2020年9月14日月曜日

NO337 「人生二度なし」

アメリカのジャーナリストのミッチ・アルボムが書いた「モリー先生との火曜日」という小説がある。難病に侵された、モリー教授が死を前にして、かつての教え子であるミッチに贈った「最後の授業」を記録したノンフィクション小説だ。
その中にある、心に残る言葉…

■いかに死ぬべきかを学べば、いかに生きるかも学べる。
■人生に意味を与えられる道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと。
■人間はあぶないと思うと卑しくなる。危険を感じれば、自分のことしか考えなくなる。

人は死を意識したとき、たった一度きりの人生だったことに気づく。そして、人生には終わりがあることを。
道元禅師も「寸陰(すんいん)を惜(お)しむ」といった。死を受け入れた人生は、ひと時の時間も無駄にせず、志を成し遂げるべし、ということ。「人生二度なし」たった一度しかない人生、寸陰を惜しんで生きてゆきたい。

~ 西岡宏夫さんより ~

所長視点)
「死」というと縁起の悪いもの…のように捉えがちですが、「生きる」ということは「死に向かう」ことでもあります。生きる目的は死に向かうこと…とも言えます。その事実を正面から受け入れたとき人生が輝きだす。そしてその人の人生が終えたとしても、多くの人に影響を与え、心の中で生き続けるのかもしれません

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