2020年7月19日日曜日

NO282 「期待しない」

わが家には一つの合言葉があります。それは「期待しない」です。例えば、夫婦で映画を見に出掛けることになったとします。昔はよくケンカになりました。

「この映画を見に行こうって言ったのはあなたよ!無駄遣いしちゃったじゃない」
「だって、あちこちの新聞や雑誌でベタ褒めだったから」
「面白いって言うから、期待しちゃったのよ。ガッカリ…」

そうなのです。大いに期待していた。だからガッカリするのです。夫婦生活を20年以上も続けていると、少しは知恵がついてきます。何より大切なのは、夫婦がいつも仲良くいられること。いや、もっと現実的に話すと、いかにケンカをしないで最低限の平和を保っていられるか。それこそが「幸せ」だと気付きます。そこで、いつの間にか夫婦で生まれたのが、あの合言葉です。
「期待しない」といいことがあります。
私は妻に、「〇〇して欲しい」と求めない。
妻も私に、「△△して欲しい」と求めない。
お互いに「求めない」こと、「欲ばり」にならないことが、幸せな生活を送るコツになっているのです。
「期待しない」と、思わぬ喜びがあります。
「自分も忘れていたのに、誕生日に大好きなお店のケーキを買って来てくれた」
「『疲れたなぁ』と言ったら、マッサージしてくれた」
もし、これが「期待していたら」どうなるでしょう。
「誕生日なのに、何もプレゼントをしてくれない」
「疲れて仕事から帰って来たのに、テレビに夢中」
すべての「不幸」は自分の「欲」が招いたもの。
「期待しない」「求めない」ことが、「幸せ」な人生を送るためのキーワードなのです。

~ 志賀内泰弘さんより ~

所長視点)
ここでの「期待しない」は諦めとは違います。愛する生活の中において「期待しない」生活は味わいある生活。相手に対して「がっかりした」「怒った」「傷ついた」ときに「期待していた自分」に気づくことが重要です

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