2021年1月28日木曜日

《一つのドアが閉まるとき、他のドアは開いているものである。なのに人は、しばしば閉まったドアを長く未練たっぷりに見つめてしまい、開いたドアになかなか気づかない。》
(アレクサンダー・グラハム・ベル/発明家・イギリス)

ベルは電話の発明家として名高く、今も電話はBellと呼ばれている。
しかし、本人は発明家として次々に自分の研究対象を変えていっている。
それは、エジソンも同様であった。
これは一流の発明家としての姿勢から生まれたのかもしれない。

日本の発明王と呼ばれたのは豊田佐吉である。
発明家は、必ずといってよいほど実業家たちに振り回されて傷ついている。
ベルもエジソンも佐吉もそうである。

佐吉は、その傷を癒すためにアメリカを旅行する。
そこで、まるで蟻のように走る車の列を見た。
そして「日本でも、アメリカに負けない車をつくらなくてはならない」と考え、
帰国後、息子・喜一郎に命じて自動車事業に着手させた。

今では世界一の自動車会社であるトヨタだが「変わらないことが一番悪い」と
現社長が言っていた。
これは、ここでベルが教えてくれていることを言っているのだろう。
今までのドアは絞められており、新しいドアが開いているのに気づき、
そこに向かわないと企業は終わることになるということだ。

『頭がよくなる名言100』木村進 
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《打つ手は 無限》
すばらしい名画よりも 
とても素敵な宝石よりも 
もっともっと大切なものを私はもっている 
どんな時でも、どんな苦しい場合でも 
愚痴を言わない 
参ったと泣き言を言わない 
何か方法はないだろうか 
何か方法はあるはずだ 
周囲を見回してみよう 
いろんな角度から眺めてみよう 
人の知恵も借りてみよう 
必ず何とかなるものである 
なぜなら打つ手は常に無限であるからだ 
(打つ手は無限/サンマーク出版)より


この「打つ手は無限」は滝口長太郎氏の作。
このコロナ禍で、八方ふさがりとなり、商売をやめてしまったり、鬱(うつ)になったり、あるいは命を絶ってしまうケースもあるという。

目の前のドアがパタンと閉まってしまったとき、我々はうろたえ、なんとしてもそのドアを力任せにこじ開けようとする。
力尽きるまで、閉まったドアと格闘する。
しかし、目を横に転じれば、隣のドアは開いているかもしれないのだ。

「打つ手は無限」とは、まさにこのことだ。
周囲を見まわし、色々な角度から見てみる。

どんな困難な状況に陥ろうと、周囲を見まわせば…
どこか、新しいドアは必ず開いている。

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