2022年1月5日水曜日

どの方向に向いているか

 

今日のお題

よく、老後は何か趣味を持たないといけないなどと言われますが、この趣味の「趣」という字は、「おもむき」という大和言葉に当てはめた漢字です。

「おも」とは、「面」つまり「顔」のことです。

「むき」は、「向く」ことですから、「おもむき」というのは、つまり、顔が向くところということです。

ですから、趣味とは本来、何か特別な楽しみを持つことではなく、自分の顔がどの方向に向いているかということです。

このようなことから、老後に特別な趣味を持つというのではなくて、顔、すなわち心を神さまの方に向けて、それに向かって一生努力していく。

これが老人の真実の姿であり、そこに老人の真実の美があるのだと思います。

このような人生を歩めば、若い人たちはみな老人を敬い、尊敬するようになります。

これが本当の人間の人生の姿ではないでしょうか。

現在のように若者が老人をばかにし、何か厄介もののように考え、よく六十五歳以上の老人が増えることは、その国にとってよくないことのようにいわれますが、これはとんでもないことです。

老人を敬わない国は必ず衰えていくのです。

『神道と《うつくしび》』春秋社
https://amzn.to/3JAIL3n
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神道見えないものの力新装版 [ 葉室頼昭 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2022/1/5時点)


所長視点

年を取るということは、この世から去り、あの世という神仏の領域に確実に近づいているということ。

年を重ねても、自分の楽しみばかり考えている利己の人だったら、まわりから疎まれ、避けられることになるのは必然といえば必然…

『老人も老後を自分の楽しみの趣味に生きようなどとするから、若者から厄介もの扱いされるのです。もう一度、神さまが与えられた人間の原点に反り、老いも若きも神さまに近づく夢を持つ人生を歩まなければ、日本の国の未来はないと思います』と 葉室 さん

むむむ…

0 件のコメント:

コメントを投稿