今日のエキスは
伊藤肇 著
『帝王学ノート』
からの引用です
今日のエキスはこちら!
安岡先生から「茶は三煎して味わう」と教えられた。
浄境に栽培された芽茶(めちゃ)に
最初はややぬるめの湯をかけて、
芽茶のもつ甘さを味わう。この甘いという味は、味の初歩的なもので、
幼児にも未開人にもよくわかる。
だから、人間も未熟なうちは
「あいつはまだ甘い」ということになる。次の第二煎は、
少し熱くした湯でタンニンのもつ渋さを味わう。
この渋いという味は甘さよりは一歩進んでおり、
人間も中年近くなってやっと、
「渋い魅力がでてきた」といわれるようになる。第三煎は熱湯を注いで、
カフェインのもつほろ苦さを味わう。
この苦いという味は、人生も五十をすぎないと、
ちょっとわかってこない。
蕗(ふき)のトウで酒を楽しむ年代である。ところが、この茶の心得のない人間は、
せっかくの芽茶にいきなり熱湯をかけるから、
甘さも、渋さも苦さもごちゃごちゃに出てしまって、
風味もあらばこそ、
単にニガニガしい味になってしまう。すなわち、メチャクチャ(芽茶苦茶)の語源である。
『帝王学ノート』伊藤肇・PHP文庫より
今日の成長のポイントはここ!
人間味がある人というのは、『味わいがある人』すなわち『味』が分かる人
砂糖だけでは、料理はできないので、塩味も、辛味も、酸味も、必要となります。
甘みも深さを増すためには、塩っけが必要なように
人生においても、渋味、苦味も消化してこそ、深みのある人、味のある人になっていきます
めちゃくちゃな人生と味のある人生
もう一度、自分の人生を振り返ってみる必要がありそうです
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