今日のエキスは
『マキャべリの経営語録』
唐津 一 著
からの引用です
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アメリカにチェサピーク・アンド・オハイオ鉄道という会社がある。
この会社が生き残りをかけて打った手は色々だが、
とくにユニークだったのは、線路の複線を単線にしてしまったことである。鉄道のコストの最大のものは、線路である。
単線にすればコストはもうれつに下がる。
考えてみると、複線の必要は、列車がすれ違うときだけである。
それ以外は単線でよい。
そこで、片方のレールをひきはがしてしまった。もちろんそれを実行するまでには多くの反対があったが、
断行したとたんに黒字になってしまった。我々は、多くの場合、様々なものを引きずって生きている。
「これは、親の代から決められていることだから変えられない」
「売れなくなってきたが、この商売は続けなければならない」
あまり深く考えもせずに、何年も何十年も続けていることは多くある。「せっかく2本作ったレールをなぜ一本に減らさなければならないのか」
と、過去のしがらみや、情緒的な感傷に流されていないだろうか?「これは、運命だから仕方がない」
とはじめから、あきらめてはいないか?
どんなに絶対的に決まっていると思われることでも、一度疑って見る必要はある。
決まっている運命もあるだろうが、変えられる運命は半分もある。自分の中に、使っていないレール、効率の悪いレール、
さび付いたレールが何本かあるとしたら…勇気を持って、一度、
『マキャべリの経営語録』PHP文庫
「レールをひきはがす」ことを考えてみる必要がある。
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