今日のお題
「先生は、いつもご機嫌がよろしくて…」
と、私は、なぜか、会う人ごとにこう言われる。たしかに、あまりしかめ面をしていたことはない。
私が相手にする患者さんは、
心に病をもつ方なのである。私とてふつうの人間であり、
歯が痛むこともあれば、
腹の虫がおさまらないときもある。だが、職業がら、
それを前面にだすことははばかられる。しだいに、
自分を上機嫌に保つコツのようなものを身につけた。そのコツは、実は二つしかない。
一つは、他人と自分をくらべて、
どうのこうのと思わないようにしていることだ。もう一つは、お金がたりないかもしれないとか、
あの一言はひどいなあとかいうような心を暗くすることは、
できるだけ忘れてしまうようにすることである。この二つを身につけるだけで、
『続・いい言葉は、いい人生をつくる』斉藤茂太・成美文庫
人生の悩みのほとんどは
消えてなくなってしまうに違いない。
所長視点
他人と比べること、嫌なことを忘れられないこと、これができれば気分よく過ごすことができることは間違いありません
しかし、人間は、思えば思うほど、それを意識してしまう習性があるからやっかいです。
「嫌なことは忘れる」という意識事体も、捨ててしまう
格好をつけたり、見栄をはったり、虚勢をはったり、卑下したり、我を通したり。
「捨てる」、「忘れる」は、おかげさまの謙虚な心と、感謝の言葉から生まれますよ
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