2020年10月10日土曜日

NO360 「好意のボール」

映画評論家の淀川長治さんはよく、「私は嫌いな人に会ったことがない」とおっしゃっていました。この言葉を初めて聞いたとき「そんなことはないだろう。嫌いな人もいるはず」と思いました。しかし、私も精神科医になり、人間関係についていろいろと勉強してからは、淀川さんの気持ちが少しわかるようになってきました。人を嫌いになっても何のメリットもないと気づいたのです。淀川さんは、出会うすべての人、おつきあいしているすべての人に、自分から先に「好意」のボールを投げていました。人間は「好意」のボールを投げてくれる人には、「好意」のボールを投げ返してしまいます。あるいは、最初は「悪意」が返ってきても、「好意」のボールを投げ続ければ、そのうち必ず「好意」のボールが返ってきます。淀川さんは、その法則を自らの体験から知っていたのでしょう。ですからいつも笑顔で、朗らかに人と接していらした。

~ 精神科医 樺沢紫苑さんより ~

所長視点)
出会う人は同じ波動をもった人同士だそうです。笑顔の波動をもっている人は笑顔の波動の人と出会う。自分が笑顔で相手が怒っていることはない。もしあるとすれば、自分は笑顔のつもりでも心の底で怒っているということ。私が幸せになれば世界が幸せになるということでもあります


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