2021年1月14日木曜日

NO452 「誤解するなら…」

人はだれしも成功したいと思っているけれど、99パーセントの人間は成功できない。
それができないからガックリきて疲労困憊する。
みんな人間の活動やエネルギーを算術みたいに考えているんだよ。
ある分量の蓄積があって、それを使ってしまえばだんだん減ってゼロになるっていうようにね。
そうじゃない。
挑むからエネルギーが湧き出るんだ。
疲れていようといまいと、それが生きるってことだ。
無条件に闘うことを前提として、自分をつらぬいていくことが大切なんだよ。
理解されないかもしれない。
でも、自分が理解されないのは相手が理解できないんだ、しようとしなかったからだ、と思えばいい。

人はさまざまな誤解のなかに生きている。
純粋に生きようとすればするほど、とんでもない誤解を受ける。
ほんとうの理解なんてあり得ないんじゃないかと思うくらいにね。

だれだって誤解されるのはイヤだ。
だがそれより、誤解されることを恐れて、自分が思ったことをストレートに表現しなくなることのほうがもっとよくない。
誤解されないように、と他人の目や思惑を気にして行動すると、やることがむなしくなってしまう。
それじゃほんとうに生きる、なまなましい、いのちの感動なんてひらくはずがない。

誤解するなら、してみろ!
誤解こそ運命の飾りだと思って、己をつらぬいて生きてみればいい。
無条件に己れをぶつけて挑んでいけば、限界なんてないんだよ。

《この瞬間瞬間に賭ける。将来なんて勝手にしろだ》

『自分の運命に楯を突け』青春出版社
https://amzn.to/3bBN4wS
自分の運命に楯を突け (青春文庫) | 岡本 太郎 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで岡本 太郎の自分の運命に楯を突け (青春文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。岡本 太郎作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また自分の運命に楯を突け (青春文庫)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
amzn.to







『表現者を批判する場合の九割が、じつはただ「不快だ」と言いたいのである。そして、そのうちのさらに九割が、さまざまなかたちの(誤解を含めた)羨望や嫉妬に基づいている。』(哲学者・中島義道)


我々人間は、人に認めてもらいたくて仕方のない生き物だ。
だから、まわりの評価や評判が気になる。

しかし、一部の人は、人を批判し、こきおろすことで、自分の自己充実感を満たしている。
「おまえなんか嫌いだよ」「オレのが上だ」と思っている。
匿名性の高いSNSではそれが顕著だ。
しかし、いくら自分の本当の考えや思いを分かってもらおうと、千万遍(べん)説明したところで分かってはくれない。

コペルニクスの地動説が認められたのは、およそ100年たってからだという。
それまでは、いくら事実をつきつけても古い世代や老人たちはそれを認めようとしなかった。
なぜ、100年たって地動説が認められたのか。
それは「世代交代」だという。
そのことを、トーマス・クーンは「パラダイムシフト」と言った。

すべての人に分かってもらうことはできないし、すべての人から好かれることもできない。
「誤解するなら、してみろ!」

この瞬間瞬間を…
誤解を恐れず、生き抜いていきたい。
岡本太郎氏の心に響く言葉より…

0 件のコメント:

コメントを投稿