2020年9月3日木曜日

NO327 「考えすぎない」

私たち人間が他の生物と比べて特に優れている能力といえば「考える力」です。人類は、本能を超えて「考える」という力を手に入れたおかげで、言葉や文字、そしてモノや技術を生み出すことができるようになりました。ちゃんと考えるからこそ人間なのです。しかし、考えることには弱点もあります。それは、考え過ぎてしまうことです。考えることはいいことなのですが、これがいきすぎると迷って決断ができない、一歩を踏み出せない、思い悩んでしまう、といった弊害を生み、場合によっては心身の病気にもつながってきてしまうのです。こんな研究結果があります。

◆不安やネガティブな感情は、考えごとをするほど強くなる
◆情報が多いほど、時間をかけるほど、人は合理的に判断できなくなる
◆忘れっぽい人、ものごとをざっくり記憶する人のほうが思考力は高い
◆考えないようにしようとするよりも、行動で打ち消したほうがいい
◆「やる」か「やらないか」の決断は、コインで決めても幸福度は変わらない
◆考えているときよりもぼーっとしているときのほうが脳は効率よく働
◆過去のことを思い出すほど脳は老化していく
◆「フェイスブックをやめる」など入ってくる情報を減らしたほうが幸福感も増す

~ 明治大学教授 堀田秀吾さんより ~

所長視点)
これらに総じて言えるのは、「考えすぎないほうが、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生にいい影響がある」ということです。年をとって忘れっぽくなるのは意外と悪いことではないのかもしれません。限られた時間で幸福度を増すために必要なのかも…

0 件のコメント:

コメントを投稿