2021年12月6日月曜日

世界が憧れた日本人の生き方

今日のお題

世界が憧れた日本人の生き方、他の外国人たちの賛辞の言葉…

《気持ちよく挨拶する》

荷物を担いでいる人たちは、裸に近い恰好だった。

肩に竹の支柱をつけ、それにたいへん重い運搬籠を載せているので、その重みで支柱の竹筒が今にも割れそうだった。

(中略)かくも難儀な仕事をしているにもかかわらず、この人たちは常に上機嫌で、気持ちのよい挨拶をしてくれた。

(グスタフ・クライトナー ・軍人/外交官・1878年オーストリアより来日)

《礼儀作法として笑いを絶やさない》

笑いは日本人の礼儀作法の一つである。

道すがら出会う人びとはみな 気持ちがよく、顔に笑いをたやさない。

(エドモンド・コトー・ジャーナリスト/1881年フランスより来日)

《いつでも陽気である》

日本では、誰もがすっきりとして、満足そうで陽気な表情をしていて、イライラしたり、むっつりした顔には一つとして出会わなかった。

(シェラルド・オズボーン・軍人/1858年イギリスより来日)

《立場の弱い人に親切にする》

老人や盲人はまったくその子どもたちから養われる。

そして死ぬまで敬われ、孝養をつくされる。

(イザベラ・バード・紀行作家/1878年イギリスより来日)

《慎ましやかな物質的満足感で生活する》

日本人は何と自然を熟愛しているのだろう。

何と自然の美を利用することをよく知っているのだろう。

安楽で静かで幸福な生活。

大それた欲望を持たず、競争もせず、穏やかな感覚と慎しやかな物質的満足感に満ちた生活を何と上手に組み立てることを知っているのだろう。

(エミール・ギメ ・実業家/1876年フランスより来日)

《自然の循環のなかに生きる》

農民の仕事はとても大変なのに彼らは自然と格闘しているようには見えません。

彼らは、むしろ、成長しては滅びることを繰り返して永遠に再生し続ける自然界の一員であり、そしてまたこの循環のあらゆる過程を美しいものとして味わうことができる優れた感受性を持っている人たちなのです。

(キャサリン・サンソム ・外交官夫人/1928年イギリスより来日)

《教育で人格を養う》

日本のサムライは、ずいぶんと高度の教育を受けていた。

これは、この国の武家階級のみならず、ほかのすべての階層に属する者にもかなりの程度まで当てはまることである。

だがその教育は、ただ試験に合格するとか金儲けに役立つといったことを目的としたものではなく、人格を陶冶することにあった。

(ヘンリー・ダイアー ・技師/教育者・1873年イギリスより来日)

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所長視点

義務教育ではなかった江戸時代、寺小屋での教育はまったくの個別指導であり、生徒一人ひとりのペースにあわせた主体性重視の学習指導が行われていた。

幼児から中学生まで、様々な年齢の子どもたちが集まり、教える中心は総合的な人間教育であり、俗に言う「読み書きそろばん」に留まらず、そこに集まる人間との交流から、立ち居振る舞いや、将来人に仕える身となるのにふさわしい行動様式を学ぶことにあると言われるています。

地域コミュニティの原点ですね。 

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