2020年7月31日金曜日

NO293 「今を生きる」

苦悩の心の状態のときに起きる特徴は「今を生きていない」ことです。「今を生きていない状態」とは、意識が「過去」や「未来」ばかりに向かっている状態です。仕事をしていても、人と話をしていても、「今朝起きたこと(過去)」ゃ「明日やらなくてはいけないこと(未来)」ばかりに意識がいっています。過去を回想したり、将来のことを案じたりしているこの状態では、必然的にネガティブな感情が生まれやすくなります。注意が散漫になって仕事などのパフォーマンスが落ちますし、人のことが目に入ってこないので協力体制をつくるのが難しくなり、何よりの問題は、何をしていてもちっとも幸福感を感じられないことです。
心理学者の調査によると、人は1日の起きている間の46・9%もの時間を、「今」ではなく、「過去」や「未来」のことを考えながら生きていると発表しています。そして、過去や未来に意識がいっている割合が多い人ほど、幸福感も減少するのだと言います。たとえば仕事場までの道を歩いているとき、何を考えているでしょうか。家を出るときにケンカしたパートナーのことや、仕事で犯したミスのことを思い出したり、仕事のノルマや上司の顔が浮かんでくる、という場合は、今を生きていない状態(=苦悩の状態)です。
前述したように、この状態ではネガティブな感情が生まれやすく、仕事にも集中しづらく、人の話も耳に入ってきません。視界が狭くなったり、香りや味にも鈍感になっていきます。何をしていても楽しくない、心から感動する瞬間がない、いつも何かにとらわれて
感情が安定しない、そんな状態になってしまうのです。

~ 河合克仁さんより ~

所長視点)
苦悩というと「悩み苦しんでいる状態」をイメージしやすいですが、自然と感謝が溢れてこない状態は「苦悩の状態」です。本来の心の状態ではありません。何かに囚われている、こだわっている、自分という視点でしかみれない状態でもあります。「今を生きる」生き方…してみたいと思いませんか?

1 件のコメント:

  1. 今を生きるという映画おもいだしました。
    ところで防災活動とはどのようなことをなさっているんですか?

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