2020年9月12日土曜日

NO335 「幸せな気持ち」

ある日、いつも通っているスポーツクラブでチェックアウトを済ませた私を、受付スタッフの一人が追いかけてきました。私は少し驚いて、何か忘れ物でもしたのかと思いました。
ところが、彼は私に追いつくと、近々転職するのでお別れのあいさつをしたかったのだと言います。私は驚きました。彼が受付で働いていた1年間、彼とは一度も会話したことがありません。入っていくときに笑顔で「こんにちは」とあいさつし、出ていくときに「ありがとう」と言う以外、私は何もしていません。それにもかかわらず、「いつも親切に接してくださったので、お礼が言いたかったんです。あなたがクラブに来られるたびに、僕は幸せな気持ちになりました」と彼は言うのです。特別なことは何もしていないのに、とそのときは思いました。しかし、その翌週、他の会員がチェックインやチェックアウトのときにどうしているのかを注目してみると、受付スタッフがそこにいないかのように振る舞う人がほとんどであることがわかりました。ボソボソとつぶやくだけの人もいれば、何も言わず、目も合わせずにメンバーカードとロッカーの鍵を放り投げる人もいます。どうりで彼が私の後を追ってくるわけです。

~ ボブ・トビン氏より ~

所長視点)
トビン氏は、「目をまっすぐ見て心を通わせる。笑顔で挨拶する」ことが大事だという。人と会うときや話をきくとき、相手の目をまっすぐ見て応えると、人間関係が必ずよくなるとのことで「存在の肯定」につながります。人は誰でも、自分の存在を認めてもらいたくて仕方がない欲求があります。まずは家族のあいだで実践していきましょう


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