ~

所長視点)
夫婦や親子の問題は、互いに正論をいいあっていることが多いですが、相手の心の奥で感じていることまでは見えていません。「自分の立場」での正論であって、おもいやりでしかありません。「真の愛」とは、相手の目玉で見て感じることに全力をかけることであり、そのために「自分の立場」から離れる必要があります。頑張っても解決しない問題の解決方法です

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