2020年7月29日水曜日

NO291 「呼吸の力」

緊張をとりたいとき、落ち着きを取り戻したいとき、私たちは「深呼吸」をします。なぜ深呼吸をすると心が落ち着くのでしょう。血流を調べてみると、呼吸を止めた瞬間に末梢血管に血液が流れにくくなり、見事にサーッと血流が引いていきます。このことで分かるのは、呼吸には瞬間的に体の状態を変える力があるということです。
緊張したとき、深呼吸をすると心が落ち着くのは、末梢の血流量が増加するからです。心に余裕があったり、安心したりしているとき、人の呼吸はゆっくり深く、緊張すると無意識のうちに速く浅い呼吸に変わります。こうした呼吸の差は自律神経のバランスの差になって現れます。ゆっくりとした深い呼吸は副交感神経を刺激するので、血管が開き、末梢まで血流がよくなります。そして、血流がよくなると筋肉がほぐすので、体はリラックスします。これが緊張したときに深呼吸をすると心が落ち着く最大の理由です。
緊張を抑えたい→筋肉をコントロール→筋肉をコントロールしているのは血流→血流をコントロールするのは自律神経。そして、現段階で自律神経を確実にコントロールできるのは何かというと「呼吸」なのです。呼吸が体に及ぼす影響はとても大きく、本当に一瞬にして体の状態を変えてしまいます。

~ 小林弘幸さんより ~

所長視点)
小林弘幸さんによると、心の健康も体の健康も自律神経のバランスが重要。呼吸は1吸って2吐く。これで心も身体も整うそうです。家族内がギクシャクしたときは呼吸を整える。ムカッとしたら呼吸を整える。お金はかからないし、どんなときでもどんな場所でもできます。試してみる価値はありますね。

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