2020年11月15日日曜日

NO396 「徳」

企業経営において、長く繁栄を続ける企業をつくりあげていこうとするなら、「徳」で治めていくしか道はないと私は考えています。欧米の多くの企業では一般に、覇道つまり「力」による企業統治を進めています。例えば、資本の論理をもって人事権や任命権をふりかざしたり、または金銭的なインセンティブ(誘因)をもって、従業員をコントロールしようとしたりするのです。しかし、権力によって人間を管理し、または金銭によって人間の欲望をそそるような経営が、長続きするはずはありません。一時的に成功を収めることができたとしても、いつか人心の離反を招き、必ず破滅に至るはずです
「徳」というのは人間的魅力。相対したとき、自然と頭が下がるような人のことをいう。利他の心を持ち、けっして偉ぶらず、謙虚で、明るくて、人から好かれる人のことだ。昨今では、その「徳」に「情報性パワー」や「専門性パワー」があると、さらに影響力が増す。それが他人の協力を結集できる人であり、影響力のある人。

~ 稲盛和夫さんより ~

所長視点)
いまは愛の時代を迎えているそうです。より利他の心が人間的な魅力となり、人を治め、企業経営の中心になっていきます。WINWINは、より助け合ってお互い勝とうという心ではありますが、利他の心は、計算しない、損得勘定なく与えていく世界。時代についていける人になっていきたいものです

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