2020年11月17日火曜日

NO398 「創意工夫」

ここは2015年の6年1組の教室。給食が終わって、子どもたちが「ごちそうさま」の挨拶をすると同時に、ボクがノートパソコンで、ももいろクローバーの「行くぜっ!怪盗少女」を流します。教室に設置されたスピーカーから、ノリのいいリズムが響き渡ります。子どもたち38人が一斉にいすを動かし、ほうきで床を掃き、ぞうきんがけをします。最大の見せ場はサビの部分です。
《笑顔と歌声で 世界を照らし出せ~♪》
ここで全員、ほうきとぞうきんを床に置き、ももクロの振りそのままで激しくダンスします。見事に揃ってキレもいい。サビが終わると、スパッと掃除に戻ります。
これを繰り返しながら掃除を終えて、最後は全員の手拍子で締め。これがその年の夏、全国的に有名になった6年1組名物「ダンシング掃除」です。この模様はバラエティ番組「ナニコレ珍百景」や「みんなのニュース」で紹介されました。意外かもしれませんが、音楽をかけると掃除が素早くなります。「行くぜっ!怪盗少女」の後、「星のカービィスカイハイ」「ルパン三世」のダンスバージョンなどを流してトータル7分くらい。ボクが指示するのは、「曲が終わるまでに掃除を終えてね」、それだけです。すると子どもたちは勝手に工夫し始めます。どうすれば効率的に掃除できるか、ムダな動きを省けるかを、徹底的に研究するんです。

~ 世田谷小学校教諭 沼田晶弘さんより ~

所長視点)
どんなことであっても楽しくやろうと工夫すると意欲が湧き、ものごとがスムーズに進むようになります。天国は入るところではなくて、創るところであるといわれます。どんなところでも楽しくすることでできる人は、どこにいっても楽しい=天国で住める人になります

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