2020年9月1日火曜日

NO325 「もったいない状態」

プロの選手が怪我をしてリハビリをしていると、時には「もうリハビリやめようか。」と思うぐらい、回復せず辛いときがあるそうです。焦って、もがく人が多いわけなんですが、そういうときは、ちょっと心の持ちようが違うのです。「現状を変えようと、今を否定するのではなく、受け入れながらやっていく」が正解。ポイントになるのは、一旦受け入れてなおかつ、今の体の状態がベストだと言う意識を持つこと。
良い時ばかりを追い求めてしまうのが人間です。それだと現状の自分を把握できなくなって、一番うまくいかないパターンです。現状を受け入れて、今自分ができる最高のパフォーマンスを毎日心がけていくことだそうです。
順調に症状が改善しているときはいいんですが、ちょっと悪くなると「この前は、もっと出来たのに。」とか、「元気な頃は…」とか、そのように考えてしまう。ある意味仕方がないのですが、その考えは、ちょっと残念なんです。なぜならば、自分で自分の気持ちを落ち込ませているんですね。そうすると、不安感が増して”負のスパイラル”に入ってしまいます。「苦しいのに、自分でさらに苦しもうとしている」そんなもったいない状態なんです。

~ 鈴木義一さんより ~

所長視点)
自分の思うようにいかないと負のスパイラルに入りやすい。でも考えてみれば、人生が思い通りになったことのほうが少ないし、思い通りになったことも、直ぐにそうなったわけではなく、何度も失敗し、修正し、チャレンジしていくなかで思い通りにいっているはず。ある金メダリストは小さいころ、お父さんに「今日はどんな失敗をした?」と毎日聞かれ、失敗したことを話すと褒めてくれたそうです。

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