2020年11月11日水曜日

NO392 「辛いとき」

セッションのときFさん(28歳 女性)がこのようにおっしゃったんですね。
「私、ほんとに辛いけど毎日顔にも出さずに必死に乗り越えてがんばってるんです 」
そんな時に私は、
「そうなんですね。でもどうして辛くても顔に出さないですか」
と尋ねたんですね。するとFさんは、
「辛い顔なんて人に見せたらダメじゃないですか」
とおっしゃったんですね。
「私なら結構、辛い時は辛いっていっちゃいますけどね。」
と、いうと、Fさんは、キョトンとしていらっしゃるんですね。そして私は
「なぜ辛い顔を人に見せたらダメなんですか?」
と質問をします。すると、「人に嫌われる」とか、「人に迷惑をかける」とか、そういう答えが返ってくるんですね。確かに、自分の辛いからといって人に八つ当たりをしたらいけませんよ。でも、自分の辛いという感情を素直に出すだけなら誰にも迷惑をかけないんですね。辛いながらも笑顔でいる人がそれ以上責められる必要はないと思うんです。もしかすると、励ましてくれる人がいるかもしれません。
「もしそうやって辛いのに笑顔で頑張っている人がいたら励ましてあげませんか?」
と、尋ねると、「そうですね。」と、おっしゃいます。おかしなものですね、人は応援しても、自分は攻めてしまう。

~ カウンセリング講師 鈴木義一さんより ~ 

所長視点)
自分を攻めることは自虐的になることにつながります。自分に厳しくしても文句は言わない。気持ちに気づかなくても文句は言わない。文句を言わないから厳しくする、気持ちを無視する。人にはそんなことしないのに自分にはしてしまう。弱いものいじめの構図と似ています。自分の気持ちに気づく=共感すれば、元気になります。心が元気でないのは自分いじめが原因かもしれません

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