2021年12月15日水曜日

オレはラッキーだ

 

今日のお題

浅野さんは大金持ちの御曹司(おんぞうし)に生まれ、
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)の人生だったというが、
それは高校二年まで。
父親が突然、脳血栓で倒れ、意識が戻ったものの
言語障害が残り、社長の座を追われてしまう。

浅野さんも小づかいにも不自由するようになり、
いろんなアルバイトに手を出すようになった。

その後、若くしてクラブハウスの経営に乗り出した。
ところが、このクラブハウスが火事を出し、
大やけどを負ってしまう。
300針も縫う大手術をし、リハビリを含め、
社会復帰までに一年を要したという。
突然、大赤字も背負い込んだ。

浅野さんの母上からすれば、夫は倒れ、
息子は大けが、そして大赤字。
どん底である。
だが、このとき母上は、なんと
「あなたはラッキーね」と言ったのだそうだ。
「人間が一回失敗して、
そこからまた立ち上がるところを体験できるじゃない」
というのが、その理由だった。

父親が倒れて状況が一変、これではダメだと思い、
住んでいたマンションの屋上で、毎朝、
「オレはラッキーだ。やるぞぉ!」
と声を張り上げて叫んだという。

今は経営者として成功した浅野さんだが、
失敗するたびに「ラッキー」と考えてきた。
失敗したからこそ、次には、
「どうすれば失敗しないか」と
成功へのビジョンをより正確に描くことが
できるようになるからだ。

『続・いい言葉は、いい人生をつくる』斉藤茂太・成美文庫

所長視点

学校にはいつも、遅刻して行き、早退して帰ってきてしまう。

そんな子供に、母親は一つも怒らず、中学卒業するときに、こう言ったそうです。
『あなたくらい学校に向かない子って珍しいよね。学校に向かないから、社会向きなんだよ。だから必ず出世するよ。人間は神様がつくったもんだからね、何にも向かない人っていないんだよ。お母さんは、楽しみだよ』

母は偉大ですね

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