2021年9月30日木曜日

いつでも死ねる

 

今日のお題

私はアンチエイジングが嫌いです。

なぜ年を取ることを嫌がるのか、よく理解できません。

間もなく80歳に手の届く年齢になりましたが、青年のころとも壮年のころとも違う独特の味わいが出てきて、私は今の自分がとても好きです。

60代のときは、からだも動くし精神的にも充実しているし、これが最高だと思っていました。

でも、70代になると、なかなか居心地がいいんですね。

今は、80代になるのが楽しみで仕方ありません。

青年には青年の良さがあり、壮年には壮年の良さがあります。

そして、老年になると、これまでの人生がぎゅっと詰まっていて、それでいてギューギューではなくて、高級なオムレツのようにふんわりしている。

そんな感じが、私は気に入っています。

髪の毛が薄くなってきても、どこか痛いところがあっても、それは長い間、がんばって生きてきた証です。

それを、まるで悪魔が取りついたように、必死になって追い払おうとするのは、自分のからだに対して失礼だと思います。

また、死も忌み嫌われるものです。だれにでもいつか訪れることなのに、一生懸命に見ないようにしている。

だから、いざというときになって慌ててしまうのです。

長生きしたいですか? と聞くと、ほとんどの人がYESと答えます。

でも、長生きの中には年を取ることも含まれていて、いろいろなところに不具合が出てきて不自由なことを背負うことですよと言うと、そうではなくて、人のやっかいにならずに長生きして、ぽっくりと死にたいと言います。

そんな都合のいいように物事が運ぶと思いますかと聞くと、そのために、酒もあまり飲まないようにして、たばこもやめて、毎朝、散歩をしています、と答えます。

実際は、いくら節制しても病気になる人はなるし、不摂生な生き方をしていて元気に生きている人もいるわけです。

アメリカの老化を専門とする生理学者が書いた本にいろいろと長生きする方法が書かれているのですが、最後の「長生きするヒトはどこが違うか?」という結論では、「違うところなんかない」で締められているのです。

これは笑えるというか、拍手を送りたくなりました。

昔から、たくさんの人が長寿の方法を求めてきて、いまだに見つからないのだから、そんなものはないと考えたほうがいいでしょう。

その本には、著者である2人の学者が「長生きの方法」について、70歳を過ぎたら、いつも節制しないで、週に1回は悪食をしたほうがいいと書かれているのです。

あれを食べちゃいけないとか、これはからだに悪いとか、そんなことを考えて生きるのは窮屈です。

私は、凛として老いることをおすすめしていますが、私が見る限り、すてきに年を重ねている人は、食べたいだけ食べ、飲みたいだけ飲んでいます。

残念ながら、そういう人は少なくて、私は、せっかく70歳とか80歳まで生きたのだから、そのご褒美として少しずつ羽目を外して、もっと自由になればいい のにと思えてなりません。

『いつでも死ねる』幻冬舎
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所長視点

人生にとって一番重要なときは「今」です

今をどう生きるか?と真剣に向かい合うときに、未来への不安や過去の後悔は邪魔になります。

今の連続が人生ですから、未来への準備はほどほどにして、過去への反省は、早めに切り上げて、一生懸命に、今を生きることに集中するとしましょう 

2021年9月29日水曜日

経営者に刀はいらない

 

今日のお題

ずっと繁盛したいのであれば経営に勝ち負けの戦い意識を持ち込まないことです。

ただ自分の経営と商品が世間の人々の賛同をどうすれば得られるかということに日々努力すればいいのです。

次の時代の世界の繁栄世界では戦術・戦略という言葉すら不必要。

戦術・戦略は2000年以上続く古い「男の戦いの世界の思考習慣」にすぎません。

それは「特定の相手に勝つ」「負けない戦い」、古い世界観のためのものです。

いつの時代も自分だけ富者、自国だけが強国(昔の秦など)は長く続きません。

勝てば必ず負けます。

自分がなしたことと同じく、やがてやられます。

これからの新しい企業の時代は、戦わないで栄える。

手を取り合って栄える。

一人強者はいらない。

昔の男性思考の国取り思考の延長から抜け出して、新しい時代に入ったことに目ざめましょう。

経済も経営も大衆からの賛歌、協賛、応援、そして相互の信頼というものが成り立ってこそ売り上げの伸びが続き、企業はその「信に利益がついてくる」ということに目を向ける。

新しい企業成長の時代に入ったと「肚をすえる」ことです。

女性の力が伸び、女性起業家がもっと増えれば、男性企業家のような強面の連略好きな方はやがて置き去りにされていきます。

もう一つ、地域に役立ち世界中の人々に役立つ社会貢献が、社の業務の一つであることが絶対に必須です。

企業の本質は社会貢献です。

もっとわかりやすく言えば、戦わないで善意で人々に接し幸せを提供する。

ですから武器にかわって必要なものは、笑顔と温かさ、人の幸せ、そして信頼です。

それに力を注げば利益と繁栄は、その「社の方針に憧れた良き社員の入社」と共についてくるので、数字を追わなくていいのです。

新潟三条市のオークス(株)では三代目の佐藤俊之社長が就任して、まず売り上げよりも、社長が徹底して社員満足度を上げることに専念したところ、社に勢いが戻り、今では創業以来の業績をあげるようになっています。

社員満足度アンケートで「大切な友人にわが社で一緒に働くことを奨めたいと思いますか」に対して10点満点の7点以上が社員の83%にに達したのです。

『繁栄の法則』致知出版社

所長視点

「社長の仕事は、お客様を喜ばせる前に、社員を喜ばせること。すなわち社員第一主義、顧客第二主義」

40年黒字経営を続けているアメリカのサウスウエスト航空の企業理念だそうです

身近な人たちや家族を幸せにできない者が、人々のためにとか、社会貢献やボランティアなどということを言えば言うほど嘘っぽくなるのと同じ…

昨日より今日、今日より明日、努力することが重要です 

2021年9月28日火曜日

自分の口から出てくる言葉

 

今日のお題

自分の口から出てくる言葉は、「言えば言うだけもう一度それを言いたくなるような現象が降ってくる」というのが、宇宙の法則です。

聖書の中のヨハネ伝の「はじめに言葉ありき。言葉は神とともにあり。言葉は神なりき」という一節は、実は人類創世期の描写ではなく、普遍的な宇宙方程式であるらしいのです。

「うれしい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ありがとう、ついてる」というような喜びの言葉を言っていると、またその言葉を言いたくなるような現象が自分の身をとり囲む、そして、その数が多ければ多いほど本人が考えつかないくらいの喜びの出来事が起こり始める。

そうなると人生が楽しくてしょうがないですよ、ということです。

逆に、「世の中はそんなに甘くない」と言っていると、いつまでも「甘くない」状況に囲まれているということです。

そういう単純な方程式を言っているわけで、「肯定的な言葉をいつも言えるような心の美しい人にならなければいけない」という話ではありません。

このことは以前、本で書いていますが、本を読んだ方から次のような質問をされました。

「念ずれば思いはかなう、ということを自己啓発セミナーで聞きました。それと同じですね?」

全然違います。

その方は、「ナンバーワンになりたい、と言っていればナンバーワンになれるという ことですね?」とおっしゃいました。

そうではありません。

「ナンバーワンになりたい」と言っていると、来年もまた「ナンバーワンになりたい」と言っている状況が続く。

すなわち永久にナンバーワンにならない、ということです。

言葉が現象化するとはそういうことです。

「~になりたい」と言い続けて幸せになった人はいません。

私が把握した宇宙法則には、自己啓発セミナーで教えているような、「思い続ければ夢はかなう」というものはないようです。

「ありがとう」を年間1万回言ったとしたら、また「ありがとう」と言いたくなるような現象が1万個降ってきます。

「ありがとう」の内容はわからないけれど、ただ「ありがとう」と言いたくなるような現象が用意されるのです。

「~になりた い」「~が欲しい」と叫んでいる人は、自分の欲望のとおりになってほしいという思いがあります。

それでは宇宙方程式は使いこなせない。

顕在能力15%にとどまっている間は、この「打ち出の小槌」は振れないのです。

「打ち出の小槌」は実は自らの言葉だった。

「言葉は神なりき」。

言葉はオールマイティーの力を持ってい るということです。

実践してみればわかることですが、考えてもわかりません。

やってみた人だけに、とんでもなく楽しい人生が始まるのです。

『小林正観さんの「生きづらい」が「楽しい」に変わる言葉』主婦の友社
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所長視点

言葉による宇宙方程式を操るには

「ありがたい」と毎日のように言っていれば、感謝をしたくなるような状況が毎日やってくる。

「ついている」と毎日のように言っていれば、ついてる状態がずっと続く。

「楽しい」と毎日のように言っていれば、楽しいと言いたくなるようなシーンが毎日のようにあらわれる…

ただただ「おかげさま」とまわりの人に感謝できる人になるってこと?

簡単そうで難しい…かも

 

2021年9月27日月曜日

「粋」な生き方

今日のお題

「粋」とは、哲学者の九鬼周造さんの《「いき」の構造/岩波文庫》という本によりますと、粋というのは、外国にはない日本独特の感覚で、あかぬけしていて、はりがあって、色っぽい様だそうです。

私流に解釈すれば、「あかぬけする」というのは何事も正面から受け入れる覚悟のようなもの。

「はりがある」というのは、生命の躍動、生命エネルギーがあふれている様です。

「色っぽさ」というのは、人を敬い思いやれる気持ちではないでしょうか。

今、「粋」と言える人が少なくなったように感じます。

多くの人が、自分のことで精いっぱいです。

何か問題を抱えている場合は、その問題をどうやったら解決できるかで頭はパンパンに膨らみ、人のことなど構っていられません。

これでは、人と人とのかかわりもますます薄くなり、世の中が世知辛くてぎすぎすしてきて、何とも面白くなくなってしまうのも仕方ないかと思います。

粋に生きるというのは自分自身の生命エネルギーを高めることです。

粋な人は、いつも生き生きしています。

病気であっても健康であっても、お金がなくてもあっても、豊かなこころで日々を送っています。

そして、そういう人が増えれば、社会の活力が高まっていき、お祭りのときのように、活気があって面白おかしく笑って過ごせる世の中になっていきます。

世の中が活気づけば、その影響を受けて、個人のパワーもさらに高まります。

そういう好循環ができるのです。

(粋な生き方 病気も不安も逃げていく「こだわらない」日々の心得/帯津良一・幻冬舎ルネッサンス)より

所長視点

粋な人にこだわっていた江戸時代の江戸では、「棒手振(ぼてふり)」という天秤棒の左右に籠や荷物をつけて町中を売り歩く商いがあったそうです。

売り物は、豆腐、魚貝、野菜、みそ、醤油、漬物等の食品や薬。ようかん、お汁粉、などのデザート。他には金魚や、鈴虫、盆栽、風鈴、ほうき、桶、等々。

当時は、5900人の棒手振がいて、50業種があったそうです。まるでAmazonや楽天?

一歩も家から外に出ることなく、一切の買い物ができたそうだ。

娯楽も、出版や芝居や落語などの産業が栄え、祭りもエンターテイメントとして人気だった。

「粋」な生き方、センスのある生き方をしたい、そんな人としての美意識が、文化を花開かせたのかもしれません。 

合理的なことがもてはやされる中で、意外と重要な生き方なのかもしれません 

 

2021年9月26日日曜日

「問い」を見つけるための読書

 

今日のお題

今はみんな、すぐ答えを欲しがります。

なんでもかんでも、例えば恋愛でさえも答えを急ぐものだから、「モテる方法」みたいな本ばっかり書店に並んでいる。

うちにもよく、「売り上げをアップする方法が書いてある本はないですか?」と尋ねてくる人がいらっしゃるんですけど、商売繁盛の「答え」だけ知ろうとしたってうまくいかないに決まっているのに、うわついた気持ちでいると、「答え」だけが書いてありそうな本を欲してしまう。

そんなの、人間相手の商売なのに笑止千万です。

詩人のまど・みちおさんはこう言われたそうです。

「世の中に『?』と『!』と両方あれば、ほかにもうなにもいらん」

読書の目的は、「なぜなんだろう?」と「え!!知らなかった!びっくり!」にあると思っています。

考えてみると、我々生物は38億年という長~い時間をかけてゆっくりと進化をしてきました。

しかし、近頃の環境の変化は早過ぎます。

今まで生物が経験したことのない速度で変化をしています。

これではやはり何かが壊れても仕方がないのでしょう。

読書離れと言われて久しいですが、その本質的な原因は、ゲームやスマホやテレビのせいではありません。

日本人全体が、「問い」という疑問を持てなくなっているのが原因だと思います。

「なぜ?」という疑問を持てない人間は、奴隷と言っていい。

早急に生きることの「問い」を見つけなくてはならないと若い方に申し上げたいのです。

でも、早急すぎる変化に文句を言っても始まりません。

だからこそ、我々は「なぜ?」という「問い」を見つけるための読書が必要なのです。

「問い」を立てるためには本を読むしかないし、そのような本を作っていくことが重要です。

常に問いを持つ生き方。

終わりを先に決めて生きることの重要さ。

そのためには、いったん物事を逆側から見てその本体を明らかにして、モノを考えて行動しなくてはなりません。

だからこそ私は「逆のものさし」という、多くの人が見向きもしない方をちょっと意識して、行動することが大切なのだと強く思います。

この世は二元論ですから、物事の一面だけではなく、もう片方も意識しなければ到底真理から外れてしまうからなのです。

『魂の読書』育鵬社

所長視点

ある哲学者が「すべての知識の源は、疑いではなく、驚きである」といいました。

いまの世の中(スマホを中心とする)の1日の情報量は江戸時代の100年分だとか

刺激慣れしてしまって、どんどん過激な方向にいっているような気もします。

安易な刺激より、「ハッ?」とする問いを深めていきたいものです 

2021年9月25日土曜日

未来は明るい

 

今日のお題

未来は明るいと日ごろから思うこと。

これに尽きるね。

思えなくても、思ってみるしかないんだ。

いたちごっこなんだよね。

「未来は明るい」と言葉にしたり、明るい本を読んだり、明るい音楽を聴いたりするのもいいだろう。

明るい人のそばに寄り添うことも大事だろう。

何より、一人さんは「未来は明るい」と思っているの。

未来は暗いと思っている人と、明るいと思っている人、どっちが幸せなのかを考えてみることだね。

世間というのは、神様でもある。

神様が喜ぶようなことをしたとき、仕事は成功を収めるようになっているんです。

ただね、がんばりすぎちゃダメだよ。

いつも「仕事は6割でやりな」って言っているんだけど、苦しい、つらいと思って、仕事をすると悲壮感が出ちゃうんだよ。

10割でやったものには、神様が応援する余地がないんだ。

楽しいと感じながら仕事ができたとき、神様が手助けしてくれるからね。

もちろん、こんな世の中で「楽しく仕事なんてできない」と言う人もいるだろう。

それでも、楽しいことを探すの。

「先は明るい」という思いを持つことなんです。

周りを見るとわかると思うけれど、誰もが一生懸命やっているんだよ。

だから、それ以上無理をしてがんばらなくていい、立派じゃなくていい、真面目になる必要もない。

ただただ、「思い」を楽しくて、明るい方に持っていく。

それだけでいいんだよ。

がんばって努力するのは、もう十分なの。

それより、豊かな心でいるとか、 人の幸せを願うとかが大事なんです。

そして楽しみながら進む方が、成功するんだよ。

そういう時代になったんだよ。

『明るい未来の作り方』ぴあ
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所長視点

このコロナ禍で、なかなかうまくいかなくて、いっぱいいっぱいになってしまっていては、笑顔も出せない。

そんなときに必要なのが、「未来は明るい」と思うこと。

理由はいらないそうです。理由をつけようとすると不自然になります

未来は明るい。 理由は「そう思うから」

それだけのことですが、意外と大きなチャレンジかもしれません 

2021年9月24日金曜日

スーパージェネラリスト

 

今日のお題

アメリカのニューメキシコ州の片田舎に、現代科学の最先端のテーマ、「複雑系」を研究するサンタフェ研究所があります。

世界的に知られるこの研究所では、1990年代初頭、物理学、生物学、心理学、政治学、経済学、社会学など様々な分野の専門家が世界中から集まり、広汎な学際的研究が行われていました。

かつて、このサンタフェ研究所を訪問したとき、初代所長のジョージ・コーワン博士に会う機会を得ました。

そのとき、博士の語った言葉が、心に残っています。

「世界中からノーベル賞級の研究者が集まるこのスペシャリスト集団をマネジメントするためにどのような人材が必要なのでしょうか」

その問いに対して、コーワン博士は、ただ一言で答えました。

「スーパージェネラリストです」

なぜ、博士のこの一言が、深く心に残っているのか。

それは、博士の語る「スーパージェネラリスト」とは、単に、様々な分野の知識を幅広く理解している人材という意味ではなかったからです。

「スーパー・ジェネラリスト」とは、一つの専門分野を深く掘り下げた経験を持ち、その結果、すべての分野に通じる深い叡智を獲得した人材のことだったからです。

一芸に徹すれば、万般に通じる。

その古き日本の諺のごとく、我々の叡智を求める営みは、あたかも「井戸水」のように、一つの場所を深く掘り下げていけば、必ず地下水脈に突き当たり、その地下水脈は、どこまでも横に広がっている。

西洋科学の最先端が求める「スーパージェネラリスト」それは、東洋思想における叡智の在り方に通じる言葉でもあったのです。

「風の便り」 五季 第103便

所長視点

自分の心を掘り下げていけば、すべての人に通じる心を感じることができるそうです

それを心理学でいえば集合的無意識。

宗教的にいえば神様。

心の根っこではすべての人とつながっています。もう亡くなられた方々とも例外ではありません

自分の心が答えを全部知っている。

そんな素晴らしい自分を発見できる日が早くくるといいな… 

 

2021年9月23日木曜日

人間の役割は、喜ばれた数だけ存在する

 

今日のお題

コップの機能を考えてみます。

お湯を溜める、水を入れるなど2つの機能があります。

新幹線を考えてみると、物を運ぶ、人を運ぶなど2つの機能がありあります。

機能というのは、つまり役割ということです。

では、人間の役割というのはどのくらいあるのでしょうか。

私はそれをずっと宇宙に問いかけていました。

そして、問いかけてから2年ほど経ったとき、次のような答えがきました。

「人間の役割(機能)は、喜ばれた数だけ存在する」

たとえば、満員電車の中で、おばあさんに席を譲って「ありがとう」と言われた。

その瞬間に、「私」がこの世に生まれた意味が一つ誕生しました。

駅で、びしょぬれになっている人がいて、自分が帰る方向が一緒だったから、「途中まで一緒に行きましょうか」と言って、「ありがとうござます」と言われたら、それがまた一つの機能になるのです。

しかも、相手は人間だけではありません。

たとえば、ここにグラスがあって、これをドンッと乱暴に置いたら割れてしまった。

そうすると、このグラスの魂は「ああ、この人に持たれたくなかった」と思うわけです。

喜ばれていない。

けれども、本当に心を込めてそっとおいた時には、「ああ、この人に持ってもらってよかった」と思ってもらえる。

それが、「喜ばれた」ということです。

人間だけではなくて、すべてのものから喜ばれた時に、「私」という存在は役割を持つことになる。

実は、この世に生まれたことの意味は、喜ばれることであり、その役割の数は、人間だけは上限がない。

今、「私」がそのことに気がついて、自分がそのように生き始めると、人間である「私」の役割は、無限に増やすことができます。

人間だけは、自分の意志によって、役割をいくらでも増やすことができる。

人間の喜びや幸せというものは、最終的には、自分が喜ばれる存在であることに尽きるようです。

『悟りは3秒あればいい』大和書房

所長視点

周りから喜ばれたかどうかは、自分がきめられません。

かといって、相手が喜ぶために自分を犠牲にする人のなかに「自分が認められたい」思いで喜ばせようとするのは、本当の意味では相手の喜びにはなりません

そう考えていくと何がよいのかが、わからなくなりそうですが…

機嫌よく丁寧に生きている人は、本人も嬉しそうだし、まわりから喜ばれる。

簡単に考えるとそういうことでしょうか?

2021年9月22日水曜日

感謝すべき十分な理由

 

今日のお題

ワシントンは、すべての事務を処理する前に感謝した。

ネルソンはトラファルガーにおける最後の瞬間にも感謝した。

われらはどんな境遇におかれても、感謝すべき十分な理由がある。

シャークスピアはいう、「わたしは乞食になっても感謝するであろう」と。

感謝を忘れる気の毒な人たち。

そこに不平があるなら、どこにいっても、不平の種の尽きるときはあるまい。

いまの境遇で感謝のできない人は、おそらく一生を通じて、感謝できない人であろう。

「境遇の改まらんことを願うなかれ

心の改まらんことを祈るべし」

人生がつまらぬというのは、結局、自分がつまらぬことの告白にすぎない。

気持ちが変われば、その瞬間から生活が一変する。

感謝のおもいに満たされるとき、

「晴天おもしろく、風おもしろく

晴天さらにおもしろし

花の春、泉の夏うれしく

月の秋、雪の冬またうれし

順境もとより感謝すべく

逆境また更に感謝すべきである」

『楽園』善本社

所長視点

ご飯を食べれることも感謝ですが、食欲があることも感謝です

病気になると、ご飯があっても食べる気もしないこともあります

そう考えると、何もかも感謝に思えてきて不思議です

感謝の心は、人を謙虚にするのは本当ですね

 

2021年9月21日火曜日

「何を話したか」は忘れても「何を感じたか」は一生残る

 

今日のお題

アメリカの女性社会運動家マヤ・アンジェロウさんの言葉に、こんなものがあります。

「あなたの言ったことや行ったことなど誰も覚えていません。でも、あなたと接したとき、どんな気持ちになったかは、たいてい覚えているものです」

誰かと会って、「会話の内容」は記憶にないけれど、「いやな人だった」「いい人だった」 など「印象や気持ち」だけは覚えている。

そんな経験はありませんか。

「何を話したか」は忘れても、「何を感じたか」は一生残るのです。

雑談は、この「印象・気持ち」を形づくる「つかみ」の機会であり、「アピールタイム」。

雑談から始まる第一印象が、その後のキャリアを決定づけるからこそ、世界のエリート は、その時間を決して無駄にしないのです。 ではどうすれば、「世界水準の雑談力」が身につくのか。 私がエグゼクティブの人たちにお伝えしている具体的ノウハウを紹介していきましょう。

「雑談がうまくなりたい」と思ったら、知るべき「真実」がここにあります。

それは、人は「自分が聞きたい情報だけ」を受け入れる生き物ということ。

ブラジルには、「地球が平たいと信じている」という人が人口の7%いて、アメリカ人の約4分の1が、「地球のまわりを太陽が回っている」と考えているのだそうです。

「予防接種は危険だ」「地球温暖化はない」と信じ込んでいる人に、映像やデータなどエビデンスを見せて説得しようとしたところで、考え方が変わることはありません。

正しいこと、ファクトを振りかざしたところで、人の心は容易には動かないのです。

これは心理学でいうところの「確証バイアス」と呼ばれる現象ですが、人間には「自分 の考えを支持する情報ばかりを集め、それに反する情報を無視する」傾向があります。

ですから、「相手が興味のある情報」でなければ、受け止めてはもらえないのです。

つまり、雑談や会話をうまく進めたいと思うなら、「自分」が「投げやすい球」ではなく、 「相手」が「受け取りやすい球」を投げなければならないということです。

「自分をアピールしたい」 「自分が言いたい話を聞かせたい」 そうした「自分への執着やエゴ」を「手放す」、つまり、自分視点を「離す」ことが、「話す」ことを上達させる第一歩になるのです。

「相手の心の扉」を開けたいのであればまずは、あなたというカギが「相手というカギ穴」 に合わせるしかありません。

なぜなら、カギ穴はあなたに合わせて形を変えてはくれないから。 コミュニケーションの主役はあなたではなく、聞き手。

人は相手の聞きたい話より、自分の話をしてしまいがち。

人は会話の60%、自分の話をし、SNS上では、80%が自分の話なのだとか。

「自分のことを話すとき、人はお金や食べ物と同じような快感を覚える」

これを裏返すと、相手に「マイク」を渡し、話をさせて、聞いてあげれば、相手を快楽 ホルモンで包み込んであげられるということ。

「私は何を話そうか」と考えていては、雑談はうまくなりません。

『世界最高の話し方』東洋経済新報社
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所長視点

日本のリーダーは「受信力」が圧倒的に弱く、ある調査では 「人の話を聞かない」ことが「社長のコミュ力の最大の問題点」として挙がったそうです。

「あなたが話すときは、あなたは知っていることを繰り返しているにすぎない。 でも、あなたが聞けば、何か新しいことを学べるかもしれない」(ダライ・ラマ)

「何を話したか」は忘れても、「何を感じたか」は一生残ります。

相手の心の中に、暖かさを残せる人になりたいですね 

2021年9月20日月曜日

「日本男児」という生き方

 

今日のお題

人の本質が現れるのは、どんなときでしょうか。

人生、順風満帆のときは穏やかな人も、事業が失敗する、女房に先立たれる、家を追い出されるなど、自分が予期し得なかった局面にぶつかったとき、人が変わったように怒りっぽくなるかもしれません。

あるいは酒におぼれるようになるかもしれません。

最も人の本質が現れる究極のケースは、死を意識する場面に遭遇したときではないでしょうか

戦争を美化するつもりは全くありません。

しかしながら、戦争という死線を越えた経験してきた男たちには、一本筋が通っている人が多いと感じます

それは、「やせ我慢」だったり、「タフな精神」だったり、「潔さ」だったり、「実直さや誠実さ」だったり、「私ではなく公の心」だったりす。

死線を越えてきたことにより、ある種の肚ができ、「生きているだけでありがたい」という気持ちが根底にあるからでしょう。

『「日本男児」という生き方』草思社

所長視点

「日本男児」という言葉には、武士道の価値観があるように思います。

武士道精神の中核をなすものとして、弱者への同情や共感、惻隠(そくいん)の情、卑怯なことを憎むこころ、など。

その根底には「死」を受け入れた人の強さと優しさがあるのでしょう。

聖書でいえば「死なんとするものは生きる」

葉隠でいえば「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」

いまの時代は死を遠ざけて、見ないようにして生きているのかもしれません

 

2021年9月19日日曜日

学習のない人は死んでいる?

 

今日のお題

「昔はよかった」とよく聞きますね。

が、本当に昔がよかったのか、そうじゃない。

新しい時代に適応できなくなっただけです。

昔は老人は希少価値でした。

ところが、今は変化の時代だから、老人の経験をそのまま役立てるのは難しい。

一番まずいのは、過去の話ばかりして威張っている人。

人は青年期までにだいたい、世の中というのはこういうものだという観念を作り上げます。

この人生観というのは、昔なら一生通用した。

でも現代は刻々と変化する時代で、それで一生間に合うというわけにはいかなくなりました。

その結果、年をとるにつれて、世の中がわからなくなったと感じる。

わからぬ世の中に敵意すら抱く。

そうならないためには、生涯にわたって学習するほかない。

人の一生というのは絶えず変転しています。

だから生きていること自体が、すでに学習なわけですね。

どんな年齢にあっても、どんな境遇にあっても、みんな学習をしているんです。

だから、学習のない人は死んでいるといわれてもしょうがない。

『千年語録』小学館

所長視点

人生がつまらない人は勉強してない人。何でも勉強すれば、また新しいエリアが広がる。

次から次へ勉強していけば、新しい自分が発見できるし、可能性も広がっていくことでしょう

いくつになっても勉強し続ける人には魅力がある。

青年か老人かは、年齢できまるのでなくて

謙虚な心で新しいことにチャレンジしている人、チャレンジのために勉強している人かどうかできまるのかもしれません 

2021年9月18日土曜日

「損」を恐れるから失敗する

 

今日のお題

みなさんは、食事に行くときに、新しい店に入ろうとしますか?

いったんお気に入りの店を見つけると、その店ばかりに行くようになる人もいます。

その店で注文する食べ物も、いつも同じという人もいます。

これは一番損をしない方法です。

行きつけの店で、いつもと同じものを食べれば、ものすごく得をすることはありませんが、損失はほぼゼロに抑えられます。

違う店に入り、食べたことのないものを注文して、「しまった。おいしくない」と後悔するリスクを避けることができます。

その裏返しで、「こんなにおいしいもの、初めて食べた!」と感動するチャンスは失っているかもしれません。

「得」を中心に考える人は、リスクを覚悟して新たなチャレンジをしますが、「損をしたくない」という気持ちの強い人は、リスクを避けて無難なほうを選びます。

人間関係にも当てはまります。

いつもの仲良しメンバーで集まっていれば、安心感があって、損をすることはまずありません。

楽しいときを過ごすことができます。

ただ、毎回同じメンバーだけで固定されて、それ以外のつき合いがなくなってしまうと、新たな人に出会って刺激を受けるチャンスはなくなってしまいます。

損をすることはありませんが、得をすることもなくなってしまいます。

損失回避性は、「現状維持バイアス」とも言われるように、現状志向です。

あまりにも現状維持志向が強すぎると、ワクワクすることがなくなる可能性がありますから、「損」と「得」のバランスをとることも大切です。

人間には「損失を回避したい」という心理特性があります。

しかも、人間は「得」よりも「損」に強く反応してしまい、損失回避性は非常に大きな原動力となります。

損失回避性がうまく生かされればいいのですが、目先の損を回避することばかりに目がいって、長期的な損失を生んでしまうことがあります。

不正会計や数値の改ざんなどの事件は、「いま、損をしたくない」と思いすぎて、間違った行動をとってしまったのでしょう。

すでに損失が出ている損失局面では、何とかして損を回復したいと思うがゆえに、リスキーな選択をし、よけいに損が膨らんでしまうことも起こりがちです。

ギャンブルで負けている人が、一発逆転を狙おうとして非常にリスクの高い勝負に出てしまったり、すでに投資した額を損失にしたくないために追加投資する、コンコルド効果のような例もあります。

「損をしたくない」という気持ちが強すぎると、何事も保守的になって、チャレンジをしなくなるケースもあります。

環境が変わっているのに、現状維持志向で何も新しいチャレンジをしないと、かえって大きな損失を抱える可能性もあります。

損失を避けたいというのは、人間の生来の心理特性ですから、変えようがありません。

しかし、心理特性は変えられなくても、そのことを知っていれば、その心理特性に陥っていないかどうかという自己モニタリングは可能ですし、判断や行動にマイナスの影響が出ないようにすることはできます。

正しい損失回避とは、目先の損失の回避ではなく、長期的な損失を回避するための判断と行動です。

優れたリーダーたちは、人間の心理特性を知り、それを判断や意思決定に生かしています。

『「損」を恐れるから失敗する』PHP新書

 

所長視点

損したことや失敗したことばかりに焦点を当てる人は、新たなチャレンジをすることを躊躇します。

失敗すると損…と捉えているとチャレンジに消極的になるのも無理はありません。

失敗するのが怖い人は、損得感情が強くなっているのかもしれませんね

損得より、失敗や損を通じて成長することを選ぶ人でありたいです

怖くなったら「成長」!

2021年9月17日金曜日

笑いは、遺伝子をオンにして人々を元気にする

 

今日のお題

人がなぜ離れていくかについて、興味深い調査をボブ・コンクリン氏が行っています。

それによると、店からお客様が離れる原因は、

「お客様の引越しや死亡」が4%

「友人に勧められて店を開けた」が5%

「店同士の競争に煽(あお)られて」が9%

「商品に対する不満」が14%、

そして実に残り68%が「店の店員の冷淡な客あしらい」 が原因だったというのです。

さらに、この冷淡なあしらいの具体的な内容について見ると、 トップは「微笑まない」

2番目は「ありがとうを言わない」

3番目が「つっけんどんな応対」 だったということです。

そこである店がスマイルキャンペーンをしたところ、たちどころにの20%の売上増になったということです。

さて、ではあなたは、先週1週間、誰に微笑んだか思い出せますか。

ある調査によると、微笑んだ50%以上がテレビのお笑い番組だったということです。

ところで、遺伝子研究に取り組んでいる村上和雄筑波大学名誉教授が面白い実験をしたのです。

漫才を聞いて大いに笑った後で血糖値を測定したところ、血糖値が驚くほど落ちたのです。

また、笑いは、脳細胞に新鮮な血液を送り込み、脳卒中も予防する効果があるのです。

その笑いが今一番不足しているのが家族や親子同士かもしれません。

仕事仲間での笑いもなくなってきているようです。

村上教授は、「笑いは、遺伝子をオンにして人々を元気にする」と言います。

さらに、「心の持ち方、心構えを積極的にして志のようなものを持つと遺伝子がオンになり、やる気が起きる」と言います。

122歳まで生きて世界最高齢と言われたフランスのカルマン夫人が、

「元氣で長生きするには、まず退屈しないこと。それから笑うことが大切だ」

と言っています。

これも心の持ち方が長寿の秘訣と言っているのだと思います。

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所長視点

店からお客が離れる原因の68%が、「冷淡な客あしらい」

これは、何も、お店での対応だけではなく、人間関係全般にいえることでしょう。

一緒にいたい、と思える人は「笑いと笑顔」がある人。

「不機嫌で冷たい言葉」ばかり発している人からは、人は離れていく。

真の家庭づくりの基本ですね 

2021年9月16日木曜日

見えないものの価値

今日のお題

どうも、私たちには、「見ているのに見えていないもの」が、たくさんあるようです。

私自身にも知らないがゆえに「見えないもの」が、山ほどあるに違いありません。

その中の、とても重要なものに気がつきました。

「幸せ」というものです。

実は、私たちは「幸せ」というものの本質を知らなかったのかもしれません。

「見てはいる」けれども、「見てはいない」ものの一つに、「幸せ」というものがあるように思えます。

結論を言ってしまえば、「幸せ」の本質は「日常」なのです。

「山のあなたの空遠く」にあるわけではありません。

例えば、偏頭痛の人がいるとします。

ずっと偏頭痛に悩んできた人は、「もしこの偏頭痛が消えてくれたら、どんなに幸せだろう」と思っていることでしょう。

そして、ある日突然、その偏頭痛が消えたら、「何もない」「静かで平穏な」日々が、どれほど「幸せ」であるか、を実感するのです。

では、その偏頭痛が今まで全くなかった人は、どれほど「幸せ」であったのか。

まさしく「幸せ」の海の中に暮らしてきたのです。

ですが、それが(偏頭痛が持続していたことが)自分の生活になかったがゆえに、自分が「幸せ」の中に暮らしていることを知りませんでした。

「知らない」がゆえに「見えない」ものが、たくさんある。

目に入っているにもかかわらず、「見えない」し、「わからない」「認識できない」のです。

その代表的な例が「幸せ」であるのかもしれません。

ある人が、例えば台所で、タクアンを切ながら、「あーあ、幸せ」と言ったとします。

その人は、台所でタクアンを切っているだけで「幸せ」なのですから、「どこに行かなくても」幸せ、であるのです。

「どこへ行かなくても幸せ」な人は、「どこに行かなくてもよい」のですから、「どこに出かけてもよい」ということになります。

『生きる大事 死ぬ大事』イースト・プレス

所長視点

海の中に住む魚には「海」の姿がわかりません。

同様に、「幸」の中に住む人間には「幸」の姿がわからない。

「見てはいる」が「見えていないもの」が、世の中にはたくさんあるのかもしれません。

もしかすると、見えないものに価値があり、見えないものの価値を忘れてしまっているのが一番の原因かも… 

 

2021年9月15日水曜日

リスクを取りにいく

 

今日のお題

人間は自分をきつい条件の中に追い込んだときに、初めて意志の強弱が出てくる。

この点を、実に多くの人がカン違いしている。

たとえば、画家にしても才能があるから絵を描いているんだろうとか、情熱があるから行動できるんだとか人は言うが、そうじゃない。

逆だ。

何かをやろうと決意するから意志もエネルギーもふき出してくる。

何も行動しないでいては意志なんてものありゃしない。

自信はない、でもとにかくやってみようと決意する。

その一瞬一瞬に賭けて、ひたすらやってみる。

それだけでいいんだ。

また、それしかないんだ。

意志を強くする方法なんてありはしない。

そんな余計なことを考えるより、ほんとうに今やりたいことに、全身全霊をぶつけて集中することだ。

ひたすらそれを貫いてみる。

はたからみれば、あの人は何という意志の強い人なんだろうということになるんだ。

あっちを見たりこっちを見たりして、まわりに気をつかいながら、カッコよくイージーに生きようとすると、人生を貫く芯がなくなる。

そうじゃなく、これをやったら駄目になるんじゃないかということ、まったく自信がなくってもいい、なければなおのこと、死にもの狂いでとにかくぶつかっていけば、情熱や意志が わき起こってくる。

世の中の一般の人は、あの人は意志が強いから、これだけのことをやったんだと評価するかもしれないが、今言ったように、それは順番を取り違えているんだ。

繰り返して言う。

うまくいくとか、いかないとか、そんなことはどうでもいいんだ。

結果とは関係ない。

めげるような人は、自分の運命を真剣に賭けなかったからだ。

自分の運命を賭ければ、必ず意志がわいてくる。

もし、意志がわいてこなければ運命に対する真剣味が足りない証拠だ。

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所長視点

頭の中で考えているだけで、なかなか行動できない人に多いのは、「リスクをとれない」こと。

日本人はゼロリスク思考が強いと言われていて、なにに対してもリスクをゼロにしたがるし、行動できない理由にする傾向があります

リスク=危険度 と捉えがちですが、リスクは計算できる不確実性のことで、何に対しても行動する以上はリスクはゼロのなりません

そう考えるとリスクをとれないのは、危険だからではなく、先行きがわからない不安が大きいのかもしれません

失敗してしまうリスク、笑われてしまうリスク、それを受け入れて一歩を踏み出す勇気。

エネルギーがないから動けないのではなく、動き始めないから、エネルギーが湧いてこないそうです。 

2021年9月14日火曜日

「大丈夫」がわかると、人生は必ずうまくいく

 

今日のお題

この世の中で一番不幸なことは、自分のことを「大丈夫だ」と思えないことです。

そしてさらに不幸なのは、まわりにその人のことを「大丈夫だよ」と言ってあげられる人がいないことなんです。

人間はもともと等しく「大丈夫」なようにつくられています。

学校の成績が悪い人でも、運動会でビリの人でも、そのままでしあわせになれるように神様がつくってくれているんです。

それを、「算数ができなきゃダメだ」とか「運動神経が鈍い」とかまわりから言われているうちに、自分のことが「大丈夫だ」と思えなくされたんだよね。

それと「自分はまだまだ未熟ですよ」と思って生きているのを“謙虚”だと思っているかもしれないけど、「自信満々に生きている人が威張らない」のが“謙虚”なの。

「自信がない人が威張らない」のは“卑屈”なんです。

謙虚に生きる人と、卑屈に生きる人とでは、自(おの)ずと結果は違ってきます。

それと同じで、「大丈夫だ」と思って生きている人と、「大丈夫じゃない」と思って生きている人とでは、まったく人生が変わってくるんだよ。

それで自分で思ったにせよ、誰かに思わされたにせよ、「大丈夫じゃない」と思って損をするのは自分なんです。

蕎麦屋で「カツ丼、3つ」って言えば、カツ丼が3つ出てくるの。

「こんなに食べられません」って言っても、あなたが頼んだものだから、そのお代を払わされるのはあなたなんだよね。

それと同じで、天に向かって「大丈夫じゃない」って言っていると、「大丈夫じゃないこと」を引き寄せるんです。

だから、まずは自分が「大丈夫なんだ」ということを知ること。

そして、まわりの人にも「大丈夫だよ」って言ってあげられることが大事なんだよ。

生まれてきた子どもはみんな「大丈夫だ」と思って生まれてくるんです。

そして、親も「生まれてきてくれただけでしあわせだ」って思ったんだよね。

それを「あれができなきゃダメ」とか「これができなきゃダメ」と言って育ててると、その子はだんだん、自分のことを、自分の人生を信じられなくなってしまいます。

だから、親が子どもに一番伝えなきゃいけないことは「おまえはそのままで大丈夫だよ」っていうことなんだよね。

『「大丈夫」がわかると、人生は必ずうまくいく!』

 

所長視点

なかなか今の環境や実績を考えると「大丈夫だと思えない」

そもそも自分のことを「大丈夫だと思えない」

いつも不安を抱えてしまうのが人間です。

不安を抱えていたとしても、「大丈夫!」という言葉は人を元気にさせてくれます。

「大丈夫だとは思えない」ときこそ「大丈夫!」といってほしいのかもしれません

そんなときは自分で自分に「大丈夫!」というのが一番安全で早いですね。うん