2020年8月31日月曜日

NO324 「100年時代の人生」

センテナリアン(100才以上の人。一世紀を生きているという意味)に「人生の中で大切にしてきた考えや、生きる指針はありますか」と聞いたところある方が「自分が自分のボスであること」。言い換えれば、自分のことは自分で決める、というごく単純なことなのですが、この言葉が妙に私の心を打ったのです。
思えば、取材したセンテナリアンの多くが、自営業など自分の裁量や判断で仕事をしてきた人たちでした。また、会社組織の中で働いてきた人であっても、同様の意識で働いていたことに気づきました。日が暮れたら仕事はしない。そう決めているサルデーニャ島の羊飼い。週に一度は徹夜をして執筆作業に没頭していた、医師の日野原重明先生。休むにせよ、ハードワークするにせよ、健康長寿のセンテナリアンたちは、自らの意思でそれを実践していたのです。
そして、「100歳まで生きる」こと自体を目標にしてきたというセンテナリアンは、今回お会いした中でひとりもいませんでした。大好きな仕事を続けたい、趣味をもっと極めたい、家族でいつまでも楽しくすごしたい、社会の役に立ち続けたい、世界がどう変わっていくのかこの目で見届けたい…。「何のために生きるのか」、希望や生きがいを持ちながら日々を重ねてきたその結果として100歳まで到達した、という人たちでした。経済的に裕福であるかどうか、社会的地位が高いかどうかにかかわらず、です。

~ NHK取材班 小笠原卓哉さん より ~

所長視点)
日本人の90才以上で陸上競技の世界記録を持っている人がゴロゴロいるそうです。人間の本来の生き方に沿って生きているので寿命が長いし、能力が発揮されているように思います。「自分のことは自分で決める」。この生き方が出来れば100年時代の人生も楽しそうです

2020年8月30日日曜日

NO323 「ノンバーバル」

人間同士のコミュニケーションの八割は、「ノンバーバル」(非言語的)です。すなわち、コミュニケーションには、「言葉で伝わるメッセージ」(バーバル・メッセージ)以外に、眼差しや目つき、表情や面構え、仕草や身振り、空気や雰囲気といった「言葉以外で伝わるメッセージ」(ノンバーバル・メッセージ)があり、コミュニケーションの八割以上を占めているのである。そのため、もし、ある人が、心の中に不安や恐怖、不満や怒り、嫌悪や憎悪といった「ネガティブな想念」を抱いている場合、表面的な言葉のメッセージは、相手や周りにその想念を伝えていないつもりでも、言葉以外のメッセージで、その想念を相手や周りに伝えてしまうことは、しばしば起こる。
いつも楽しい笑顔で過ごしている人は、その「ポジティブな想念」がゆえに、人生や仕事において、持てる力を十分に発揮でき、自然に「ポジティブな言葉」を発するため、周りに人が集まってくる。しかも、その「ポジティブな想念」が、ノンバーバルなコミュニケーションによっても相手に伝わるため、ますます周りに「ポジティブな想念」を持った人が集まり、「良い運気」と呼ばれるものを引き寄せていくことになるのである。

~ 田坂広志さんより ~

所長視点)
その人の雰囲気を創っているのは、無意識の想念です。その雰囲気がそのまま運気にも影響します。しかし無意識の世界は意識の世界からは明確に自覚できない。一番手っ取り早いのは鏡の中の自分の眼差しを見つめること。ジッと30秒見つめていけば無意識の想念をリセットしてくれる効果があります

2020年8月29日土曜日

NO322 「感動なき民族は滅びる」

国家の盛衰がなぜ起こってくるのか。これは、国が豊かになって恵まれてくると、だんだん、人間は感激というものを失ってパワーがなくなってくるからだと思うんですよ。だから、「感動なき民族は滅びる」と。
私は十九年間、山にこもって、「頭を使わない」訓練、つまり、人間に感動を呼び起こすことを長くやってきて感ずることは、感動はパワーを生み出すということです。山の中では一切、頭を使わない。そうしたら、生き生きしてくる。だから頭は命ではないんです。頭は逆に命を鈍らせる。だから、偏差値を磨けば磨くほど、人間の生きる力は弱くなる、頭を使わないから元気が出るんです。
だから「下手な考え、休むに似たり」ですよ。われわれは逆をやっています。頭を磨き過ぎて生きる力を失ってきた。理屈っぽくなった時は生きる力がなくなっています。まず、理屈っぽくなると人間は行動しません。頭を使う時は行動しない。もともと頭というのは行動のブレーキの役目。つまり、頭は迷いをつくる場なんですよ。
だから、「感動」という字を見るとわかります。感じさせるから動いているわけです。考えさせたら動かない。感じるから動くんです。だから感動が行動の起爆剤なんですよ。感動できない人間は行動もできないし、気骨も生まれてこない。

~ 行徳哲男さんより ~

所長視点)
『理性や知性を磨き過ぎることは命をすり減らすことと等しい。』
『感動とは「感即動」が語源。感ずることは即ち動くこと。』
頭ばかり磨いていると行動ができなくなり、情や思いやりがなくなります。感性が鈍ると、自分の言葉にトゲや毒という、人を傷つける刃物があることにも気づかなくなってしまいます。

NO321 「自己決定」

新型コロナウイルスの世界的な感染爆発によって、僕たちが暮らす世界は、あらゆる面で大きな転換期を迎えた。新型コロナは、さまざまな潜在的な課題を顕在化させたのだ。コロナ後の世界は、新しい価値観や仕組みによって、コロナ以前の世界とは全く別の世界になるはずだ。その時に、一人ひとりがきちんと「死」に向き合えるようになっているべきだと僕は考えている。もっと言えば、コロナ後の新たな世界は、もう一度「生」と「死」を捉え直すことから始めるべきなのではないだろうか。
「死」をやみくもに恐れる必要はない。遠ざける必要もない。「死」は人生にとって大切な一瞬であり、人生の大事業なのだ。だからこそ、元気なときに一度、自分流の「死」を考えてみてほしい。手始めに延命治療をするかどうか。死ぬ場所はどこがいいか。一つでも自己決定をしてみると、生き方が人任せじゃなくなる。自分が人生の主人公になれる。「死」は「生」を輝かせてくれる。そう信じている。

~ 医師 鎌田寛さんより ~

所長視点)
生きることは自己決定の連続です。コロナ禍は我々に改めて自己決定を迫られたような気がします。住む場所や働く場所はどうするのか。友人や仕事の仲間たちとの関係はどうするか。仕事を存続させるため何をするのか。どんな環境でも最後は「自分が決めた」という自覚が「よく生きる」「一生懸命生きる」ことにつながります。そして「よく生きる」ことは、よく死ぬことでもある。一生懸命に生きたものは、納得して死を受け容れることが出来る、につながります

2020年8月27日木曜日

NO320 「天才」

望みが叶わないからといって

神に否定されたと考えてはいけない。

耐えて、耐えて、耐え抜きなさい。

天才とは

耐えることの出来る者を言うのです。

~ 博物学者 ビュフォン氏より ~

所長視点)
耐える原動力になるのは、神様は私のためにふさわしい環境を与えているという確信だと思います。神様は愛ですね

2020年8月26日水曜日

NO319 「不機嫌は最大の悪徳」

街中を歩いていてふと周りの人に目をやってみると、不機嫌そうにしているなと感じることが多々あります。 スマホを見ながら電車に座っている人を見ても、ごきげんそうだと感じることはあまりありません。 街を歩いてみると、ごきげんな人より不機嫌な人の方が見つけやすいのではないでしょうか?いつも表情が硬く苦しそうにしている人がたくさんいます。 自分が不機嫌な状態であることになんの疑問も感じていませんし、それが当たり前だと思っています。 上司に嫌味を言われたから不機嫌になるのは当然だし、旦那さんと喧嘩をしたからイライラするのは当たり前、そう思っているのです。
しかし、不機嫌とは私たちの脳が外側で起こるあらゆることに、意味づけをしているため起こっているのです。そのことに気付けていないので、結局自分の機嫌を自分でつくろうなどという発想には至りません。
自分の機嫌を外側の出来事に任せっきりで「別に機嫌が悪くてもいいじゃない」と思っている人は、その不機嫌な状態が周りをノンフローにしていることに気付けていないのでしょう。機嫌が悪くてもいいという人はいますが、機嫌が悪い人と一緒にいたいと思う人はいません。
「不機嫌は最大の悪徳である」 これは 200 年以上前に残された詩人ゲーテの言葉です。
あなたは不機嫌を選びますか?それともごきげんを選びますか?

~ スポーツドクター 辻 秀一さんより ~

所長視点)
大概の人は不機嫌な理由を「あの人のせいで…」「あのことがあったから…」と人や出来事や環境のせいにしますが、実はそうではありません。自分で習慣的に不機嫌な自分を自分で選んでいるとのこと。そして不機嫌が周りに負のエネルギーを発散している…。まずは私から笑顔を発信していきましょう

NO318 「実践」

講演会のあとで、このような話をする方がいらっしゃいます。
「今日の話を、〇〇さんに聞かせたかった」
「今度は、××さんを連れてきたい」
このように、「誰かへ」と言った瞬間、今日の話は自分のためになされているものではないと思っています。
そういうときは「多くの人に伝えたい」「世の中を変えよう」という考えを全部やめる。伝えたいという人は、自分が実践していない可能性があります。自分でやるべきことを感じたのなら、ただ自分が実践していくだけ。楽しくて笑顔になることを何十年も続けていき、周りの人に喜ばれるよう、光を発しながら生きていくだけでいい。それが「実践」。「自分がどう生きるか」に徹してみてはどうでしょう。

~ 小林正観さんより ~

2020年8月25日火曜日

NO317 「愛語の心」

「愛語(あいご)」という言葉は、良寛和尚が好んで使っていたと言われています。良寛和尚の「愛語の心」とは、こういうものだと聞きました。
「自分は貧しいひとりの修行僧なので、人に与えるもの、あげるものが何もない。だからせめて、心をあたたかくするような、心を安らげるような『言葉』をあげたい。それならいくらでもあげることができるから」
良寛和尚は、自分の口から出てくる言葉を「あたたかい言葉」「やさしい言葉」「思いやりに満ちた言葉」にしたいと思っていたようです。
口から出る言葉が、いつもトゲトゲして冷たい人がいる。反対に、口から出る言葉が、いつもあたたかくて、やさしい言葉、思いやりに満ちた言葉という「愛語」の人がいる。どちらの人と「一緒にいたい」か「また会いたい」か、は言うまでもない。

~ 西岡宏夫さんより ~

所長視点)
言葉一つで雰囲気が良くもなり、悪くものなる。「愛語」の言葉を交わせば幸せな環境が産まれ、そこには人も物も寄ってくる。自分を取り巻く環境が幸せを感じる環境なのか、悩みに満ちた環境なのか、自分の使っている言葉が創り出しているのかもしれません

2020年8月24日月曜日

NO316 「変化を楽しむ能力」

スポーツにとって大切なのは、結果と考えられています。しかし、結果を追い求めれば追い求めるほど、勝利という結果は逃げていってしまうという残念な法則があります。それではどうしたらよいのでしょうか? 一流の選手になればなるほど、ただ「勝ちたい」「優勝したい」などの激然とした結果だけを追い求めていくのではなく、勝利を手にするために必要な、それにふさわしい自らの 変化 をいつも求めているのです。従って変化を感じる能力、変化を楽しむ能力こそが、追い求める結果を手に入れるために必要となってくるということです。つまり変化の集大成が結果につながるということを、よく理解しなければなりません。
たとえ勝てなかったとしても「優勝できなかった」と嘆くのではなく、優勝するためにふさわしい変化をしたのかどうかという点について振り返ってみてください。結果は勝とうが負けようが過ぎ去り、消えていってしまいますが変化は残るのです。たとえ負けても、その試合でどう変化したのか、何を学んだのかということを大切にして戦ってください。シュートを外したという結果ではなく、そこに至るまでにすでにできている変化と、まだ変化しきれていない部分を見つめ直しましょう。そのような考え方を習慣にすることが大切です
~ 辻 秀一さんより ~

所長視点)
結果を出すことは、結果を出すにふさわしい心技体の変化=成長ができるかどうか、になります。結果に一喜一憂すると結果は逃げていく。結果ではなく、変化、成長を大切にすることで人間的な魅力が磨かれていくのです

2020年8月23日日曜日

NO315 「ママに笑ってもらいたかったから」

私は産科医として母子の心身に健やかなお産を模索するうち、子どもたちに「胎内記憶」(子宮にいたときの記憶)があることに気づきました。 小さな子の約2割に、胎内記憶があります。さらにその前の記憶、つまりお母さんに宿る前のことを覚えている、というお子さんもいます。 子どもたちは、「雲の上のようなところでのんびり過ごし、どのお母さんのもとに生まれるか、自分で決めて生まれてきた」と語ることが多いのです。
たとえば、子どもたちはこんなことを語っています。「雲の上には、数えきれないくらい赤ちゃんがいっぱいいて、天使みたいに羽がついているの」「お空から見ていて、あの人がいいなと思ったら、おなかに入るんだよ」「空の上から、弟と一緒にお母さんを見ていたよ。ぼくが『先に行くね』と言って、生まれてきたの」
子どもたちがお母さんを選ぶ理由は、それぞれ異なります。「優しいお母さん」「かわいいお母さん」が人気ですが、「寂しそうなお母さん」「泣いているお母さん」を選ぶ子どももいます。そういう子どもたちは、「ぼくが来たら、ママはさみしくないかなと思ったの」「ママに笑ってもらいたかったから」と、語っています。』「子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた。」  

~産婦人科医 池川明さんより ~

所長視点)
子どもがこの世に生まれてきた理由。それが「ママに笑ってもらいたかったから」。親孝行したくて産まれてきたとのこと。そして私達も同じで「親孝行」が人生の背骨になります。私に命を与えてくれた、自然界、親、ご先祖様、神様を大切にする生活が幸せになる人生といえます

2020年8月22日土曜日

NO314 「免許皆伝」

戦国時代の剣士、兵法家の塚原卜伝のこんなエピソードがある。
『技量優秀で、そろそろ免許皆伝を与えようかと、卜伝が思っていた高弟がいた。あるとき、この高弟が馬の後ろを通ったところ、馬がいきなり後ろ足で蹴り上げてきた。周囲の人たちが危ない、と思った瞬間、この高弟は、ひらりと身をかわしたのである。それを目にした人たちは、「さすが卜伝先生の高弟だ」と、口々に称賛した。
ところが、この話を聞いた卜伝は違った。「未熟者め」と言って、免許皆伝を与えなかったのである。そして、ある日のこと。卜伝が歩いていて、馬に出くわした。高弟と同じ状況である。卜伝はどうしたか。馬のそばを避け、遠く迂回して、何事もなく通り過ぎていったのである。それを見て、なぜ卜伝が高弟に免許皆伝を与えなかったか、みんなは納得した。』
~ 武道に学ぶ「必勝」の実戦心理術より ~

所長視点)孫氏の兵法によると「戦う方法」には四つあるのだそうです。
最良の方法は「智」によりて勝つ。第二は「威」によりて勝つ。第三は、「助」によりて勝つ。最悪の方法は、「武」によりて勝つというものです。まじ、自分の腕に覚えのある人は、自分の得意分野で競ってしまう。ねじ伏せられた人は、必ずうらみを持つ。そして、いつかしっぺ返しがくる。極めた人の生き方には通じるものがありますね

2020年8月21日金曜日

NO313 「朝飯前」

たとえ出かけなくても、朝30分の余裕を持つことはとても大切です。昔から「早起きは三文の徳」と言われますが、最近になって「早起き」や「朝活」など早起きがブームになっているようです。「朝飯前」と言う言葉は、朝目覚めてから食事をとるまでのあいだは頭がとてもよく動くので、夜には判断つかなかったようなことも朝なら簡単にできる。だから簡単にできることからきているそうです。ではなぜ朝は能力が高いのか。その理由を一言で言うと神経のバランスが良いからです。とくに十分な睡眠を経て自然に目覚めた朝の自律神経のバランスは最高です。
しかし、早起きをしても、活かせない場合があります。一つは、早起きをするために睡眠時間を削った場合です。睡眠不足は自律神経のバランスを著しく狂わせます。ふだん自律神経のバランスがいい人でも、徹夜をしてしまうと翌朝はバランスが極度に崩れます。もう一つ考えられるのは、朝すべきことをあらかじめ決めていない場合です

~ 小林弘幸さんより ~

所長視点)
幸せに生きるコツは朝30分早く起きること。そしてゆっくりゆとりを持って朝を過ごすこと。朝の時間を充実させることが心と身体の健康につながります。「朝飯前」の人生にチャレンジしていきましょう

2020年8月20日木曜日

NO312 「判断基準」

本当の自分はどういう自分でありたいのか、何が自分にとって本当に大切で譲れないのか、何で楽しさや喜びを感じたいのか。
あなたは、こういうことを把握していますか?皆、心の奥底には必ずこういうものを持っているのですが、多くの人たちはこれらを無視して毎日を過ごしています。本当に大切なことを無視し、目先の損得、有利不利、見栄なので選択と決断をし続けた結果、本当の自分が何を求めているのか分からなくなってる人が多いです。そして本当の自分が望んでいることを無視し続けているので、人生がなかなか好転しないのです。

~ 小森圭太さんより ~

所長視点)
何かを選ぶときに「こうするのが常識」「こうするのが正しい」とかの理由で判断していると本当の自分を見失ってしまうそうです。人が本当に望んでいることはお金でも経験でもなく、突き詰めれば感情的な満足をすること。これが幸せになれる秘訣です

2020年8月19日水曜日

NO311 「身口意の法則」

密教を一言でいえば、仏教の中でも言葉では伝えられない秘密の教えのこと。その中で最も重要なもののひとつが、「身口意(しんくい)」の法則です。

「身」…やっていること(行動)
「口」…言っていること(言葉・思考)
「意」…思っていること(心・意識・フォーカス)

身口意の3つが揃っていれば、自分がやろうとしたことが成し遂げられる。逆に、身口意がバラバラになっていれば失敗するというシンプルな法則です。人生がうまくいかないのは、身口意がバラバラであるためにうまくいかないのです。

● 自分を変えたいと言いながら(口)、心の中で変化を怖がり(意)、新しい行動をしようとしない(身)

つまり、やっていること、口にしていること、思っていることがバラバラなのです。
逆に身口意が一致していればどうでしょうか。

● 新しい理想の自分が言う言葉を口にし(口)、心の中で新しい理想の自分をイメージできていて(意)、新しい理想の自分がやるべき行動を続けている(身)

身口意を一致させることができるだけで、心で望んだこと、頭で考えたことが自然と実現するのです。あなたの現実は、すべて「身口意」によって形づくられるのです。

~ 空海密教阿闍梨 種市勝覺さんより ~

所長視点)
今の現実は、自分が重ねてきた「身口意」の通りになっているとのこと。そしてこれは最先端の量子力学が指摘している点でもあります。特に「意」は無意識に動かされていますので要注意です。それにしても密教も奥が深いですね

2020年8月17日月曜日

NO310 「バラは美しい?」

ある人は「バラは美しい」と言った。ある人は、バラを見て「トゲトゲしい」と言う。「事実」というバラがもしあるのなら、全てが同じ答えになるはず。しかし、バラを見る人の数だけ答えは違う。それぞれが、見たいように現実を見ておる証拠。信じたいように、なにかを信じて、解釈したいように解釈し、それを「現実」と呼んでいるだけ。「事実」というバラがなかったように、たった1つの事実なんてどこにもない。あるのは見る人それぞれの「解釈」だけ。

~ さとうみつろうさんより ~

所長視点)
脳科学的な「現実」とは、その人の視覚、聴覚、触覚、味覚、痛覚から来た電気信号を基に、脳内で勝手に創り上げている架空のもので、人の数だけ異なる「現実」がある。「現実とはその人が信じた通りに見えているだけの幻。あるのは解釈だけである」と科学的に解明されているそうです。
心の奥底で幸せと信じているかどうかが、私の環境を創っています。さて「私が幸せである」と信じている?

2020年8月16日日曜日

NO309 「一次情報を死守せよ」

論理だけに寄りかかり、短絡的・表面的に思考する人間は危険です。なぜなら脳は脳自身が「意味がある」と思うことしか認知できない。その「意味がある」と思うかどうかは、「そのようなことが意味をもつ場面にどのくらい遭遇してきたか」によって決まる。
有名な実験に「生まれたばかりの猫をタテ縞しかない空間で育てると、その猫はヨコの線が見えなくなる」というものがある。その結果、その猫を四角いテーブルに載せると、ヨコ線である端が見えないのでテーブルから落ちてしまう。これは、これまで処理してきた情報が脳の回路形成そのものに影響を与えたケースです。

~ 安宅和人さんより ~

所長視点)
自分の判断尺度というものは、今までの経験によるものが大きい。その結果、問題にぶつかっているとすれば、過去の経験に答えはないと考えたほうがよいと思います。自分の見つめ方、視点を深めることで問題が解決が見いだせます。そのために必要なのは「一次情報を死守せよ」と安宅さんは言われます。人から見た聞いた情報ではなく、直接自分の目に見て肌で感じ手で触れてみる情報から得られるものが、自分の視点を深めてくれるきっかけをくれる。事件は現場で起こっている…です

2020年8月15日土曜日

NO308 「私が変われば世界が変わる」

「小さなどんぐりが生長して大きな樫の木になる」という格言は、最初はささいなことでも、やがて大きくなる可能性があるという意味で、あなたの選択は自分の人生経験に影響を与えるだけでなく、多くの人の人生を変える可能性があるということだ。たとえば、ある人が誰かに腹を立てると、二人とも気分を害する。そしてその二人は別れたあとで出会う人たちに自分の怒りをぶちまける。幸せな感情も同様だ。楽しそうに話をしている人たちは、その幸せを他の人にも伝える。このように、どんな感情も次々と周囲に広がっていく。ドミノ倒しと同じで、私たちの行動が周囲の人に影響を与えるのもそれと同じ原理だ。
世の中に影響を与えるのは、私たちの感情だけではない。私たちの行動もまた、地球上の人びとに影響を与える。あなたがどんな感情を表現し、どんな行動をとるかは、あなたしだいだ。それはまさに、自分が世の中にとって有益な存在となるか有害な存在となるか、どちらを選ぶかという問題だ。今後、自分がなんらかの選択をするとき、それが世の中に好影響か悪影響のどちらを与えるかを必ず自問しよう。

~ ジェリー・エンチントン氏より ~

所長視点)
条件反射的に怒ったり、喜んでいたりすると環境や出来事が自分の感情の原因に感じるかもしれませんが、自分の感情も行動も、自分で選択しています。最終的に決めているのは自分です。そしてその選択が周りの人間関係はもとより、世の中に世界に影響を与えている…という。私が変われば世界が変わる。私の笑顔が世の中を明るくします

2020年8月14日金曜日

NO307 「意味を問いかけない」

私のところに頻繁に電話をかけてくる人がいます。
「交通事故で追突された。どういう意味があるのでしょうか」
「病気で一週間仕事を休んだ。どういう意味があるのでしょうか」
「友人にお金を貸したけれど返ってこない。どういう意味があるのでしょうか」
ありとあらゆることに、「どういう意味があるのでしょうか」「何か私に教えようとしているのでしょうか」と常にそうやって問いかけてくるのです。それは、質問という形で、自分が気に入らないことを言っているだけ。「これが気に入らない」「あれが気に入らない」「これが思うようになっていない」と愚痴や泣き言を言っているにすぎない。「その意味が、意味が」と言っている人は、結局、受け入れていない。「気に入らない、気に入らない」と言っていることにほかなりません。要するに、「私が気に入るように、説明してください」と言っているのです。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
「どういう意味があるのか」と問うこと自体が、いま起こっている現象に納得がいかない、現象を否定している言葉だそうです。すべてを受け入れることが感謝の基本です。意味が分からないのは、まだその意味を知る段階にきていないのかもしれません。神様から答えが与えられるときまで楽しみにしていけたらいいですね



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2020年8月13日木曜日

NO306 「始末に困る人」

西郷さん曰く、辛酸をなめてこなければ、その哲学、思想、志というものは堅くならないのだと。それを自分の武器として使うためには、辛酸をなめることが必要なのだと。西郷さん自身、安政の大獄で追われる身となり、月照と一緒に身投げをして、自分だけ助かった。あの時代に、親友である月照を死なせて、自分だけおめおめと生き長らえるということは、武士として最も恥ずかしいことであったろうと思います。それを耐えて、辱めを耐えるという。
仏教ではお釈迦さんが「忍辱」という言葉を使っていらっしゃいますが、辱めを受けてもなお耐えるというのが、いちばん難しいのです。それをすることによって、悟りの境地へ行けるのだとお釈迦さんは言っておられますが、西郷さんはその経験をしたのです。恐らく西郷南洲の気持ちはもうほんとうに大変だったでしょう。そういう辛酸をなめて、初めて志堅しと、実感を込めてそう言っているのです。

~ 稲盛和夫さんより ~

所長視点)
人として一人前になるために、他の人を幸せにするためには「辛酸をなめる」経験が必要なようです。「辛酸をなめる」経験をすることで「利他の心」が育まれる。「命もいらず、名もいらず、官位もいらず、金もいらないという人は始末に困るもの。この始末に困るものが艱難を共にして国家の大業は成し遂げられる」とは西郷さんの言葉です。真の家庭づくりも「始末に困る人」が成し遂げるのかもしれません



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2020年8月12日水曜日

NO305 「点と点」

先を予測して、点と点をつなげることはできない。あとで振り返って点のつながりに気づけるだけだ。だからこそその点が、将来何らかのかたちで必ずつながっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ⋯何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつにつながっていく、そう信じることで他の人と違う道を歩いていたとしても、君たちは自信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。それが人生に違いをもたらすことになる。
他の人の意見という雑音に自分自身の内なる声をかき消されないようにしよう。そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。心と直感は本当になりたい自分をどういうわけか既に知っている。その他のことはすべて二の次だ。

~ スティーブ・ジョブズ氏より ~

所長視点)
今までの人生で起こったこと、感じていることが、全て一つにつながる瞬間が来る。それが自分が本当にやりたかったことでもある。自分の中にすでにあるものが現実となって現れていく。しかしそれが何なのか分からないが、魂を磨いていけば必ず一つにつながる。今は分からなくてもいい。人からどう評価されても気にするな。自分の心を掘り下げていけば必ず、自分の目指していた人生を自分は歩んでいたんだ、と気ずけるときがくる…とジョブズさんは言いたかったのだと思います…多分

2020年8月11日火曜日

NO304 「思考の飽和点」

考えるだけで先に進まないことはよくある。思考の飽和点をとっくに過ぎていても、つい考えてしまう。どうしてだろう?それは、考える方が簡単だからだ。率先して行動を起こすより、考えているだけの方が気楽だ。実行に移すよりぼんやりと思いをめぐらしているほうが心地がいいのだ。
考えているだけなら失敗するリスクはゼロだが、行動すれば失敗のリスクは確実にゼロより高くなる。ただ考えたり、他人の行動にコメントしたりするだけの人が多いのはそのためだ。考えているだけの人は現実とかかわらない。そのため、挫折する心配は一切ない。一方、行動する人は挫折のリスクと無縁ではないが、その代わりに経験を積むことができる。
ピカソはこう言っている。「何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない」。同じことは、人生にも当てはまる。人生において自分が何を求めるているかを知るには、何かを始めてみるのが一番だ

~ ロルフ・ドメリ氏より ~

所長視点)
考えることは重要ですが「飽和点」があります。飽和点に達する前に行動する。これが成長するために秘訣です。成長の喜びこそが行動する勇気を与えてくれます。考えて滅びた人は多いですが、行動して滅びた人はいない…

2020年8月10日月曜日

NO303 「念を入れる」

結婚して数年たつが、夫の両親と、なにかと価値観や意見が一致しなかった。イライラしたり無視したり、けんかこそあまりしなかったが、楽しくない日々が続いていた。その時に「念を入れる」という話や、いろいろな問題は7~8割が自分が変わることで解決できるという話を聞き、試しに、ある日の夕食でやってみた。ご飯を炊くとき、「このご飯を食べる人が健康で幸せになりますように。優しい笑顔の人になりますよう。言葉の一つひとつに温かさをこめられる人になりますよう」と“念”を入れながら、米をといだ。さらに、すべての料理をそのように念じながら、作った。
その日の夕食はいつもどおりで、特に料理に関する話は出なかった。食後、台所で食器を洗っていると、ポンポンと誰がが肩をたたく。振り返ってみたら、夫の母だった。何かと思い、緊張して身がまえたら、「今日の夕食おいしかったよ」との言葉が耳に届いた。耳を疑ったが、確かに姑からの言葉だった。
その夜は父母とも機嫌がよく、その日を境に3人の関係は信じられないほど好転し、「この人たちを私は誤解していたのかもしれない。『何となくイヤ』『合わない』という気持ちが、二人との間に溝をつくっていたのかもしれない」と思うようになった。「気を入れる」という実験は、信じられないほどの結果をしめした。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
「波動を送る」「念を入れる」とは自分の感情と相手の感情をシンクロさせることです。
幸せな気持ちで食事をつくれば、食べた人も幸せになる。感情のおすそ分けです。相手が不機嫌なのは、自分の感情をおすそ分けしているのかもしれません

2020年8月9日日曜日

NO302 「本当に大切なこと」

一人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでいたら、本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終ってしまうんですよ。

~ 生物学者 利根川進さんより ~

所長視点)
価値ある人生を送るためには
・「問題を解くスピードをあげる」より「解く必要のある問題なのかを見極める」
・「知れば知るほど知恵が湧く」より「知りすぎるとバカになる」
・「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」
本当に今答えを出す価値のあるものを判断できる力をつける。これが限られた時間の中で結果を出す人の生き方です。すぐに出来なくても目指していけば「やるべきこと」は100分の1になる…そうです



2020年8月8日土曜日

NO301 「足るを知る」

探せば身の回りに「幸せ」はたくさん見つかる。誰であれ、どんな環境であれ、絶対に見つかる。今「幸せ」じゃないなら、その人が「幸せ」をさ探せていないだけだ。探しなさい「幸せ」を。今すぐにある幸せを。身の周りから。遠くにそれを探すと、不足になる。身の周りに見つければ、充足になる。幸せになる原則はこれだけだ。この事を「足るを知る」と中国の孟子は言った。つまり、不足充足のラインを決めるのは、自分なのだ。
そこにラインを引けるのは、いつでも本人である「あなた」だけだ。そして不足を感じなくなったら、現実に「ある」がどんどん現れてくる。
幸せな人がいるわけじゃない。「幸せだ」と思った人がいるだけ。金持ちな人がいるわけじゃない。「金持ちだ」と思った人がいるだけ。原則はただのそれだけ。

~ さとうみつろうさんより ~

所長視点)
あなたの身の周りの、すでに持っているものや環境の中から「ない」ではなく「ある」を沢山探して書いて見ましょう。きっと幸せな気分になれます

2020年8月7日金曜日

NO300 「あなたは何をしているのですか?」

旅人が、ある町を通りかかりました。その町では、新しい教会が建設されているところであり、建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。その仕事に興味を持った旅人は、一人の石切り職人に聞きました。
「あなたは何をしているのですか?」
その問いに対して、石切り職人は、不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。
「このいまいましい石を切るために、悪戦苦闘しているのさ」
そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に同じことを聞きました。するとその石切り職人は表情を輝かせ、生き生きとした声でこう答えたのです。
「ええ、いま私は多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです」
どのような仕事をしているか。それが我々の「仕事の価値」を定めるのではありません。その仕事の彼方に何を見つめているか。それが我々の「仕事の価値」を定めるのです。

~ 田坂広志さんより ~

所長視点)
同じ作業していても、志によって人生の色合いが違ってきます。「誰のために」「何のために」に仕事をするのか? 忙しいなかでも、時間をとってじっかり考える時間を1週間に1度はとりたいものです

2020年8月6日木曜日

NO299 「幸せになるコツ」

いい言葉を話し、顔につやを出して、明るく過ごすこと。人に優しくして、いつも笑顔でいること。イヤなことは、楽しいことに変換すること。今では、この幸せになる成功法則が広まって、行動に移す人も増えてきました。そして、これからの令和の時代は、こうした神さまが喜ぶ行動をしながら、ひとりひとりが「豊かな心」を持つことが大事になってきます。自分が楽しいと思うことを、誰にも遠慮せずに、いっぱいやっていいんです。イヤなことは、イヤと伝えて、苦手なことは苦手なままでいいんです。好きなことだけをやっていい時代になっていきます。自分を愛して、好きなものを楽しむ。そして、うまくいったことは、気前よく、人に教えてあげる。素晴らしい時代がやってきます。それに早く気づいた人が、成功を手に入れるでしょう。

~ 斎藤一人さんより ~

所長視点)
地球では、心のなかで強く念じるよりも、口に出した方が実現する。なぜなら、お蕎麦屋さんで、どんなに心のなかで「ざるそばが食べたい」と強烈に思っていても、注文するとき「うどん」と注文したら「うどん」が出てくるから…とのこと。ということは「疲れた、疲れた」と毎日言っていれば、身体はすぐに疲れる体になる。「面白い、楽しい」と毎日言っていれば、面白くて、楽しいことが起こる。これが引き寄せのコツになります

NO298 「もったいない」

世界で最もクリエイティブな国(創造性溢れる国)は日本、最もクリエイティブな都市は東京だそうです。これはアメリカAdobe Systemsが2012年の3月から4月にかけて行った、米・英・仏・日の五ヵ国、成人5000人を対象にした、創造性に関する調査の結果です。この結果を知って「そうだよね!やっぱり日本はすごいよね」と素直に喜ぶことができる人はどのくらいいるでしょうか?多くは、「日本は過大評価されているのでは?!」と、やや気恥ずかしく感じるのではないかと思います。
なお、この調査では「自分自身をクリエイティブであると思うかどうか」という項目についてのデータも収集されています。しかし、日本人は19%でダントツの最下位だったそうです(五ヵ国平均では39%)。
このことは、日本人の謙虚さの表れであり、美徳であると捉えることもできます。現状に決して満足しないという意味で、向上心の表れと見ることもできます。でも、欲望や感情を抑える自制心が強すぎるともいえるかもしれません。「謙虚であらねば」という規範が強固なあまり、せっかく良い物を持っている人が、その良さを発揮しきれずにくすぶってしまう場面に、しばしば遭遇します。これは、とても残念なことではないかと思います。日本の国としても、非常に大きな損失なのではないでしょうか。

~ 脳科学者 中野信子さんより ~

所長視点)
日本に住む日本人にとって意外な結果ですが、海外で活躍する方々からは納得される方も多いそうです。日本人は「自分には何もない」と嘆くことが一番「もったいない」のかもしれません。自分の適性や可能性をよく観察し、分析して、最適な方向で自分を活かしていくことを考えこそ、より価値があって楽しい人生を送ることができます。

2020年8月4日火曜日

NO297 「幽霊」

ネガティブな感情が湧いたとき、自分が苦悩の状態であることに気づいたら、第二のステップは「心の声を聞く」ことです。自分はどんなことに苦悩しているのか、頭の中にぐるぐると回っている思考(心の声)を拾い上げていきます。苦悩の状態にあるとき、人の頭の中ではさまざまな考えがぐるぐると回っています。「ああでもない」「こうでもない」とうごめき、同時にネガティブな感情をどんどん呼び起こします。頭の中を駆け回っている心の声は、たとえるなら「ゴースト(幽霊)」です。人の思考は、幽霊と同じようにつかみどころがなく、あらわれたと思ったらいつの間にかするりと消えてゆく。かと思ったらすぐに出てきて、つきまとってくるやっかいな存在です。浮かんでは消えを繰り返すので、浮かんでいる瞬間にきちんと拾い上げなければ、自分の思考を正確に把握することができません。

~ 河合克仁さんより ~

所長視点)
自分の思いというのは自分でコントロールできません。忘れたい…と思っているものは鮮明に刻まれていき、肝心なときに現れたりして心を悩ませます。無理やりコントロールしようとするのは自分の思いを押し込んでいるだけで、後々逆効果になります。ゴーストバスターズが必要ですね


2020年8月3日月曜日

NO296 「許す」

夫の裏切り行為に苦しみ抜いた一人の人が、その苦しみから立ち直った時にいった言葉が忘れられない。その言葉は
「傷つけた相手を許すことによって、自立が可能になりました」
許すということは易しいことではない。しかし、許すことによって、私たちは相手の支配から自由になり、自立をかち得るのだ。かけがいのない自分の時間を、他人の支配に任せていては、もったいない。時間の使い方は生命の使い方なのだから。

~ 渡辺和子さんより ~

誰かを許さないでいると、いつまでもそのことを繰り返し思い出します。時には怒りで震えそうになり、時には悲しみで泣きたくなる。しかし何度それを繰り返したところで、過去の状況は変わることはない。そして、貴重な時間が何度も使われ、気持ちもそのたびにすり減る。つまり、相手にずっと支配されていることになります。自分の時間を取り戻すため、つならないことに支配されないためにも「許す」ことはとても大事なことです


NO295 「他人の目玉をインストールする」 

心理学における成長とは「自分の中に他人の目玉が増えることだ」と説明を受けたことがありました。また「自分の靴を脱いで、相手の靴を履いている状態」とも表現できます。
これは、他人の靴を履いている、すなわち相手が感じていることを、自分が感じているかのように感じ、相手が見ていることを、まるで自分の目玉が見ているかのような状態を指しています。
価値観、信念、利害が相反したり、経験の差に開きがあることで生じる複雑にみえる問題は、対立や葛藤に発展しやすくなります。これは、相手の目玉から物事を見ることができず、自分の目玉から見た主張や行動でしかできていないために起こっているのです

~ C・オットー・シャーマー氏より ~

所長視点)
夫婦や親子の問題は、互いに正論をいいあっていることが多いですが、相手の心の奥で感じていることまでは見えていません。「自分の立場」での正論であって、おもいやりでしかありません。「真の愛」とは、相手の目玉で見て感じることに全力をかけることであり、そのために「自分の立場」から離れる必要があります。頑張っても解決しない問題の解決方法です

2020年8月1日土曜日

NO294 「敵は己の中にあり」

「敵は己の中にあり」――。わたしの座右の銘です。
「男は夜遅くまで働いて、家族を養っていかなきゃいけない」「子どもが3歳になるまではお母さんが家で愛情を注いで、育ててあげないといけない」。それは誰が決めたことでしょうか。昔からそういうものと決まっていたから。そう教えられてきたから。自分が本当にそれを望んでいるのならかまいません。ただ「そうすることができない自分」に対して、自己己嫌悪に陥るくらいなら、自分の考え方や生き方を変えてみてもいいんじゃないでしょうか?あなたを苦しめているのは、「こうしなければ」と思い込むあなた自身なのです。

~ 中村朱美さんより ~

所長視点)
中村朱美さんは、ステーキ丼専門店 佰食屋 を経営しています。「社員を犠牲にしてまで追うべき利益はなんてない」「社員の働きやすさと会社の利益の両立」を目指して、一日百食しか売らない。売切れたら終わり、のビジネスモデルを、自分の中の固定観念を開拓していく中で確立していきました。心と経営のつながりを感じます