2020年7月23日木曜日

NO286 「させる/やらせる発想」

組織変革のための依頼をうけて、会社の幹部の方とワークショップや研修などの打ち合わせをすると「まずは問題意識を吐き出させて、そこからどうしたいのか議論させて…」といったように「させる/やらせる」という雰囲気が必ずと言っていいほど感じられます。状況をより良くしたいという熱意がせっかくあったとしても、その相手をコントロールしようとする発想自体が問題を生んでしまうので、それに気がつかない組織変革は何をやっても一時的なものになってしまいます。
「させる/やらせる」といった姿勢は「支配」を感じさせてしまうからです。誰もが「他人から指図されること」は嫌なはずなのに、それをする側になると、悪気なく「相手をコントロールする」ような考え方に染まってしまう。そこに人間の奥深さと不器用さがあるように思います。
もし組織で展開されるすべての企画や手段が、メンバー側に寄り添うように生まれているとしたら、その組織には何が溢れるか、雰囲気でどのようになるか?そこに問題の本質があります。「配慮を尽くそうとする姿勢」と「不器用な施策の背後にある配慮を感れる感度の高さ」そこに本当の変革の姿があるのではないかと思います

~ 中土井 僚さんより ~

所長視点)
誰もが「他人から指図されることや支配」は嫌です。いままでどんなに愛情を注いできた子供や友人、夫婦であっても同じです。人は変えることはできません。変えれるのは自分の姿勢です。どこまでも奥深く配慮していけるか?そこにWINWINはありません。計算せず、どこまでも配慮していけるか?ここが勝負です

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