2020年10月17日土曜日

NO367 「いいとこどり」

柔道で五輪金メダル三連覇をなしとげた野村忠宏さんと対談をしたときのこと。彼は一般の印象とは違って、自分は心配性でひじょうに気が小さいところがあり「もう悪いことばかり考えてしまう」と言っていました。 世界一の実力者なのに、そんなことを考えてしまうとは意外です。そして心配性だからいろいろなパターンをシミュレーションして考えるそうです。考えて、考えて、相手がこう来たらこうする、こうなったらこうやる…とさんざん考え、「最終的に自分が一番強い」「自分が一番金メダルが似合う」というところまで考えて、畳の上に立つと言っていました。野村さんのように「心配性なので、こういう準備をしています」という人の中には成功している人がけっこういます。気分的には楽観的でいながら、実際の作業においては深慮遠謀というか、準備をぬかりなく行う。いわば悲観的、楽観的のいいとこ取りのポジションを身につけていくと、わりと「運」がつかめると思います。
逆に言うと、気分は悲観的なのに「ああ、大丈夫。絶対受かる」とポジティブに考えようとしている。それでいて、何も準備しないで失敗する人も山ほどいます。

~ 齋藤 孝さんより ~

所長視点)
経営の神様と言われた稲盛和夫さんは「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」と言われました。まさに楽観的と悲観的のいいとどりです。自分の中に「中心軸」がある人は自分が楽観的であるときも悲観的であるときも、それを利用して人生を進めていけます。「中心軸」をMCで学んでくださいー

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