今日のエキスは
南蔵院の林 覚乗 和尚 著の
『自分が好きですか』
からの引用です
林 覚乗さんはこんな方です
このエキスを心が吸収すると
人の心に寄り添える
人になれます
今日のエキス
ある若い看護婦さんが、幼い子供を持つお母さんが乳ガンで亡くなった場面に立会い、涙が止まらなくなり、その後仕事が全く手につかなくなってしまったんです。
『私は看護婦として、失格でしょうか』と彼女は、私に聞きました。私は『そのときに涙を流さない人は、看護婦になってはいけません。
その時に涙を流す心を持った人に、病人は看護してもらいたいのです』
と答えました。
ある東京の病院に、老婦人が入院していました。
既に、末期ガンでした。死の一週間ほど前から、老婦人はしきりに天気予報を気にし始めました。その理由を、総婦長が尋ねますと
「運動会があるからです」
という返事でした。
老婦人には、小学校に入ったばかりの孫がいます。つい先日、お母さんに連れられて見舞いに来て、学校のことをひとしきりしゃべっていきました。運動会の練習がはじまったこと、かけっこが得意なこと、勉強はともかく、かけっこなら一番になれるかもしれないと自慢していました。
そして
「おばあちゃん、雨は降らないよね?」
と、念を押して帰ったのです。
その話を聞くと、総婦長は八十人の看護婦さん全員に呼びかけました。「おばあちゃんの願いが通じるよう、みんなでてるてる坊主をつくってあげよう。
病室を一杯にして、おばあちゃんの気持ちを叶えてもらおう」
看護婦さんたちは、さっそくひとり一個ずつてるてる坊主をつくって持ち寄り、ベットの上から窓の外まで一杯につるしました。
老婦人はうれしそうに、てるてる坊主たちを眺めていましたが、病状は日増しに悪化、かわいい孫の運動会の日を待ちきれずに、この世を去りました。
臨終の際、老婦人は看護婦さんたちの真心こもったプレゼントに「あ・り・が・と・う」
というかのように、目でうなずきながら別れを告げたそうです。
『自分が好きですか』林覚乗・西日本新聞社より抜粋転載
エキス吸収サポート
目の前の人の言った言葉より
『どんな気持ちでいるのか』に気をかける
どんな職業においても、人の「情」がわからなければその仕事を深めることはできません。
痛みや、悲しさ、寂しさ、辛さといった、人の気持ち。
その情に触れたときに、涙が流れます。
涙が多い人生を歩みたいですね
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