2020年9月30日水曜日

NO351 「お金は好きですか?」

「お金を引き寄せたい」っていう人だったら、お金が好きなんだよね。だけど、お金を生み出すのは、仕事なんだよ。だから、仕事を引き寄せたかったら、「仕事が大好きです」って言えばいいの。言霊っていういのは、おもしろいものなんです。そんなに仕事が好きじゃなくも、「あなたがいちばん好きなのは何?」って聞かれたときに、「私は仕事が大好きなんです」って答えてると、仕事の神様から好かれます。いいかい?仕事から好かれるんだよ。そして、いい仕事をしていれば、お金って入ってくるようになってるんだよね。
よく、「仕事は嫌いだけど、お金は好き」っていう人がいるけど、それじゃあ無理なんだよ。道理から外れてるし、あたりまえから外れてるんだよな。だから、お金は生み出せない。お金が好きなら、仕事が好きになればいいんだよ。で、「仕事が大好きです」って言ったら、そういう人には、仕事が寄ってくるの。しかも、仕事が好きだと言っているうちに、ほんとうに、だんだん仕事の中に喜びが見えてくるから、不思議なんだよね。
あのね、世界一の大金持ちでも、仕事してるんだよ。一生使い切れないお金を持っている人でも、仕事をしてるの。それは、好きなものが寄ってくるようになってるからなんだよね。だから、嫌々仕事をしていると、嫌な仕事が来るようになってるんだよね。

~ 斎藤一人さんより ~


所長視点)
お金を汚いもの、と思ってしまう人は多い。高校生にアンケートをとると、8割が「お金は汚いもの」と答えるそうです。もし、お金や、仕事や、人に対して、「あなたのこと、嫌いだよ、汚いよ」と言ったら、相手からも嫌われるに決まっている。「お金を嫌えば、お金に嫌われる」まず、「仕事が大好き」になり…仕事からも、お金からも好かれる人でありたい。

2020年9月29日火曜日

NO350 「反対は?」

「ありがとうの反対は何だと思う?」友だちからそう聞かれて、答えられない自分にガーンとしたことがあります。

「『ありがとう』の反対は『あたりまえ』だよ」

「有り難い」の反対は、「有ることが簡単」だということだから、「あたりまえ」となるわけです。そこにあるのが「あたりまえ」になってしまっている人やモノ。感謝する気持ちをなくしてしまっている人やモノたちのことです。
ところで、「成功」の反対は何だと思いますか?「失敗」や「挫折」ではありません。答えは、「何もしないこと」です。失敗を積み重ねていくと、成功にたどりつける。だから、失敗の向こう側に思考はある。なので、成功の反対に存在するモノは「何もしないこと」なのです。
さらに、「愛」の反対は何だと思いますか?「嫌悪」や「憎悪」ではありません。答えは、「無関心」です。関心がなければ、けっして愛には結びつきません。だから、人に関心を寄せることが愛なんですね。「ありがとう」も同じだと思いませんか?「あたりまえ」と思っていることは、「何もしないこと」と同じです。「あたりまえ」と思っていることは、「無関心」です。つまり、身のまわりの「あたりまえ」のことに関心を持ち、行動を起こすことが、あなたの夢をかなえてくれる原動力となってくれるのです。

~ 山崎拓巳さんより ~


所長視点)
身のまわりのことに関心を持ち、感謝する気持ちを持つことは、今すぐにできることです。「おかあさん、ありがとう」家族にけっしてあたりまえの存在と思わず感謝する。与えられた仕事に感謝する。やらされていると思わず仕事をすると、やりがいのある仕事が自然とやってきます。

2020年9月28日月曜日

NO349 「アイマイの美学」

日本語全体としてみると、ヨーロッパ語に比べて、いちじるしく明晰さに欠けて、アイマイである。明治以来、日本人は、それを論理性の欠如のように考えて、ひそかに恥じてきた。しかし、ありのままではなく、あえて、美しい、おもしろいことばで表現するのは、洗練された文化にしかおこらない。アイマイであるのは、百も承知である。むしろ、そういうアイマイさこそのぞましいと考える。

ハダカで平気なのは、むかしの田舎のこどもであった。ものごころがつけば、着物が気になる。大人になれば、ときに分不相応の衣装を身にまとう。ことばにおいても、それに似たことがおこっている。幼いものは、ハダカのことばを使って平気である。しかし、すこしものごごろがつくと、ことばを選ぶようになる。大人になれば、さらに洗練されたことばのおしゃれをする。このことばの洗練という点において、日本は断然、先進国である。アイマイは平和なことばである。やさしい気持ちがアイマイを生む。アイマイの美学は一日では生まれない。洗練という伝統の中でみがかれてはじめて輝くようになる。

~ 外山滋比古さんより ~


所長視点)
外山さんは、日本人の「包む」文化が言葉の洗練さにも表れているといいます。わざとわかりにくい、不明瞭なことばを使うのは、相手へのやさしい気持であるからで決して、ことばがおくれているわけではない。たとえば日本においては、香典や病院のお見舞い、結婚式のお祝いにむき出しでお金を持っていく人はいない。言葉もこれと同じで、ムキ出しではなく、優しい気持ちを包むからアイマイになるのだという。それは、むやみに人と、争わない、ケンカをしないという大人の作法でもある。人生を豊かにするための日本人が練ってきた智慧なのかもしれません


2020年9月27日日曜日

NO349 「上機嫌」

「情けは人のためならず」とは人に親切にすれば(情けをかければ)、相手のためになるだけでなく、やがては自分によいことがかえってくるということ。上機嫌も同じで、自分が上機嫌でいれば、それはやがて、上機嫌がかえってくるということ。周囲が不機嫌なときは、日本の神話「天の岩戸」を思い出すといいと言う。
天の岩戸とは、言うまでもなく、アマテラス大御神が弟スサノオノミコトの乱暴な言動にほとほと耐えかねて、岩戸の中にこもってしまったという話。アマテラス大御神は、太陽の神様なので、世の中は真っ暗になってしまった。そこで他の神々が相談して出した結論が、岩戸の前で宴会をするということ。みんなで岩戸の前で、酒を飲み、歌って踊って、大笑いをした。すると、アマテラス大御神は、私がこもっているのに、「何でみんなでそんなに楽しそうにしているの」と気になって、岩戸を少し開けたときに、力持ちの神様がその岩戸を目一杯開いたという物語だ。
つまり、こうした笑いや、踊り、歌などで、場を楽しくして、不機嫌な人を上機嫌にするということ。だから、上機嫌こそが問題を解決する、という教えとのこと。

~ 斉藤 孝さんより ~

所長視点)
家族のなかでお母さんが不機嫌で引きこもってしまうと家全体が暗くなってしまいます。真の家庭つくりはお母さんがポイント。お父さんはお母さんがいつでも上機嫌でいれるように場を楽しくしてあげましょう

2020年9月26日土曜日

NO348 「楽しい気分」

僕は、基本的には「引き寄せの法則」とは、「引き寄せなくても最高に楽しい」の法則だと思っています。「結婚を楽しみたい」というときに、素敵な出会いがあるでしょうし、「仕事を楽しみたい」というときに成果が出る。お金を使うことを楽しんでいれば、お金が入ってきたり、人生を楽しみたい人のところには素敵なできごとが起きる…。

今をとことん楽しんでいれば、結果がどうであれ、すべてが楽しい。

おすすめしたいのは、「引き寄せても、引き寄せなくても、毎日が楽しい。どちらにしても、私は最高に素敵。は~。幸せ。さて、しゃぶしゃぶ食べに行こっと」
そのくらいラクな心持です。楽しい気分でいたら楽しいことは勝手に起こります。不安も恐れも減りますし、行動する勇気も湧くでしょう。楽しそうな人のところには楽しみたい人が集まり、仲間も生まれます。
一番大切なのは、今、幸せな気分でいること。今、楽しむこと。引き寄せるから幸せになるのではなく、幸せな人がただ引き寄せてるだけなのね。

~ ナリ心理学代表 ナリ氏より ~

所長視点)

楽しい気持ち、楽な気持ち、心が軽い…こういう状態が幸せな状態です。執着があると心も環境も重たくなってきます。心のデトックスが必要な方はミッションセンターに遊びにきてくださいー

M

2020年9月25日金曜日

NO347 「遊びごころ」

◆老いたから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから老いるのだ。(バーナード・ショー/イギリスの劇作家)

◆20歳だろうと80歳だろうと、学ぶことをやめた者は老人である。学び続ける者は若さを保つことができる。(ヘンリー・フォード/フォード・モーター社創業者)

◆始めることさえ忘れなければ、人はいつまでも若くある。(マルティン・フーバー/オーストリアの社会学者)

厳格さと親しみやすさを併せ持ち、イギリス国内でも人気の高いエリザベス2世。彼女は80歳を超える高齢ながら、機械にとても詳しい人です。ウィリアム王子が遊んでいるのを見て任天堂のゲーム機「Will」にハマったことがあったり、携帯電話を手にしたときはあっという間に操作に慣れ、スマートフォンも軽々と使いこなしたそうです。愛用のiPadは色違いで何台も所有し、クリスマス恒例の国民向けメッセージをインターネットのYouTubeを使って流したこともありました。
好奇心を持って色々な物事に取り組むことで、いつまでも若さを保つことができます。若かろうが年を重ねていようが、「新しいこと」に興味を失ったとき、人は老いる。それは「学ぶこと」をあきらめたということ。そして、「未来」に興味を失ったということでもある。

~ 水野敬也さんより ~

所長視点)
「いまを生きる」ことが幸せの秘訣です。子どもは、いまを生きているのでいつもワクワクドキドキしています。しかし、年を重ねるごとに、新しいことや初めてのことへの好奇心は薄れ、次第に過去に目が向くようになります。遊びこころも人間だけのものです。遊びごころを極めた生き方が幸せになる秘訣かもしれません

2020年9月24日木曜日

NO346 「失敗は恥ずかしいさ」

「人には失敗する権利がある。だがしかし、それには反省という義務が付く」本田技研工業の創業者、日本のものづくりの祖である、本田宗一郎氏の名言です。失敗のない仕事はありません。私たちは会社のお金で、失敗という貴重な経験をさせてもらっています。失敗しっぱなし…それは、罪深い行為です。メンバー同士、課長も部長も派遣社員も関係なく、失敗を語り合う。悪い情報、言いにくいことこそ、率先して伝える。その壁を乗り越えた時、ほんとうの信頼、ほんとうの絆、ほんとうの誇りが組織に生まれるでしょう。

失敗するさ、人間だもの。
失敗は恥ずかしいさ、人間だもの。
失敗は隠したくなるさ、人間だもの

失敗を他人に話すのは勇気がいります。だからこそ、失敗を共有するのは尊い行為でり、率先して話してくれる人は信頼できます。失敗を誇りに変え、未来のための知に変える…それは、私たちの勇気ある一歩から始まります。

所長視点)
「失敗と書いて成長と読む」と言ったのは名監督で知られる野村克也さんです。「1勝9敗の人生」の本を書いたのはユニクロも柳井正さん。失敗するのは恥ずかしいです。失敗して挑戦をやめたとき「敗北」が決定する。「失敗」と「敗北」の違いの分かる人生を生きたいですね

2020年9月22日火曜日

NO345 「人生のチャンピオン」

自分の「弱さ」と向き合えば、僕たちはもっと成長していけると思います。自分の弱さと向き合うときに、注意してほしいことがひとつあります。それは、他人と自分を比べないことです。人と比べて「自分はダメだ」なんて思ってはダメ。とくに、まわりから高く評価されている人たちと自分を比べてはいけません。自分のやったことがみんなに注目されないと頑張った感覚が持てない、という人もいるでしょう。また、うまくいっていたときの自分と比較して、いまの自分を否定したくなってしまうこともあるでしょう。
もう、それはやめませんか?
周囲の評価とは関係なく、みんな一所懸命に頑張っている。成績がいい、何かの賞を獲った、社会的に高いポジションにいる、といった人たちだけが「強い人、成功者」なのでしょうか。僕は、そうは思いません。
いろいろな方々とお会いしてきたなかで、「本当の意味での人の評価は、目に見える成功だけでは測れない。いちばん大事なことは、その人がどう生きているかなんだ」と、心から思うようになりました。世の中には、地道にがんばっているのに結果が出ず、評価されない人たちがたくさんいます。たとえば、早朝から部活に出ていき毎日欠かさず練習ノートを書いているのに、いつも1回戦で負けてしまう子供たち。勉強や仕事に一所懸命取り組んでいるのに、トップになれず、目立たない人たち。能力はあるのに日の目を見るチャンスに恵まれない人たち…。ひっとしたら、「自分は弱い、ダメだ」と思い込んでいるかもしれません。でも、地道な努力を続けることは、それ自体人間としての強さであり、僕から見ればすごいことをやっているんです。みんな、それぞれに
「人生のチャンピオン!」
僕は心から尊敬しています。人と自分を比べず、いま、このときに自分のベストをつくす…。そういう人たちを、僕はこれからも応援し続けます!

~ 松岡修造さんより ~

所長視点)
比較する能力の正しい使い方は、過去の自分と今の自分を比較することです。それ以外に使って幸せになった試しがありません。自分と比較するところから「成長」「振り返り」「可能性」が見えてきます。そこに幸せを感じれる人が強い人です。

2020年9月21日月曜日

NO344 「小さな悟り」

 「諸行無常」は、仏教の根本思想の一つ。「森羅万象、この世で起こることは一切が、片時も留まっていない」という教えです。ところが人間というのは、自分に降りかかる変化を嫌って、「無常」に逆らおうとします。どんなにがんばって無理をしても、無常を打ち負かすことはできないのに。

まずは無常を深く受け入れましょう。逆らってジタバタともがくより、無常の流れに身を任せることにエネルギーを使ったほうがいい。気持ちがラクになるし、人生も必ずいい方向に向かっていきます。
折に触れて、自分自身に向かって「無常、無常、諸行無常。すべてのことは常らなず」などとつぶやいてみてはいかがでしょうか。もしあなたがいま、好ましくない状況にあっても、「やがてよくなるさ」と思えてきます。逆にいまが絶好調であれば、「同じ状況が長く続くとは限らない。有頂天になってはいけない」と気持ちが引き締まります。

~ 曹洞宗徳雄山建功寺住職 枡野俊明さんより ~

所長視点)

すべてを受け入れることが感謝の心につながります。自分のこだわり、エゴを整理することにもなる。仏教の教えも私達に大切なことを教えてくれています


2020年9月20日日曜日

NO343 「成長を促す問い」

私が13歳のとき、宗教の先生が生徒一人ひとりに「何によって人に憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこう言った。
「いま答えられるとは思わない。でも、50歳になって答えられないと問題だよ。人生を無駄に過ごしたことになるからね。」
今日でも私は「何によって人に憶えられたいか」を自らに問い続ける。これは自らの成長を促す問いである。なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として見るよう仕向けてくれるからである。

~ ピーター・ドラッカー氏より ~

所長視点)
自分を成長されれるのは自分だけです。学校も会社も家庭も成長を促す環境を提供することはできても、その環境を生かして、自分を成長させれるかは自分次第です。環境のせいにしてもなにも始まりません。すべての環境は自分の成長と糧になっていた…と言える日をむかえたいです

2020年9月19日土曜日

NO342 「足し算の幸福」

事故で車椅子の生活を送ることなった青年がいました。ケガをした直後は当然いろいろ悩んでいた。その時一人のカトリックの神父が、彼にこう言ったそうです。
「ないものを数えずに、あるものを数えなさい」と
誰にも、必ず「ある」ものがあるのです。でも、人間というのは皮肉なことに、自分の手にしていないものの価値だけを理解しがちなのかもしれません。自分が持っていないものばかりを数えあげるから、持っているものに気づかないんですね。世界の貧しい人たちは、1日に1食か2食、口にできれば、それでごく普通の生活です。日本人は、グルメとか美食とか、食事がどんどん趣味的になっていますが、私など、干ばつに襲われた年のエチオピアで、もう体力のなくなってしまった男の人が地べたに座り込んだまま、まわりに生えていた草をむしって食べていたのを見て以来、どんなものを食べてもごちそうだと思っています。
砂漠地帯に行けば、水の貴重さがよくわかります。あらゆるオアシスは必ず特定の部族が所有していて、そこから所有者の許しもなく一杯の水でも飲めば、射殺されても仕方がない場合がある。何もしてないのにお湯が出るなんて、王侯貴族の生活です。
自分にないのものを数えあげるのではなく、今あるものを数えて喜ぶ。「足し算の幸福」です。今の日本は、みんなの意識が「引き算型」なんですね。水も電気も医療もすべて与えられて当然、と思っているからありがたみがまったくない。わずかでも手に入らないとマイナスに感じて、どんどん「引き算の不幸」が深くなっていく。

~ 曾野綾子さんより ~

所長視点)
いまこの瞬間に幸せになる方法は「今、幸せだ」と感じること。 「幸せという状態」があるのではなく「幸せを感じる自分」がいるだけだそうです。当たり前と思った瞬間に感謝の心がなくなってしまいます。感謝と幸せはワンセット。感謝できる人が無敵で最強の人のようです

2020年9月18日金曜日

NO341 「制約」

 ラジオで初めて番組を持ったときのことです。当時のテレビ全盛の時代において、ラジオとは、語り手にとって「不自由なメディア」であると考えていました。音声と映像を駆使し、語り手の声だけでなく、 表情や眼差し、身振り、手振り、さらには、姿勢や服装まで使って 自由にメッセージを伝えることのできる「テレビ」というメディア。それに比べて、「ラジオ」というメディアは、語り手にとって、音声だけしか伝えることのできない「制約されたメディア」であると思っていました。
しかし、番組を始めて不思議なことに気がつきました。ラジオというメディアは、どこまでも深くメッセージを語ることのできるメディアだったのです。そして、心に抱いている思いが、
そのまま聴き手に伝わっていくメディアだったのです。あたかも、光の無い暗闇において、音を聴きわける力が研ぎ澄まされるように、ラジオという「制約されたメディア」は、その「制約」が我々の語る力、そして、聴く力を高めてくれる。その不思議な逆説に気がついたのです。そして、その逆説は、さらに深い真実を教えてくれていることに気がついたのです。我々の人生における「制約」もまた我々の人間としての「力」を高めてくれる。

~ 田坂広志さんより ~

所長視点)
制約を受けるとやりたいようにできなくなり、不自由な思いがしますが、制約を受けることでより、やることが絞られていき面白みが増したり、限られたことが磨かれていきます。サッカーは「手がつかえない」「オフサイドがある」ことでより高度な駆け引きが展開され、サッカーの醍醐味となります。人生も思うようにならないことから生まれることも多いかもしれません

2020年9月17日木曜日

NO340 「ままならない」

エドワード・リーンという人の本の中に、「他人の行動とか、事物を通して起こる“ままならないこと”に腹を立てた瞬間、私たちは謙虚さを失っている」すなわち、他人から受ける不当な扱い、誤解、不親切、意地悪等から全く自由になりたい、なれるはずだと思うことは、すでに人間としての「分際」を忘れた所業であると書かれていたように思います。
不完全な人間の寄り集まりである社会に生き、自分自身不完全であるからには、すべてが完璧に運び、思い通りになると考えるのは大まちがいであり、それは自分を神の位置に置くものでしかない。
「神のなされることは、皆、その時にかなって美しい」
人の思うところは、必ずしも神の思うところと同じではありません。科学や技術がめざましく進歩し、生死まで司るかに見える人間の偉大さが随所で証明されているこの時代、人間の精神の真の偉大さは、おのれの限界を知ることにあるのではないでしょうか。不完全な人間の寄り集まる社会で、神さまでもない自分が、すべてを思い通りに生きられるはずがない。ままならない人生だからこそ、人間としての分際を知り、他の人に寛容になれるのだと思います

~ 元ノートルダム清心学園理事長 渡辺和子さんより ~

所長視点)
人生は思い通りにならないことの連続です。曽野綾子さんは「不条理だからこそ世の中である」といいました。つまり、ままならないからこそ人生である。ままならない状況のなかに隠れる神様の愛を感じれたとき、人は幸せになるのかもしれません


2020年9月16日水曜日

NO339 「大きな努力で小さな成果」

「大きな努力で小さな成果を求める」

これは、自分の人生における一貫した考え方です。こんなことを人に言うと「何を寝ぼけたことを言っている」と笑われたものです。特に金融機関の人たちからは「それは反対でしょう。ビジネスの世界では通用しませんよ」と、さんざん否定されたものでした。しかし私は今もって「大きな努力で小さな成果を求める」という自分の生き方は間違っていないと確信しています。私はずいぶん多くの人たちの人生やビジネスの歴史を見てきましたが、なるべく手間暇かけずに、また人手をかけずに、大きな利益を得ようとして滅びていった大きな組織がたくさんあります。
一方で、人の後塵を拝しながら、地を這うように努力を重ねていって、そしてわずかな成果でもそれを感謝して受け取る。こういう人たちが、長い目で見た時、必ず頭角を現してきているということも、見てきているのです。つまり大きな努力から見て、それに比べて取るに足らないような小さな成果だったものが、少しずつ、少しずつその成果が積み重なって、あるときから努力と成果がバランスし合うようになり、ときによっては努力よりも大きな成果を手にするような状況が起こってくるのです。

 ~ イエローハット創業者 鍵山秀三郎さんより ~

所長視点)
鍵山秀三郎さんは「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」と言われます。特にトイレ掃除は有名です。些細なことであっても、誇りをもって続けていけば、そこから産まれた結果に対しては人から評価されなかったとしても、その人の人生では大きな光を放つのだと思います。魅力的な生き方です

2020年9月15日火曜日

NO338 「ないものねだり」

悩みや苦しみは向こうから勝手にふってくるものだ、と思っているかもしれませんが、悩みや苦しみというのは、自分が足りないものをあげつらねて、「足りないものをよこせ」と言っているだけのようです。結婚している人は「どうしてこんな人と結婚してしまったんだろう。もっといい人がいたかもしれないのに」と言い、結婚していない人は、「自分にふさわしい結婚相手がほしい」と言います。太っている人は「やせたい」と言い、やせている人は「太りたい」と言います。

ないものをねだるのではなく、自分に与えられて、すでに恵まれているものに目を向けたら、人間はどれほど恵まれているかわかりません。どれほど満たされているか、ということに気がつくと、来る日も来る日も感謝になります。ありとあらゆるものに感謝をしていると、面白いことに神さまや宇宙は味方をしてくれて、「そんなによろこんでいるのだったら、もっとあげちゃおう」ということになるようです。

~ 小林正観さんより ~

所長視点)
いつでも握手ができ、マスクなしに話ができ、皆でワイワイ騒げる、外国に旅行にいけること…コロナウィルスが広がってみて、なにげない日常がいかにありがたかったかが分かります。「有り難う」の反対は「当たり前」。有り難いことに気づくと感謝の念が湧いてきます。コロナウィルスで失ったものもありますが、当たり前だと思っていた感謝できる生活のほうがまだまだ多いようです。すべてを受け入れて感謝できれば、いまの現状でも、もっと幸せを感じれるかもしれません








2020年9月14日月曜日

NO337 「人生二度なし」

アメリカのジャーナリストのミッチ・アルボムが書いた「モリー先生との火曜日」という小説がある。難病に侵された、モリー教授が死を前にして、かつての教え子であるミッチに贈った「最後の授業」を記録したノンフィクション小説だ。
その中にある、心に残る言葉…

■いかに死ぬべきかを学べば、いかに生きるかも学べる。
■人生に意味を与えられる道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと。
■人間はあぶないと思うと卑しくなる。危険を感じれば、自分のことしか考えなくなる。

人は死を意識したとき、たった一度きりの人生だったことに気づく。そして、人生には終わりがあることを。
道元禅師も「寸陰(すんいん)を惜(お)しむ」といった。死を受け入れた人生は、ひと時の時間も無駄にせず、志を成し遂げるべし、ということ。「人生二度なし」たった一度しかない人生、寸陰を惜しんで生きてゆきたい。

~ 西岡宏夫さんより ~

所長視点)
「死」というと縁起の悪いもの…のように捉えがちですが、「生きる」ということは「死に向かう」ことでもあります。生きる目的は死に向かうこと…とも言えます。その事実を正面から受け入れたとき人生が輝きだす。そしてその人の人生が終えたとしても、多くの人に影響を与え、心の中で生き続けるのかもしれません

2020年9月13日日曜日

NO336 「幸せになるコツ」 

電話は、そのアイデアが電話機になる前は、ベルという男の頭の中のただの考えであった。大型自動芝刈り機も、実現する前はマコーミックという男のただの空想であり、電球もそれが物体となる前はエジソンの頭の中にある考えだった。ジョン・D・ロックフェラーも、無一文時代に、やがて億万長者になるのだと宣言していた。そして、これらはすべて実現した。
私たちが知るべきことは、現在は過去の考えの結果だということです。我々の今日の財政の程度も、昔の考えの集積結果なのだということです。ですから、もし経済的な状態を変えたいと思うなら、考えを先に変えなければなりません。「余裕がない」とか「とても無理」というような言葉は、人生上禁句です。これらの言葉は、人生のチャンス…自分自身をふるい立たせるチャンスさえ失わせてしまうのです。
私はできるのだという考えを選びなさい。私はできるのだという考えで人生を統一してしまいなさい。 

~ 自己啓発書作家 佐藤富雄さんより ~

所長視点)
意識が現象化する、というのが物理学での常識になっています。実現したい夢があるなら「実現します」と言葉にし、実現したときの状況や感情を思い浮かべ、実現した自分になりきって生活する…のが実現するコツ。幸せになるのは意外と簡単なようです


2020年9月12日土曜日

NO335 「幸せな気持ち」

ある日、いつも通っているスポーツクラブでチェックアウトを済ませた私を、受付スタッフの一人が追いかけてきました。私は少し驚いて、何か忘れ物でもしたのかと思いました。
ところが、彼は私に追いつくと、近々転職するのでお別れのあいさつをしたかったのだと言います。私は驚きました。彼が受付で働いていた1年間、彼とは一度も会話したことがありません。入っていくときに笑顔で「こんにちは」とあいさつし、出ていくときに「ありがとう」と言う以外、私は何もしていません。それにもかかわらず、「いつも親切に接してくださったので、お礼が言いたかったんです。あなたがクラブに来られるたびに、僕は幸せな気持ちになりました」と彼は言うのです。特別なことは何もしていないのに、とそのときは思いました。しかし、その翌週、他の会員がチェックインやチェックアウトのときにどうしているのかを注目してみると、受付スタッフがそこにいないかのように振る舞う人がほとんどであることがわかりました。ボソボソとつぶやくだけの人もいれば、何も言わず、目も合わせずにメンバーカードとロッカーの鍵を放り投げる人もいます。どうりで彼が私の後を追ってくるわけです。

~ ボブ・トビン氏より ~

所長視点)
トビン氏は、「目をまっすぐ見て心を通わせる。笑顔で挨拶する」ことが大事だという。人と会うときや話をきくとき、相手の目をまっすぐ見て応えると、人間関係が必ずよくなるとのことで「存在の肯定」につながります。人は誰でも、自分の存在を認めてもらいたくて仕方がない欲求があります。まずは家族のあいだで実践していきましょう


2020年9月11日金曜日

NO334 「200点満点理論」

「好きなことをして生きていこう」と言われても、「好きなことをするために嫌なことをクリアしなきゃいけないターム」だって世の中にはあるでしょう。いや、むしろその方が多いはずです。私自身、今の生き方だって、サラリーマン時代に苦痛を感じながら、それでも目標達成をしてきたから下地が生まれて成すことができたわけです。いきなり好きなことを好きなようにして人生を動かすことができる人なんて、少ないはずです。

多くの人が、嫌いなことをクリアして、嫌なことを達成して初めて好きなことをスタートできるんです。そうした嫌なことをする段階にいる人は、この「200点満点理論」を活用してみてください。

半年、1年など、期間を区切って死ぬ気で頑張ってみてください。人生の中のたった1年、そんな風に期間を決めたら努力もできるでしょう。そうして頑張って2年目から人生を変えることができるならお安いものです。

~ MBさんより ~


所長視点)

MBさんは知る人ぞ知る超有名なファッションアドバイザー。MBさんがアパレルのスタッフ時代に取り組んだのが「200点満点理論」です。100点取ろうと思ったら200点とるつもりで準備する‥というもの。そうやって勝負をかけて必死になって突破するときが人間には必要で、それを越えたら、好きなこと楽しんで生活できる基礎ができる。やってみる価値あり?

2020年9月10日木曜日

NO333 「本当の強さ」

私自身、若い頃はわがままで、自分の感情をストレートに表に出す人間でした。それが、強さだと思っていました。しかし、30代の初めに出合った「ほほえみ」という詩が、私に気づきを与えてくれたのです。

もし あなたが誰かに期待したほほえみが得られなかったら
不愉快になる代わりに あなたの方からほほえみかけてごらんなさい
実際 ほほえみを忘れた その人ほどあなたからの 
それを必要としている人はいないのだから

怒りたい衝動を抑え、相手の気持ちを思いやり、許し、さらに一歩進んで相手にほほえみかける優しさ。それはまぎれもなく強さのなかから生まれた優しさです。それまでの私の強さは、不機嫌を言葉や態度で示し、仕返しすることによって表現されていました。この詩は、それまで私が知っていた強さとは異なる強さが存在することを教えてくれたのです。

~ 渡辺和子さんより ~

所長視点)
言い返したい、反論したいという思いを我慢して、笑顔を心がける。誰かが、助かるなら、幸せになるなら、「嫌なことや面倒なことでも」きちんとていねいにやる。日頃のささいな行動の積み重ねで、人格が決まってきます

2020年9月8日火曜日

NO332 「ファーストペンギン」

ベンチャービジネスの世界には“ファーストペンギン”という言葉がある。リスクのある新分野にチャレンジして、大きな利益を得る人のことだ。南極に住むペンギンは、群れで暮らす。彼らの餌は、海中の魚類だ。獲るには海に潜る必要があるが、アザラシやシャチといった大型の天敵と遭遇するかもしれない。だから、ペンギンの群れはなかなか海に飛び込もうとしない。海を見つめて、様子を窺っているペンギンたち…やがてついてに、1羽のペンギンが勇気を出し、海へ飛び込む。群れはそのペンギンの無事を確認するやいなや、次々に海に飛び込んでいく。最初の1羽は、襲われるかもしれないリスクを引き受けて海へ飛び込んだ。だから、群れの仲間たちに邪魔されることなく、豊富なエサ、つまり先行者利益を腹いっぱい食べることができる。この最初の1羽になぞらえた存在が、ファーストペンギンだ。

~ 堀江貴文さんより ~

所長視点)
「自己肯定感の強い人は、失敗を多くした人」という話がある。基本的には、「成功体験」が自己肯定感をつくりますが、それにはそれと同じくらい「失敗体験」も必要。成功している人は、失敗を恐れず、回数多くチャレンジをしている人。その人の人生には「失敗を受け止めてくれる人。褒めてくれる人」の存在が必ずいるそうです

2020年9月7日月曜日

NO331 「借りている器」

宇宙に細胞が一個偶然に生まれる確率というのは、『毎回宝くじを買って一億円が百万回連続に当たり続ける』ぐらいのとんでもない希少さだそうです。 そういう希少な細胞が37兆個も集まり、調和しているのが私たちの生命なのです。これは紛れもない事実であり、毎日息をして生きているというだけでとてつもないすごい奇跡なことなんだと感動心がこみあげてきませんか? 
この事実を、もっと親が感動をもって子どもに伝えることができたなら、いじめや登校拒否、自殺やリストカット等々の悲しい現実が少しでも減るのではないかと思っています。
自分の身体、自分の命は自分のもの、と私たちは当然のように思いがちです。でも、すべては天地から借りているもの。「借りている器」なのだから、粗末にせず、きちんと磨いてその価値を十分に発揮させ、時期がきたらお返しをする…そう解釈できたなら、きっともっと毎日を大切に過ごせることができるのではないかな、と思います。 

~筑波大名誉教授 村上和雄さんより ~

所長視点)
さらに1つ1つの細胞のなかに『1粒の米を60億に分けたほどの極小スペースに、1ページ1000文字で1000ページ大百科事典3200冊分が入っている』そうです。この奇跡に感謝して、「借りているカラダ(器)」という意識で、毎日しっかり磨いて名器づくりにいそしむことが大事なのではないかな、と思います。

2020年9月6日日曜日

NO330 「雑草魂」

雑草は困り者である。やっかいな存在である。それなのに、不思議なことに日本語には、「雑草魂」「雑草軍団」という言葉がある。スポーツの世界では、エリートではない無名の努力家たちは「雑草軍団」と称されるのだ。雑草とは、悪者の存在であるはずなのに、世界で日本人だけが「雑草」という言葉を良い意味にも使ってしまうのである。雑草は、「逆境」と「変化」をプラスに転じて、強さに変えていく。
日本は不安定さに価値を見出す国である。島国で、国境を変えるような大きな戦乱もないし、革命もないが、日本の自然は不安定である。常に変化していく自然。繰り返さる「天災」そんな自然を見たときに、人々は刹那(せつな)を感じずにはいられない。「今」の大切さを感じずにはいられない。日本人は安定ではなく、変化する不安定さの中に価値を見出してきたのである。
大きな変化が起きたとき、日本人は強さを発揮する。助け合い、支え合い天災を乗り越えたのだ。そして、変化を乗り越えるたびに日本は強くなっていく。逆境を力に変える。変化を力に変える。それこそが、この国の「強さ」なのである。日本こそ、雑草に戦略を学ぶことのできる国である。そして、「雑」の哲学を持つ国なのである。

~ 農学博士 稲垣栄洋さんより ~

所長視点)
「雑草は踏まれても立ち上がる」というのは誤りで、雑草にとって大切なことは種子を作ることなので、「雑草は踏まれたら立ち上がらず、いかにして種子を残すかに全力を尽くす」。これが本当の雑草魂とのことです。不安定さに価値を見出す国が日本。何だかんだ言って生命力が強いのかもしれません

2020年9月5日土曜日

NO329 「バーストラウマ」

そして、もうひとつ、あなたに伝えたい人生の真実があります。どんなに大変なことがとの先に起とっても、あなたに、乗り越えられない問題は起きない。そう断言しておきます。不安を瞬間的に軽減する方法があるんです。例えば、「え、そんな仕事やったことないんだけど、できるかな?」って不安になったとき、自分に向かって次の質問をするんです。

「何点?」って。

「過去最高度の不安を10点とすると、この不安は何点?」って。過去最高度の不安を10点とすると、この不安は8点かな。だったら、余裕でしょ?過去最高度の不安を10点とすると、今回の不安は6点かな。だったら、余裕でしょ?

~ ひすいこたろうさんより ~

所長視点)
私達は究極の逆境をすでにくぐり抜けているそうです。それは誕生の瞬間。せまい産道を通って産まれてくるときに1・5トンもの圧力が体にかかる、これを「バーストラウマ」というそうです。スペインの闘牛の圧が1トン。頭蓋骨が歪むほどの苦痛を乗り越えています。いま抱えている逆境は、頭蓋骨が歪むほどハードな逆境ではないかも…

2020年9月4日金曜日

NO328 「風車」

人はなぜ、学ばないといけないのか。それは一度しか与えられていない人生を豊かに生きるためです。いろいろなことを学ぶと新しい世界に出会い、歓びを感じることができます。また、自分が苦難にぶつかったとき、「学び」は役立ちます。ソクラテス、孔子、ブッダなどを知っていれば、後から、そうした偉人たちの囁きが聞こえてくるはずです。そして、歴史を学ぶと、過去にこんな苦労した人たちがいたということを知るだけでも、自分が生きる糧になります。
学んでいる姿というのは、言って見れば子供の頃に遊んだ風車みたいなものです。走れば風車は風を受け回りますが、走らないと風車は回りません。学ばない人は、走らない風車です。風車が止まっている姿は、本来の輝きを失い、生き生きしません。

~ 明治大学教授 齋藤孝さんより ~

所長視点)
学ばない人、本を読まない人は中高年を過ぎて、老年期になってから空しさを感じるそうです。青年期の生命力溢れるゆえの空しさと、生命力が衰えてくる段階での空しさは質が違います。「死」の不安も老年期には襲ってきます。いくつになっても生き生きと風車が回っている人は「学んでいる人」「チャレンジしている人」。空しさは歳のせいではないようです…

2020年9月3日木曜日

NO327 「考えすぎない」

私たち人間が他の生物と比べて特に優れている能力といえば「考える力」です。人類は、本能を超えて「考える」という力を手に入れたおかげで、言葉や文字、そしてモノや技術を生み出すことができるようになりました。ちゃんと考えるからこそ人間なのです。しかし、考えることには弱点もあります。それは、考え過ぎてしまうことです。考えることはいいことなのですが、これがいきすぎると迷って決断ができない、一歩を踏み出せない、思い悩んでしまう、といった弊害を生み、場合によっては心身の病気にもつながってきてしまうのです。こんな研究結果があります。

◆不安やネガティブな感情は、考えごとをするほど強くなる
◆情報が多いほど、時間をかけるほど、人は合理的に判断できなくなる
◆忘れっぽい人、ものごとをざっくり記憶する人のほうが思考力は高い
◆考えないようにしようとするよりも、行動で打ち消したほうがいい
◆「やる」か「やらないか」の決断は、コインで決めても幸福度は変わらない
◆考えているときよりもぼーっとしているときのほうが脳は効率よく働
◆過去のことを思い出すほど脳は老化していく
◆「フェイスブックをやめる」など入ってくる情報を減らしたほうが幸福感も増す

~ 明治大学教授 堀田秀吾さんより ~

所長視点)
これらに総じて言えるのは、「考えすぎないほうが、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生にいい影響がある」ということです。年をとって忘れっぽくなるのは意外と悪いことではないのかもしれません。限られた時間で幸福度を増すために必要なのかも…

2020年9月2日水曜日

NO326 「過去基準と未来基準」

過去基準の場合、何かアクシデントが起きた時、しばしば「なぜこれが起きたのか」と自他に問いかけます。原因を探るために、「なぜ」という言葉を使ってしまうのです。ただし、その原因が明確になることはほぼありません。
自動車メーカーのトヨタの現場で実践されているトヨタ式カイゼンを真似して、「『なぜ』を5回繰り返せ」と言う人がいます。機械の分野ならそれは有効ですが、それを人間に当てはめて「なぜ」と原因を探りにいってしまうと、人間のメカニズムは複雑ですから、答えは出てこないどころか、具合が悪くなってしまうのです。企業のコンサルティングをして感じるのは、「なぜ」を繰り返す社長の会社はスタッフもあまり伸びませんし、うつの社員が多いという傾向もあります。
例えば、病気も、「なぜ病気になったのか?」ではなく、「何のために病気になったの?」という質問になります。すると「この病気は何か意味があってやっているのだ、何かに気づく必要があったんだ」という前提が生まれます。
しかし、「なぜ病気になったのか?」を追求し始めると、過去に焦点が当たり、「何か悪いことがあった」という前提で話が進んでいってしまいます。過去と未来、どちらに焦点を当てるのかで、身体の反応や脳の動きが大きく変わってしまうのです。

~ 心理技術アドバイザー 梯谷幸司さんより ~

所長視点)
過去基準は、行動する時「なぜ」それをやりたいのか理由を考える。また、自分の行為がうまくいかないとき、「なぜ」うまくいかないのか、原因を考えるパターン
未来基準は、行動するとき「何のために」それをやりたいのか目的を考える。また、自分の行為がうまくいかないとき、「何のために」うまくいかないのか、別の目的や新たな利用法を考えるパターン。どちらに向かうかで人生がかなり違いがでてきそうです


2020年9月1日火曜日

NO325 「もったいない状態」

プロの選手が怪我をしてリハビリをしていると、時には「もうリハビリやめようか。」と思うぐらい、回復せず辛いときがあるそうです。焦って、もがく人が多いわけなんですが、そういうときは、ちょっと心の持ちようが違うのです。「現状を変えようと、今を否定するのではなく、受け入れながらやっていく」が正解。ポイントになるのは、一旦受け入れてなおかつ、今の体の状態がベストだと言う意識を持つこと。
良い時ばかりを追い求めてしまうのが人間です。それだと現状の自分を把握できなくなって、一番うまくいかないパターンです。現状を受け入れて、今自分ができる最高のパフォーマンスを毎日心がけていくことだそうです。
順調に症状が改善しているときはいいんですが、ちょっと悪くなると「この前は、もっと出来たのに。」とか、「元気な頃は…」とか、そのように考えてしまう。ある意味仕方がないのですが、その考えは、ちょっと残念なんです。なぜならば、自分で自分の気持ちを落ち込ませているんですね。そうすると、不安感が増して”負のスパイラル”に入ってしまいます。「苦しいのに、自分でさらに苦しもうとしている」そんなもったいない状態なんです。

~ 鈴木義一さんより ~

所長視点)
自分の思うようにいかないと負のスパイラルに入りやすい。でも考えてみれば、人生が思い通りになったことのほうが少ないし、思い通りになったことも、直ぐにそうなったわけではなく、何度も失敗し、修正し、チャレンジしていくなかで思い通りにいっているはず。ある金メダリストは小さいころ、お父さんに「今日はどんな失敗をした?」と毎日聞かれ、失敗したことを話すと褒めてくれたそうです。