「諸行無常」は、仏教の根本思想の一つ。「森羅万象、この世で起こることは一切が、片時も留まっていない」という教えです。ところが人間というのは、自分に降りかかる変化を嫌って、「無常」に逆らおうとします。どんなにがんばって無理をしても、無常を打ち負かすことはできないのに。
まずは無常を深く受け入れましょう。逆らってジタバタともがくより、無常の流れに身を任せることにエネルギーを使ったほうがいい。気持ちがラクになるし、人生も必ずいい方向に向かっていきます。
折に触れて、自分自身に向かって「無常、無常、諸行無常。すべてのことは常らなず」などとつぶやいてみてはいかがでしょうか。もしあなたがいま、好ましくない状況にあっても、「やがてよくなるさ」と思えてきます。逆にいまが絶好調であれば、「同じ状況が長く続くとは限らない。有頂天になってはいけない」と気持ちが引き締まります。
~ 曹洞宗徳雄山建功寺住職 枡野俊明さんより ~
所長視点)
すべてを受け入れることが感謝の心につながります。自分のこだわり、エゴを整理することにもなる。仏教の教えも私達に大切なことを教えてくれています
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