2020年7月7日火曜日

NO272 「頭がいいね」

大半の子どもができないような難しい問題を、家に持ちかえってやる気があるかどうかを尋ねるという実験があった。「頭がいいね」と褒められたグループでは、課題が楽しくないと答える子どもが多く、家で続きをやろうとする子どもの割合も少なかった。さらに、この難しい課題での自分の成績をみんなの前で発表させたところ、「頭がいい」と褒められたグループの子どもの約40%が、本当の自分の成績より良い点数を報告したのです。つまり、4割の子どもが自分をよく見せようとしてウソをついていたということです。

実験者のミューラーとデュエックは、それについてこんな見解を示している。

◎「頭がいい」と褒められた子どもは、自分は頑張らなくてもよくできるはずだと思うようになり、必要な努力をしようとしなくなる。
◎「ほんとうの自分は『頭がいい』わけではないが、周囲には『頭がいい』と思わせなければならない」と思い込む。
◎「頭がいい」という評価から得られるメリットを維持するため、ウソをつくことに抵抗がなくなる。

~ 中野信子さんより ~


所長視点)
頭がいいとかエリートだと言われて育ってきた人たちは、ある場面で平気でウソをつくことがある。自分の価値を下げないため、あるいは自分を守るための行動だ。しかし、ウソはいつかバレ、秘密は露見する。
教育は「頭がいい」と褒めるのではなく「努力や時間の使い方、工夫を褒める」
難しい問題にチャレンジし、面白がる姿を親がみせたいものです



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