今日のお題
立派な人物というものは自分独りでいる時、つまり他人が見ていない時でも己をしっかりと律していく。
このことを「慎獨(しんどく)」といい、人として一番の基本で非常に重要としています。
ほとんどの人は、暇があってゆっくりしていると、ろくなことをしでかさない
定年を迎えれば、それまで自分を束縛していたものから解放され、毎日が日曜日となりますが、そこで慎獨に努め、自分をさらに練り上げていこうという人はよほどの人物といえるでしょう。
そう考えていくと、獄中という究極の環境で、朝から晩まで読書に励んだ吉田松陰の偉大さが実感できます。
書を読む自由が許されていたとはいえ、獄中という場でさえ己を磨く努力を怠らなかった姿勢は見事です。
その姿勢は牢番や、他の受刑者をも感化し、やがて松陰を中心に獄中で勉強会が始まります。
しばらくして自宅謹慎となり、牢を出ることになりましたが、この講義を 途中でやめるのは惜しいということで、引き続き家族が聞き役となって松陰に最後まで講じさせました。
独りの時間に何をしているか。
自分を少しでも高めていくためにも、他人の見ていないところでも己を律し、より有意義な時を重ねてゆきたいものです。
『人生を導く 先哲の言葉』致知出版社
https://amzn.to/3JDEtZb
所長視点
ある偉人は
「休息は睡眠時間以外不要という人間になること。すべてはそこから始まるのです」
といいました
自分を公的な人として振る舞うことが大人になるということでしょうか
昔の人は『お天道様がみているよ』『先祖に顔向けできない』といい、自分を戒めていたのでしょう。
コロナという大災疫は、天が「慎獨」を命じ、人格を高める環境を与えたのかもしれません…
0 件のコメント:
コメントを投稿