2020年10月31日土曜日

NO381 「品のある行動」

常日ごろ、品のある行動を心がけること…。これが「ここぞ」という勝負のときに効いてくる場合があります。たとえばドアの開け閉めを静かに行う。お店で支払いをするとき、ていねいにお金を扱う。親しい人にもていねいな言葉遣いで話す。このような、日常生活のあらゆる所作に品があるかどうかを意識するのです。というのは、品のある行動がよい結果を生む場合が少なくないからです。それが結局はお互いの利益につながります。
日常にも十分に応用できます。たとえば部下に仕事を頼むとき、上司に休暇願いを出すとき、夫に家事の分担を頼むとき、隣家の騒音に困り、やめてほしいとお願いするとき。自分が有利になるように先手を打って勝とうとするのではなく、社会性のある品のよい行動で最終的なお互いの利益を狙うのです。粗野な振る舞いよりも、品のある行動のほうが人の心を動かすのです。

~ 脳科学者 中野信子さんより ~

所長視点)
自然界は弱肉強食の世界のように見えても、棲み分けと共生でバランスをとっているとのこと。また多様性が進めば進むほど、誰が決めなくても自然と秩序が定まってくるそうです。人を思いやるなかにすべてが上手くいく道があるのかもしれません


2020年10月30日金曜日

NO380 「パフェ食っているよ」

「お芝居と同じように、人生にも上手な人と下手な人がいるのよ」そんな名言があります。私も人生を上手く賢く生きてこられたかというと、どちらかと言えば三文役者でした。そういう人って沢山いると思います。お仕事、友人関係、家族のこと…。最近はSNSが普及したことで、今まではなかったような悩みも増えたんじゃないでしょうか?それ以外に対面での人間関係もあるんですから…。この時代を生きている人の悩みって、昔の何十倍も多いんじゃないでしょうか?そりゃ気持ちだってボコボコ凹みます。私ってすごく悩みが多い人間でした。どうにかそのつらさから逃れたくて、心理学や哲学の本を読みあさったり、自力でなんとかしようと、色々な方法を試してはみたんですが、なかなかスッとできず…。ある時、人間関係で嫌なことがあって悩んでいた私に友人が言ったのが
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」
でした。思わず「パフェかよ!」ってツッコミを入れて笑っちゃったっけど、その瞬間、色々なことが頭の中を駆け巡って、パァァァ…って光が射すみたいにハッとして、
「相手はパフェを食べて楽しめるくらい気にしていないかも」
「こっちだけ悩んでバカみたいだなぁ」
「悩んだ分、相手も気にするわけじゃないんだ!」
ストンと腑に落ちて納得して、悩むのをやめちゃいました。

~ 漫画家 Jamさんより ~

所長視点)
アドラー心理学によると人間関係の悩みの原因は「課題が分離されてない」ことにあるとのこと。人の課題に干渉する、自分の課題を曖昧にする、ここが問題とのこと。いくらあがいても人は変えられないが自分は変えることができます。自分を変えるはコツをつかめば意外と簡単です

2020年10月29日木曜日

NO379 「人を動かす」

人間の行動は、心によって大きく左右される。新車を購入しようとディーラーに足を運んでも、販売員が散々待たされたあげく、無愛想な表情で応対されたら、購買意欲も薄らいでしまう。逆に、それほど買う気持ちはなくても、接客してくれた人が明るく礼儀正しく、丁寧に説明してくれると、買うときにはぜひこの人からという気にさせられるのである。
「妻に薄き者、おそらくは薄からざるところなし。以てたのみとなすに足らず」
人生のパートナーである妻に対して、冷たい人間というのは、本質的に冷たい人間であって頼りにはならないというのである。社会生活においても家庭生活においても、重要なのは、相手を思う心である。心ない人間は、心ある人間によって駆逐されてしまうのである。
人は金や命令によって動くのではない。相手の心に感動して動くのである。そして、人の和の中に積極的に飛び込んでいき、偽りのない心で接することを心がけるべきである。人は時として、相手の心意気に感動すると、金や名誉とかではなく、利害をこえて、助けてくれたり動いてくれるものだ。
感動という言葉は、感じて動くと書く。感じるから動くのであって、理屈で何時間説明されたとしても、感じなければテコでも動かない。理論や理屈は、相手の心を揺さぶることはない。

~ 曹洞宗 禅僧 赤根祥道さんより ~

所長視点)
一番近い関係が家族であり、夫婦になります。真の家庭づくりは、家族のなかに感動が蓄積で測ることができるのかもしれません

2020年10月28日水曜日

NO378 「縦軸」

 生命というのは、個体の生命だけを指すのではありません。人間なら、個人の生命だけでなく、国としての生命、民族の生命、企業の生命、そしてそれぞれの家の生命を伝えることによって、個々の命が伝わるというふうにできているのです。ですから、国や民族が持っている特有の伝統文化を伝えなくなると、その国は滅亡し、個人の生命もまた滅んでいくことになります。
しかし、戦争に負けてからの日本は、日本人として誇りを持つべき過去の歴史や伝統文化をすべて否定し、子供たちに伝えなくなってしまいました。これは大変なことです。このために戦後生まれの人たちは、過去のことはすべて自分には関係ない古いことだと考え、日本の国に誇りを持たないようになってしまったのです。
しかしこれは、日本人の生活やものの考え方が外国人とは異なっているだけのことであって、その異なっていることの中に、他国の人たちには見られない素晴らしい宇宙観、自然観そして優れた情緒が息づいているのです。そのひとつとして特に申し上げたいのが、日本人は、人間は自分で生きているのではなく、すべて神さまの恵みと祖先の恩によって生かされているという感謝の生活を送ってきたということです。これは、人間の生きる素晴らしい真実の道です。

医師、元春日大社宮司 葉室頼昭さんより ~
所長視点)
人生における縦軸は「時間軸」です。歴史や文化、先祖を誇れることで軸のしっかりした人生をおくれるようになります。生き方がブレたり、定まらなかったり、人に影響されたり、決められず、優柔不断で悩んでみたり…するのは縦軸がしっかりしてない影響も大きいようです

2020年10月27日火曜日

NO377 「本来の心に戻る」

振り子時計を想像してみてください。振り子は左右に揺れています。もともと、真ん中にぶら下がり静止していた振り子に力を加え、揺らしています。そうした止まっている振り子に力を加えることと同じように「あなたはこうだ、こうだ」と言われると、人は「そうかもしれない」と頭でそう思ってしまい、気持ちが揺れてしまします。妄想してしまいます。
バラが「あなたは桜だ、桜だ」と暗示をかけられても、バラはバラであることに変わりはなく、後にバラの花を咲かせます。植物は間違わずに命をまっとうします。しかし、今の人間は、人に振り回されたり、自分で思い込んだり、頭で考えて間違ってしまうことがあるのです。振り子は右に揺れても左に揺れても、真ん中に戻ります。人の心も本来のところに戻ることができます。人は、そのままで自分の深いものを引き出していけば良いのです。「自分が変われば、周囲は変わる」と言っています。しかしながら、正しく言うなら、「変える」のではないのです。より自分らしさ、自分の良さを「出す」ということなのです。その結果。人から見れば変わったように見えるのです。頭で考えて判断するのではありません。本当の自分を引き出せば良いだけなのです。すると「私はこんなに素晴らしかったのか」と、自分自身でも驚くはずです。

~ YSメンタルヘルス会長 佐藤康行さんより ~

所長視点)
本心は第二の神様です。本当の自分に気づけて行けたら、自分の個性が発揮されていきます。自信をもつ、誇りをもつ…というと自信をどっかから持ってくるのではなく、本当の自分に気づくことです

2020年10月26日月曜日

NO376 「捨てる」

身軽な自分をキープするには? そう聞かれたら、とにかく「捨てること」と答えます。捨てる、捨てる、惜しげもなく、捨てる。物理的にモノを捨てるのを習慣にしていたら、心も身軽になってきた。そんな感覚があります。例えば、読んだ本をコレクションのように本棚に並べるのが好きな人がいますが、僕はまったくの逆。本は読んたら捨てる(古本屋に売る)どんなに感動した本でも、とっておくことはしません。 どんなに感動した本でも、とっておくことはしません。しかしながら、良い本はしばらく経つとまた読みたくなる。そんなときは、また新品を買うのです。だったらとっておけばいいじゃないか。そう思うかもしれませんが、一回目に読んだときの自分と二回目に読みたくなった自分はまったくの別人です。ゼロに立ち返って新鮮な気持ちで、フレッシュな学びに出会いたい。そんな態度で、清潔なページをめくる瞬間が心地いいのです。

~ 寺田倉庫CEO 中野善壽さんより ~

所長視点)
中野さんは生きる為に必要な分を除き、稼ぎは全額寄付する生活を50年近くしているそうです。ミニマムな生活は、すべて心の感じ方を中心に判断していくなかで培われてきたようです。明日のこと過去のことに思い煩わず、いまの心が心地良いことを選んでいく。なかなか勇気がいりますが魅力的な生き方です

2020年10月25日日曜日

NO375 「言葉が現象化する」

「言葉が現象化する」と言うと、多くの場合、誤解されている部分があるようです。「こうなりたい。ああなりたいと口に出して言うと、それが実現する」という誤解です。「言葉が現象化する」というのは、たとえば、神社仏閣に行って、良縁祈願というものをお願いしたとします。「いい人と出会わせてください。いい人と結婚したいのです。素敵な人と出会わせてください」と100回お願いをしたとします。そうすると、その言葉をまた言いたくなるように現象化します。つまり、いい人や素敵な人にはなかなか出会わない、という現象が起きるのです。同じように「商売繁盛をお願いします」と千回行ったとします。千回それを言ったことによって、また同じ言葉を千回言いたくなるように現象がセットされます。「言ったとおりの言葉をまた言いたくなるように、言った数と同じ数だけまた言いたくなるように、宇宙では現象化が始まる」というものです

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
言ったとおりの言葉がまた言いたくなる…ということは、感謝している人は感謝したくなるような現象化が始まり、喜んでやっている人にはもっと嬉しくなるような現象が始まるということ。全てに感謝している人は敵がいない=無敵な人になります。無敵な人が愛の人格者なのかもしれません

2020年10月24日土曜日

NO374 「もう一度やってみよう」

サーカスの象は、小さい頃に頑丈な鎖でつながれる。子象は鎖をひっぱって逃げようとするが、まだ小さいので鎖は切れない。そのうち、逃げられないと観念してあばれるのをやめてしまう。さて、この子象は年月がたつうちに大人の象になる。もう、つないでいる鎖など簡単に切れる力をもっている。ところが、象は決して鎖を切って逃げようとはしない。象は、鎖が切れなかった経験はあるが、鎖が切れた経験はない。このため「鎖は切れない」という観念が植えつけられてしまったのである。
人間も、ある部分この象と同じだ。一度、失敗したことを「これは自分にできないことなのだ」と思い込む。「苦手意識」を自分で植えつけてしまう。そして、二度と同じことに挑戦しようとはしなくなる。しかし、考えてみてほしい。人間も、子象と同じで、日々成長しているのである。子どものころやってみてできなかったことでも、今やったら簡単にできることなど、たくさんあるはずなのだ。いつまでも「これはダメだ」と思っていたら、本当にいつまでもできるようにはならない。「そこまで」である。しかし、何度でも挑戦すれば、すこしずつでも状況は変わってくる。ダメだと思っていたことが、あまりにすんなりできてびっくりすることもあるだろう。今までの苦手意識が、突然、自信に変わることもあるはずである。ぜひ、懲りずに挑戦してほしい。

~ 精神科医 斎藤茂太さんより ~

所長視点)
成功するための成長は、「線形」ではないそうです。右肩上がりに成長していくのではなく「非線形」で成長していく。あがったりさがったり、予測不能な方向性をもって成長していきます。もう一度やってみる、懲りずに挑戦する。これが成長する人の特徴のようです

2020年10月23日金曜日

NO373 「立ち上がれ日本人」

『中国におびえるな、米国に盲従するな、日本人よ、誇りを持て!日本はなぜ欧米の価値観に振り回され、古きよき心と習慣を捨ててしまうのか。一体、いつまで謝罪外交を続けるのか。そして、若者は何を目指せばいいのか…。日本人には勤勉な血が流れている。自信を取り戻し、アジアのため世界のためにリーダーシップを発揮してほしい』
そして、2002年11月、マレーシアを訪れた東京都立国際高校の修学旅行生に対して『あなたたちには日本人の勤勉な血が流れているのだから、誇りに思いなさい』と、上記のようなスピーチをした。茶髪の高校生たちは、マハティール氏の言葉に「感動した。こんなことを言ってくれる日本の政治家はいない」と感激し、握手をして泣く子どもたちもいたという。今、マハティール氏が思ってくれているような、勤勉でよき習慣を持つ日本人がどれだけいるか、はなはだ心もとないが、現代に生きる我々の目を覚まさせてくれる言葉の数々だ。
「立ち上がれ日本人」「日本人よ、誇りを持て!」という言葉をかみしめたい

~ マレーシア首相 マハティール氏より ~

所長視点)
日本にいるときよりも、海外に出て外から日本を見る、海外での日本人を知る、海外の人が日本人のことをどのように見ているのかを知る…そうすることで日本人としての誇りが見えてきます。



2020年10月22日木曜日

NO372 「魂に刻まれる言葉のかけ方」

 道元禅師は、「言葉の力」をとても大切にしていました。「正法眼蔵」には、「面と向かって愛語を聞くと、喜びが顔にあらわれ、心は楽しくなる。面と向かわず、人づてに愛語を聞くと、肝に銘じ魂に深く刻み込まれるような思いをする」とあります。愛語とは「相手を引き寄せる智慧」の中の一つで、「赤ちゃんを思う母親のように、慈しみを持って言葉をかけなさい」という教えですが、もうひとつ興味深いことに、その使用方法までが具体的に示していて、それが
「その場にいない人を褒める」
「その人がいないときに、その人の魅力をどんどん話す」
「本人のいないところで、人を褒める」
なのです。

~ 福厳寺住職 大愚元勝さんより ~

所長視点)
言葉は言霊であり、波動をもっています。語った内容が本人の耳に届かなくても、波動として伝わっていきます。真の愛とは「赤ちゃんを思う母親の情」になります。真の愛で愛語の実践をしたら、幸せな出来事がたくさん起こりそうですね



2020年10月21日水曜日

NO371 「長所伸展法」

私たちの運やツキを即座に向上させ、人生に豊かな実りをもたらす方法はいくつかあり、それらはそれほどむずかしいものではありません。そのうちの一つが、「長所伸展法」です。ツキを呼び込むためには、伸びているもの、すぐれたもの、得意なもの、自信のあるもの…このような他と比べて優越した点をさらに伸長させていく方法が有効です。その際、自分が不得手なこと、うまくできないことは触らないようにします。そのようにすると、不思議と短所や欠点もいつのまにか消えていくものです。なぜなら先ほども述べたように、長所と短所は裏返しの関係にあって、長所を伸ばせば短所はおのずと小さくなっていくことが多いからです。
短所を克服しても、それはマイナスをゼロにしただけで、その短所と裏腹の関係にあった長所まで減じてしまう可能性があります。さらに、短所を直すのは、長所を伸ばすよりも大きな困難がともなうものです。短所を是正することに莫大なエネルギーをかけて、人並の仕事ができるようになったとしても、たかが知れています。それよりは、その人がいまもっている長所を伸ばし、それをさらに活かすことにより、よい成果を上げる。そのほうがはるかに効率的で、また安全な方法であることは明らかです。

~ 船井幸雄さんより ~

所長視点)
日本には「出る杭は打たれる」という文化が少なからずあります。ことを恐れるあまり、尖った部分を削り、丸くなろうとしてしまう。尖った生き方もラクなのかもしれませんね

2020年10月20日火曜日

NO370 「どうでもいい」

《どうでもいい。どっちでもいい。どうせうまくいくから。》
神を信じ、自分を信じていれば、どう転ぼうとうまくいく。どうせうまくいくから、どうでもいいし、どっちでもいいんだよね。いちいち心配しなくていい。気楽に、肩の力を抜いて生きていればいいんだ。だから私は、人から悩みを相談されても、
「あなたの好きなようにしな」
としか答えないんです。他人ごとで面倒くさいとか、投げやりで言うんじゃない。あなたのなかには、あなたを全力で守ってくれる神もいるし、守護霊さんもいる。だから安心して、あなたの好きなように生きればいいんだよ。どうせうまくいくから。

~ 斉藤一人さんより ~

所長視点)
自分にとって嫌なことや不都合なことが起こるとそのことに一喜一憂してしまいますが、長い目でみればうまくいくしかない。「嫌なことから学びを得ようとする人は、だんだん神に近づきます。すると、愛がどんどん大きくなる」そうですよ

2020年10月19日月曜日

NO369 「失敗の回数」

大リーグチーム、カージナルスのマーク・マグワイア選手が1998年に70本のホームランを打ったのは圧巻だった。彼はそれだけエキサイティングな選手なのだ。しかし、同じ年にマグワイアが155回も三振しているという事実を、あなたは知っているだろうか。彼はそれまでの選手生活で457本のホームランを打っているが、1259回も三振している。つまり、彼の場合、三振の数はホームランのほぼ3倍に相当するというわけだ。
史上最高のバスケットボール選手といわれるマイケル・ジョーダンの生涯得点率は5割、言い換えれば、彼がプロとして放ったシュートの半分は、「失敗」に終わったことになるのだ。
エルバート・ハバードは「人間が犯しうる最大の過ちは、過ちを犯すのを恐れることだ」と。あなたに必要なのは、もっと多くの打席に立つこと、もっと多くのオーディションを受けること、もっと多くの見込み客を訪問することなのだ。失敗する回数が増えれば増えるほど、失敗がそんなに怖くなくなってくる。失敗への耐性や抵抗力がついてくるからだ。失敗を恐れる人は、他人の評価を気にする。失敗するとカッコ悪いとか、みっともないと考えてチャレンジができない。かくして、チャレンジしないかわりに、失敗も少なくなる。成功するためには失敗の回数を増やすこと。

~ 自己啓発作家  ジェフ・ケラー氏より ~

所長視点)
アメリカの作家が「人間が犯しうる最大の過ちは、過ちを犯すのを恐れること」といってました。恥ずかしい、恐れを克服することが何をするのでも必要であり、成長への近道なのかもしれません。

2020年10月18日日曜日

NO368 「未来の不安」

誰がなんと言おうと、明らかに世の中はよくなっています。 宇宙はちゃんと生成発展している。 たとえば今より少し前、江戸時代のことをちょっと考えてみましょう。 江戸時代は将軍様の家にだって、扇風機なんかありませんでした。 冷蔵庫もなかった。 その時代から少しずつよくなってきて、今はどの家にも冷蔵庫があります。扇風機どころかクーラーだってあります。 いつの間にか、私たちは将軍様よりいい暮らしが送れるようになっているんです。 
この世の中にはどんなにいいことを並べられても、不安に思ってしまう不安症の人がいるんですね。 つまり、「世の中はどんどんダメになっていく」と考えるタイプの人間です。 そういう人はつねに不安に思うから、足がすくんで動けなくなってしまう。 動けないと行動ができないから、運が回ってこない。 そして不安に思うから不安な生活がきちゃうんです。 行動しないということ自体が、自分の未来を閉ざしてしまう。本当は人生に困ったことは起きないんです。 だって自分の人生は自分の責任で決めているんだから、自分でも処理できないような困ったことなんて起こるはずがない。世の中は生成発展するようにできているんです。 
その流れに素直に乗っていればいい。
「よくなる」前提で生きるのか、「よくならない」前提で動くのか。 決定的な違いですね。 もちろんこれからだって、地震はくるし、台風も襲います。 だけど、昔は地震がきても放っておかれた。今は仮設住宅をつくってくれます。 年金が安いと言ったって、昔は年金なんてなかった。 ほら、やっぱりよくなっているでしょう? 「このまま行くと、ダメになっちゃう」じゃなくて、「もっとよくなる」なんです。 それを信じるか信じないかだけ。

~ 齋藤一人さんより ~

所長視点)
ニーバーの祈りにあるように、どうすることもできない環境や出来事や他人をなんとかしようとしてもどうにもならず不安になりますが、自分は変えることができます。自分が変われば未来の可能性が見えるようになります。

2020年10月17日土曜日

NO367 「いいとこどり」

柔道で五輪金メダル三連覇をなしとげた野村忠宏さんと対談をしたときのこと。彼は一般の印象とは違って、自分は心配性でひじょうに気が小さいところがあり「もう悪いことばかり考えてしまう」と言っていました。 世界一の実力者なのに、そんなことを考えてしまうとは意外です。そして心配性だからいろいろなパターンをシミュレーションして考えるそうです。考えて、考えて、相手がこう来たらこうする、こうなったらこうやる…とさんざん考え、「最終的に自分が一番強い」「自分が一番金メダルが似合う」というところまで考えて、畳の上に立つと言っていました。野村さんのように「心配性なので、こういう準備をしています」という人の中には成功している人がけっこういます。気分的には楽観的でいながら、実際の作業においては深慮遠謀というか、準備をぬかりなく行う。いわば悲観的、楽観的のいいとこ取りのポジションを身につけていくと、わりと「運」がつかめると思います。
逆に言うと、気分は悲観的なのに「ああ、大丈夫。絶対受かる」とポジティブに考えようとしている。それでいて、何も準備しないで失敗する人も山ほどいます。

~ 齋藤 孝さんより ~

所長視点)
経営の神様と言われた稲盛和夫さんは「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」と言われました。まさに楽観的と悲観的のいいとどりです。自分の中に「中心軸」がある人は自分が楽観的であるときも悲観的であるときも、それを利用して人生を進めていけます。「中心軸」をMCで学んでくださいー

2020年10月16日金曜日

NO366 「棺を覆うて、人定まる」

亡くなってからも、人々から感謝され、なつかしく思われるのは、生前にどれだけ多くのものを与えたかによって決まる。人々に分け与えるものは、金銭や物品だけに限らない。親切な心づかい、優しい言葉、涼しいまなさし…などもある。
「棺を覆うて、人定まる」といわれている。
死んで棺のふたがしめられ、はじめてその人のほんとうの評価が定まるということである。生きているうちは、おもねたり、取り入ったりする人もいる。だが、死んだ人にまでお世辞をいう人はいない。いい人だった、欲のふかい人だった…人々の胸に正直な印象が残る。私たちはいずれ死んで灰になる。自分が与えたものだけが人々の心の中に生きている。生前、人々に与えることの少ない人は、死んで間もなく忘れ去られてしまうものです

~ 曹洞宗管長 板橋興宗さんより ~

所長視点)
「人はみな死刑囚」とパスカルがいったように生きるということは死にむかっていくことです。死と向かい合うことで生きる意味がみえてくるように思います。人の心に受け継がれていく生き方をしていく人になりたいものです

2020年10月15日木曜日

NO365 「成功は使うもの」

「鳥のように自由に空を飛びたい!」
この夢はライト兄弟が作り上げた世界初の飛行機により飛行に成功。1分に満たない飛行でしたが、人類が自由に空を飛べるつばさを手に入れた始まりでした。そんな、歴史的な初飛行から9年後、兄ウィルバーはなくなり、残されたオーヴィルもすっかり年を取りました。そして思います。「あ~あ、まちがっちゃったなあ」
ライト兄弟は、自分たちの飛行機の技術に「特許」を取得、次々とライト兄弟の技術を参考に作られた飛行機があらわれます。それにクレームをつけ裁判にしていきました。裁判に時間を取られるようになり、飛行機を改良する時間を持てなくなってしまいます。
飛行機の大会に出ても、彼らの飛行機は良い成績を残せなくなり、兄ウイルヴァーがわずか45才で亡くなりその3年後には、弟オーヴィルも飛行機作りをやめ、ライト兄弟は飛行機の世界から完全に姿を消してしまいました。
ライト兄弟の本当の失敗は、「成功をうまく使えなかった失敗」です。
ひとつの成功にいつまでもこだわっていると、実は損をすることが多いのです。成功とは「守るもの」ではなく、次の成功のために「使うもの」。ひとつの成功から次の成功を作るには「分け与える」ことで、やがて芽を出し、花をさかせ、たくさんの実を付けるように、成功も大きくなって、自分のの元へ帰ってくるのです。

~ 大野正人さんより ~

所長視点)
幸せを分かち合えば2倍になり、悲しみを共有すれば半分になる。いまこそ分かち合いの文化が必要な時代になりました

2020年10月14日水曜日

NO364 「気づきのアンテナ」

恩師の先生から「大きなことはなかなかできないな。でも、小さなことは完璧やろう!」こう言葉をかけられたことがあります。小さな誤差に気づく。そして、対応策を発見し行動する。そのなかで新たな気づきのアンテナをつくっていく。清掃、整理整頓を徹底するのも、見える眼を養うためです。
「漫然と見てたらダメだよ」その言葉の真の意味、深さが、いまようやく理解できます。「見えているが、観えていない」ことがたくさんあります。
そしていま若者に、繰り返し言葉をかけている自分がいます。それは、もとろん私自身への戒めでもあります。相応の年になって、感受性と受容力が衰退してしまうのは、とてもみっともないことだと思うのです。

~ 佐藤芳直さんより ~

所長視点)
責任感とは「任せられた小さな仕事でも、自らを疑い、小さな誤差を見逃さない姿勢」から育まれます。気づいている小さなミスに対して、けっして曖昧にしない、その積み重ねが気づきのアンテナにつながっていくでしょう。そんな素養を身につけた人間は、仕事のうえだけでなく、人として素敵になっていきます。

2020年10月13日火曜日

NO363 「どんな国?」

ある女子高生が高1のときにアメリカの文化を学ぶため留学しました。です。ホームステイ先はカリフォルニア州テハチャピという村のアメリカ人の家庭。日本人が住んでいない地域でしたので、学校に行けばクラスメイトが聞いてきます。
「ねえ、日本って、どんな国?何があるの?」
彼女は質問されるたびになれない英語で全力で答えました。あるとき、ホストファミリーのお母さんが彼女に聞いてきました。
「日本はいつ、誰が作った国なの?」彼女は答えを知りませんでした。
「えっ、いつだろう?うーん、わからない。教えてもらってないし」
ホストファミリーのお母さんは、驚き、そして諭すように言いました。
「そうなの。教わってないのね。でも、知らないのは日本に対して、あなたの愛がないからじゃないかしら。自分の国を愛せないで、ほかの国を愛せる?あなたが知るべきはアメリカや世界のことじゃない」
「…。日本のこと?」
「そう、まずは自分の国ことをわかったほうがいいわ。自分の国を知って愛せなければ、アメリカで信頼を得るのは難しい。いえ、どこの国に行っても難しいでしょうね」
その女子高生は、うつうつとしながら1年を過ごし、アメリカから日本に戻るやいやな、父親に涙ながらにうったえました。
「お父さん、日本のことを教えて!何も答えられなくて、ほんとうに悲しかった」

~ ヤマト・ユダヤ友好協会会長 赤塚高仁さんより ~

所長視点)
私達は誕生日を祝います。では日本の国の誕生日はいつでしょうか?その日は、国民の祝日ですが、すぐに答えれる人は意外と少ない。そして自分の誕生日を祝うのと同じようにその祝日を祝う人は更に少ないのではないでしょうか?建国記念の日は2月11日。では何をもって日本国誕生の日として定められているのか?それが日本の国とはどんな国なのかにつながります。是非調べてみてくださいー

NO362 「小さいこと」

釘がないので 蹄鉄が打てない
蹄鉄が打てないので  馬が走れない
馬が走れないので  騎士が乗れない
騎士が乗れないので  戦いが出来ない
戦いができないので  国が滅びた
すべては蹄鉄の  釘がなかったせい
有名なこのマザーグースは、ごく小さな問題が重大事を引き起こす様をうたったものだ。最終的な成否を左右するのは、たくさんの小さなことだ。リーダーは小さなことまで感じられなければならない…小さなことが起きる組織の最深部がどうなっているのかまで感じられなければならない。
出世すればするほど、虚飾とスタッフに囲まれてほかが見えなくなる。現場でなにが起きているのか、確認する必要性が高まるのだ。

~ アメリカ元国務長官 コリン・パウエル氏より ~

所長視点)
小さいことを一つ一つ大切にすることが人格を育てます。人生にとって大切なことは小学校のときに全て習っているともいわれています。挨拶、ごめんなさい、ありがとう、掃除…。当たり前のことを当たり前にできる組織が強い組織です。事件は現場で起こっている…

2020年10月11日日曜日

NO361 「約束」

最近、好きな言葉があって、それは「約束」という言葉。ええ言葉ですよね、「約束」。
66年の人生でいっぱい約束したなぁ。若いときいまの妻に「一生一緒におろなぁ」と約束したり。ダウンタウンの松本(人志)に「世界一になろうな」と約束したり。他にもいろんなタレントそれぞれに、あるいは社員に、嫁に、息子に、いろんな人に軽々しく約束したんですけど、なかなかそれが守れなくて。
このままじゃ、嘘八百の人生になってしまうから。ひとつずつでも、約束したことを実現していけたらなぁと思ってるんです。それが、これからのやりたいことなんですね。

~ 吉本興業会長 大崎 洋さんより ~

所長視点)
大崎さんは66歳。今までの人生は挫折ばかり。しかし約束は果たせなくても、曖昧にはしてこなかった。だからこれからの人生は約束を果たしていくのに人生をかけようと思っているそうです。自分が何がしたいかも重要ですが、約束を果たす人生も幸せな人生といえるかもしれません


2020年10月10日土曜日

NO360 「好意のボール」

映画評論家の淀川長治さんはよく、「私は嫌いな人に会ったことがない」とおっしゃっていました。この言葉を初めて聞いたとき「そんなことはないだろう。嫌いな人もいるはず」と思いました。しかし、私も精神科医になり、人間関係についていろいろと勉強してからは、淀川さんの気持ちが少しわかるようになってきました。人を嫌いになっても何のメリットもないと気づいたのです。淀川さんは、出会うすべての人、おつきあいしているすべての人に、自分から先に「好意」のボールを投げていました。人間は「好意」のボールを投げてくれる人には、「好意」のボールを投げ返してしまいます。あるいは、最初は「悪意」が返ってきても、「好意」のボールを投げ続ければ、そのうち必ず「好意」のボールが返ってきます。淀川さんは、その法則を自らの体験から知っていたのでしょう。ですからいつも笑顔で、朗らかに人と接していらした。

~ 精神科医 樺沢紫苑さんより ~

所長視点)
出会う人は同じ波動をもった人同士だそうです。笑顔の波動をもっている人は笑顔の波動の人と出会う。自分が笑顔で相手が怒っていることはない。もしあるとすれば、自分は笑顔のつもりでも心の底で怒っているということ。私が幸せになれば世界が幸せになるということでもあります


2020年10月9日金曜日

NO359 「誠実さ」

ある会社の取締役と話していたときのこと。「遅刻」の話になりました。
「おもしろいのですよ。会社が8時半始まりのとき、よく遅刻してくるのが居ました。“もう少し遅くしてくれれば遅れない”というので、その意見を入れて、8時45分にしてみました。そうしたらやはり同じ人が遅れてくる。9時始まりになっても、この人は遅れてくるんです。つまり、どうも時刻の問題ではないらしい。遅れてくる人は何時になっても遅れてくるんです」
同様に、「不誠実」は、約束を守らない、すぐにキャンセルする、というところにも表れます。集まりの日を「この日でなければダメ」というのでその日に設定すると、「急用ができていけなくなった」(“急用”を入れてしまった)ということも「不誠実」のひとつ。
さらに、口にしたことを実行しない、昨日言っていたことと今日言っていることが違う、朝言っていたことを夕方にはひっくり返す(「朝令暮改」と言います)、ということも「不誠実」のひとつ。つまり、「誠実さ」とは、「対外的に口にしたこと、表明したこと、約束したことについて、できるかぎりの努力をする」ことでしょう。
できそうにないこと、やる気のないことをについては軽率に口にしない、ということもひとつの「誠実さ」です。しかし、言った以上はその実現にむけて努力する。たとえ結果としてそれが実現しなくても、「誠実さ」は周りの人に伝わるでしょう。「遅れる人はどんな時刻を設定しても遅れる」という言葉が、「誠実」ということの意味を、象徴的に語っているような気がします。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
最近は「不機嫌」も不誠実の一つとして数えられるそうです。行動もそうですが、自分の心にも責任をもつ人が人格者です。「不機嫌は怠惰の一種」で慢性的な不機嫌は自らを蝕むだけでなく、職場全体の生産性を下げ、トラブルやハラスメントの火種になるそうです。自分の機嫌は自分でとろう…

NO358 「自分のお役目」

人生というのは冥土までの暇つぶしです。人生には、辛いことや、悲しいこと、嫌なことや、猛烈に嫉妬することもある。しかし、霊界があると思うなら、すべてのことは、この世で学ぶために起きたこと。だからこそ、「このことがあってよかった」「これがあったから今の自分がある」と感謝することもできる。そして、そんなこんなを、面白おかしく楽しむことができたら、「冥途までの暇つぶし」の境地に達することができる。『人にはそれぞれ「お役目」がある』自分のお役目に気づき、自分の使命をまっとうしたい。

~ 今東光さんより ~

所長視点)
いま生きている人生がすべてではなく、死んだあとの世界を含めて自分の人生としてとらえていくことが、人生をよりよくする上で意外と重要です。いま起こっている事柄に一喜一憂するのではなく、心を中心に生きていきたいものです

2020年10月7日水曜日

NO357 「目の前にいる人を喜ばせたい」

《めし代ない人お腹いっぱいただで食べさせてあげます》
「皿洗い30分で無料」の「餃子の王将」出町店、今月末で閉店。

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無料の王将 

~ 産経新聞より ~

所長視点)
人のために生きている人の生き様には、必ず感動の広がりがあります。社会貢献にもいろいろなかたちがあって参考になります。こんなお店が増えていったら天国ができるかも?!


2020年10月6日火曜日

NO356 「同年代で群れない」

「仕事は知識より経験」だから成功者ほど同年代と群れることはない。直接体験には限度がある。そこで、年長者や年少者の経験談を聞き、それを疑似体験して自分のものにしていける者は強いのだ。できれば20歳以上年の差がある相手と交流するのが望ましい。
仕事上の付き合いではなく、「遊び」のなかで別世界の経験や「思考の芯」にふれることが、あなたの貴重な財産になるはずだ。年長者から教訓や情報を得たいのであれば、記憶を呼び覚ますような質問を重ねよう。
「30代のとき、〇〇さんはどんな感じでしたか?」
「40代のときは、どんなプロジェクトに携わっていたんですか?」
逆に、年少者と付き合うときは、共感の気持ちを示し、可能な限り同化する。顔を合わせたら「今日は寒いね」食事をしたら「これ、おいしいね」といったささやかな共感でいい。
大切なのは上司や年上らしく振る舞うことではなく、理解し合える仲間として受け入れてもらうことだ。そうでないと有益な情報は得られない。多くの疑似体験を重ね、人の2倍、3倍もの人生を生きることができれば、成功はすぐそこまで迫っている。

~ 瀧 天貴さんより ~

所長視点)
自分の幅を拡げるだけでなく、他の文化にふれることで自分の軸がはっきりしてきます。日本人としての良さを感じるのは、他の国の文化に触れたときでもあります。自分の磨き方にも工夫が必要ですね

2020年10月5日月曜日

NO355 「クセ」

「習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば運命が変わる」(ウイリアム・ジェームズ)という言葉がある。よい習慣とは、「よいクセ」をつけること。よいクセが身につけば、その人の人格や性格が変わる。そして、人格や性格が変われば運命も変わる。

身につけたい「よきクセ」には…

ほめグセ
感謝グセ
思いやりグセ
笑いグセ
上機嫌グセ
許しグセ

成功する人間には、成功する性格がある

~ 西原宏夫さんより ~

所長視点)
自分自身が自分を評価するかは関係なくいまの自分は自分がなりたかった自分だそうです。なりたい自分が発するだろうと思われる言葉を連発すると、そのような性格になるそうです。試す価値ありです

2020年10月4日日曜日

NO354 「できる?できない?」

チャレンジする内容に対して「できる・できない」で判断すると、たいてい失敗への恐れが生じます。失敗は今の安定を脅かすものですからね。「私にできそうかな、どうかな」という基準で探ろうとします。そして、「失敗しない」という保証をまわりからもらわない限り、なかなか前に進めません。いろいろと言い訳をつくって、なかなか変化しようとしないのです。
そのとき、自分が「やりたいか」「やりたくないか」は二の次になっています。その意味で、「できる・できない」の場合、まわりの意見などに左右される外的基準の思考回路に陥りがちなのです。
一方、変化を恐れずに前に進んでいける人は、「できる・できない」というニュアンスの言葉をほとんど使いません。というより、使わなくなっていきます。いろいろな言い訳をせずに、自分が「やりたいから、やる」、「やりたくないから、やらない」という判断基準で、次々と行動していきます。

~トランスフォーメショナルコーチ 梯谷幸司さんより ~

所長視点)
生命体はホメオスタシスという「現状を維持したい」という機能をもっています。生命維持のためです。そのため変化に対して慎重になるようです。成長するには変化が絶対不可欠。変化を促す思考として「できる・できない」より「やる・やらない」思考が必要になってきます。「できる・できない」が口癖の方は注意が必要?

NO353 「ラクな道」

人というものは、「ラクな道だな」「下り道だから余裕」と思うときこそ転ぶもの。坂道のスロープを上りながら転ぶ人は、ほとんどいません。階段も同じで、上るときより下りるときの方が危ない。要するに、「ラクだなあ」と思ったときこそが危険なのです。これを人生に置き換えてみますと、ラクな道を歩もうとしているときは油断し、チャレンジする気持ちがなくなり、かえって危ないということになります。むしろ、多少きつめの道を歩んでいるときに、精神が折れることは少ないのです。とはいえ、きつすぎる垂直の壁を登ろうとしてはいけません登れなくて、最初から心が折れてしまいますから…

~ 齋藤 孝さんより ~

所長視点)
やる気スイッチがオンになるときは「ちょっと難しいことにチャレンジしているとき」です。簡単すぎたり、難しすぎたりするとやる気を失い、飽きてしまいます。そのさじ加減ができる人が成長できる人になります

2020年10月1日木曜日

NO352 「生きる陣地」

年をとると新陳代謝が衰えて、イヤでも体に脂肪がついてくるが、心のぜい肉にも同じことがいえる。年齢やキャリアを重ねるにつれて、お金の次は地位、さらには名誉などと欲望をしだいに太らせていく人がいる。人間の欲はほうっておくと肥大するものだ。自分を大きく見せるのはたやすい行為である。反対に「自分を小さくする」ことはきわめてむずかしい。人が生きる陣地はおのおの小さいものでいいと思う。
自分の本質を保って余分な衣やぜい肉をまとわない。ものを加えるのではなく、ものを削っていく発想をする。自己肥大ではなく自己凝縮の方向へ努力をする。存在意義を自分の外へ求めるのではなく、自分のうちに求めるが大事である。いたずらにサイズを大きくしようとするよりも、サイズはそのままでいいから中身の密度を濃くすることに力を注ぐ。
そのような生き方をした有名な人物が2人いる。カントは死ぬまで我が街から一歩も出でず。イエス・キリストの布教はわずか5マイル四方。しかし二人は人類を永遠に照らす深い真実を遺した。広さではなく、深さが真実や真理を伝えるのだ

~ 山越俊夫さんより ~

所長視点)
50才を境に人生の生き方を修正するのがいいといいます。50才を越えたらいかに捨てるか?こだわりをなくすか?そうすることで心が深く深く掘り下げられていきます。欲しいものや願いごとよりも、捨てるものややらないことに関心をもつ生き方もかっこいいのかもしれません