2020年10月9日金曜日

NO359 「誠実さ」

ある会社の取締役と話していたときのこと。「遅刻」の話になりました。
「おもしろいのですよ。会社が8時半始まりのとき、よく遅刻してくるのが居ました。“もう少し遅くしてくれれば遅れない”というので、その意見を入れて、8時45分にしてみました。そうしたらやはり同じ人が遅れてくる。9時始まりになっても、この人は遅れてくるんです。つまり、どうも時刻の問題ではないらしい。遅れてくる人は何時になっても遅れてくるんです」
同様に、「不誠実」は、約束を守らない、すぐにキャンセルする、というところにも表れます。集まりの日を「この日でなければダメ」というのでその日に設定すると、「急用ができていけなくなった」(“急用”を入れてしまった)ということも「不誠実」のひとつ。
さらに、口にしたことを実行しない、昨日言っていたことと今日言っていることが違う、朝言っていたことを夕方にはひっくり返す(「朝令暮改」と言います)、ということも「不誠実」のひとつ。つまり、「誠実さ」とは、「対外的に口にしたこと、表明したこと、約束したことについて、できるかぎりの努力をする」ことでしょう。
できそうにないこと、やる気のないことをについては軽率に口にしない、ということもひとつの「誠実さ」です。しかし、言った以上はその実現にむけて努力する。たとえ結果としてそれが実現しなくても、「誠実さ」は周りの人に伝わるでしょう。「遅れる人はどんな時刻を設定しても遅れる」という言葉が、「誠実」ということの意味を、象徴的に語っているような気がします。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
最近は「不機嫌」も不誠実の一つとして数えられるそうです。行動もそうですが、自分の心にも責任をもつ人が人格者です。「不機嫌は怠惰の一種」で慢性的な不機嫌は自らを蝕むだけでなく、職場全体の生産性を下げ、トラブルやハラスメントの火種になるそうです。自分の機嫌は自分でとろう…

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