2020年6月18日木曜日

NO254 「可塑性(かそせい)」

脳はあなたが勉強を始めるのを待っています。
脳はやる気に満ちているだけでなく、成長できる準備がいつでも整っている器官でもあるのです。脳を細胞単位で見てみましょう。脳内は、「ニューロン」という特別な細胞がつながって、信号を交換し合っています。しかし、このつながりは固定されたものではありません。
私たちが学んで脳に取り入れた情報(勉強の内容や運動、お稽古の手順など)は、繰り返すたびに、強い情報となっていきます。それはあたかも脳の中で、情報伝達のための「道路」が建設されるようなものです。脳は最初、とにかくどんな道路もつくってしまいます。そして徐々にその道路の使われる回数に応じて、「この道路はよく使われるから『高速道路』にしよう」「この道路はいらないから壊そう」と判断し、効率よく脳を使えるように整えられていくのです。このような脳の発達の仕方は、大人も子どもも同じです。ふだんからしっかりと仕事を与えていれば、どんどん事業を拡大して、道路建設のスピードはアップする(=脳が若く保たれる)でしょう。このように、脳というのは自ら変化し、成長するという特徴を備えています。これは「可塑性(かそせい)」と呼ばれます。年齢に関係なく、その人なりのスピードで、脳はどんどん進化していく。
では、私たちがこれから、自分の思うように脳を変えていくために大切なことは何か?
それは、「知的好奇心」です。

~ 東北大学加齢医学研究所教授 瀧靖之氏より~


所長視点)
脳の成長には、年齢も学歴も関係ない。つまり「知りたい」「学びたい」「達成したい」といった意識を常に持っている人は、脳の機能が保たれるそうです。人を喜ばすために勉強してチャレンジしていけば「幸せホルモン」も分泌され、幸せいっぱいで健康にもいい。真の家庭づくりに、年齢は問題ではない…

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