2021年12月25日土曜日

「お先にどうぞ」っていつ言いました?

 

今日のお題

小学校で保護者を対象にした講演会を行った時のことです。

「ここ一か月くらいで『お先にどうぞ』って、何回言いましたか?」と尋ねると、八割ほどの人が目を大きく見開きました。

どうも、あまり言っていないようです。

私たちの日常は常に、自分の都合と他人の都合のぶつかり合いです。

たとえば横断歩道では、「早く渡りたい」という歩行者の都合と、「赤信号に引っかかることなく通過したい」という車の運転手の都合が、互いにぶつかり合っています。

買い物の際、レジに人が並んでいれば、「早く会計を済ませたい」大勢の人たちの都合が、そこここでぶつかり合っている状態です。

自分一人の都合が優先されることは、ほとんどありません。

そのたびにチェッ、と舌打ちしても、雀の鳴き真似をしているように見えるだけです。

「お先にどうぞ」のひと言は、「あなたの都合を優先していいですよ」という心の余裕が生み出すものです。

この言葉を言えない人は、心に余裕がないのです。

せめて一日に一度は、「お先にどうぞ」と人に譲る。

「あなたの都合のいいように」と思って他人を優先する。

そのくらいの心の余裕を持ちたいものですね。

《心の余裕で自分の都合は後回しに》

『和尚さんの 一分で心を整えることば』永岡書店
https://amzn.to/3qaoGYM
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

これがわかれば 小さな小さな50のさとり [ 名取芳彦 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2021/12/25時点)


所長視点

相田みつをさん曰く

『「お先へどうぞ…」やさしくてうつくしい日本語ですね。

いいことは、他人様を先に…

自分のことは後まわし。

遠い遠い、先祖の日本人がこんな美しい、暖かい言葉を残してくれたんです。』

そんなに変わるわけでないのに、

我先に、我先に…とみんな夢中で突ッぱしっているのはなぜなんだろー

「お先へどうぞ…」を呼びかけ合える世の中にしていきたいです

0 件のコメント:

コメントを投稿