2022年2月28日月曜日

「記録」と「記憶」の狭間

今日のエキスは

元内閣参謀参与 田坂広志 著

『「風の便り」五季第125便』

からの引用です


★田坂広志さんはこんな人です

プロフィール | 田坂広志公式サイト


今日のエキス

遠い昔、米国の知人を訪ねたときのことです。
夕方、彼は、私を誘い、
近くの小高い丘の上に連れて行ってくれました。

そこは、アリゾナの砂漠に沈む
素晴らしい夕陽を見ることのできる場所でした。

その夕陽のあまりの美しさに、
思わずカメラを取り出し、写真を撮ろうとした私に、
その知人は、静かに語りかけました。

この夕陽は、写真に残すのではなく、
あなたの心に残してください。

素晴らしい風景を見るとき、
その知人の言葉を、思い出します。

我々は、美しい風景を見るとき、
しばしば、夢中になり、それを写真やビデオに残そうとします。

しかし、そうして懸命にその景色を記録したあと、ふと、気がつきます。

心の底から、味わい、
心の深くに、記憶する。

そのことを忘れてしまったことに、気がつくのです。

この一瞬を、未来へ残そうとするあまり、
この一瞬を、心に残すことを忘れてしまう。

それは、記録という営みと
記憶という営みの狭間にある、
密やかな陥穽なのでしょう。

 


今日のポイント

いまは何でも写メして、SNSで共有…が主流ですが

「心に深く記憶する」

「心に焼きつける」

「深く景色に浸っていく」

こういう経験は、人生観に影響がありますね。

大切なことだと思います 

2022年2月27日日曜日

教育のコツは余韻を楽しむこと

 今日のエキスは

柳平 彬 著

『やる気の健康学』

からの引用です


★柳平 彬さんはこんな人です
http://www.gdi-aia.com/businessblog/14_2020-03-30_18-10-00.html


今日のエキス

吉田松陰は、享年30歳でこの世を去ったが、
人を劇的に感化する力をもった、古今まれな偉大な教育者であった。

松陰は27歳のとき、松下村塾を開いたが、
8畳とその後増築された10畳半の小屋を改築した粗末な教室であった。

教育期間は、たったの一年。
その後の実家での教育を含めても2年半だが、塾生は約90名。

その中で世に活躍した著名な人物は、
高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎、伊藤博文、山県有朋、品川弥二郎、等々

松陰の与えた討論のテーマは主に時事問題。
なぜ、清国が欧米列強の植民地になったのか。
日本は、これからどうすべきか。
自分ならどう動くか。
それは、世のため人のためになるのか。

昨今の、記憶する教育ではない。

何かことが起きたとき、一つの問題に集中し、
一つずつ解決していくのが理想だが、現実はそうはいかない。
現実には、新しい問題が次々と起きるから、同時並行して解決していくしかない。

教育も同じだという。
最後まで結論を出さず、次々と課題を出す。
すると、人は自分で考えざるをえない。
そして、行動する。
自分で考え、行動したことは印象に残る。

しかし、人から教えられ、記憶したものは印象に残らない。
借り物の考えだからだ。

『やる気の健康学』知的生き方文庫


今日のポイント

教育は、全てを教えるのではなく、考えさせることがとても大事です

しかし人は、自分が知っていることは、教えたくてしかたがない。手を出してしまう
しかし、それを我慢し、そこに余韻を残すことで、教育効果が抜群にあげるそうです
教育の余韻を楽しみたいものです

2022年2月26日土曜日

時間を超えて通じる生き方

 今日のエキスは

春日大社宮司 葉室頼昭 著

『神道と《うつくしび》』

からの引用です


葉室頼昭さんはこんな人です

精神世界の叡智 - 人生に役立つスピリチャルの本をご紹介
人生に役立つスピリチャルの本をご紹介


今日のエキス

おとぎ話というのは、昔から何度も何度も語り伝えられていくうちにだんだんと研ぎ澄まされた、素晴らしい真実の話なのです。

このおとぎ話というのは、いかにも子ども向けの話のように見えるけれども、この中には人間の生きるべき真理、いのちというものが理屈なく語られているのではないかと思います。

子どもの時、毎日のように、おじいさんおばあさん、お父さんお母さんから、同じおとぎ話の話を聞いても、あきないで子どもたちは聞きます。

これは理屈ではなく、世の中の神さまの真実のいのちを伝えているからだと思います。

「浦島太郎」というお話しがありますね。これは人間の生きる道は、他の動物とは全く違うということを伝えているお話だと思います。

人間以外の生物は、みな自分が生きるために食料を求め、子どもを産んで生きていますが、人間だけは自分のために生きるのではなく、人を幸せにするということで生きているのです。

自分以外の幸せのために生きるというのは、人間以外にはおりません。

これをむずかしいことばで言えば、陰徳ということだと思います。

陰徳というのは、人に知られずによい行ないをすることです。

浦島太郎が、子どもたちがいじめている亀を助けるというのは、助けたからといって、自分が何か見返りを求めるということではない。

ただかわいそうだから助けてあげただけです。

何ら見返りを求めない。

そうしたら亀がお礼にと言って竜宮城に連れて行ってくれたというお話です。

つまり、見返りを求めない陰徳の生活をすると、神さまの世界に近付けるという、人間本来の生き方が語られています。

それに比べて現在の人間は、特に戦後の日本人は、外国から入ってきた理屈の教育で、人のことよりも自分の目先の欲だけで生きるという我欲の生活をするようになったため、 現在のような乱れきった世の中になってしまったのだと思います。

人の幸せのために生きるなどと言うと、そんなことでは今の世の中は生きてはいけないという人がたくさん いますが、これはまったく逆だと私は思います。

神社でも、ただ神さまをお悦ばせする祭りだけを、繰り返し繰り返し行っております が、その結果、春日大社は千三百年たった現在でも、祭りは続き繁栄しています。

これこそ人間の生きる道を、神社の祭りは示していると私は思うのです。

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今日のポイント

「古くて古いものは滅び、新しくて新しいものも滅びるが、古くて新しいものは栄える」と神道ではいわれています。

陰徳を積む生活こそ、古い考え方でありますが、人間社会のなかでは古くから滅びずに続いてきています。そして新しい自分を創り出してくれる秘訣でもあります

時間を超えて通じる生き方を大切にしていきたいですね

2022年2月25日金曜日

本をたくさん読んだほうがよい

今日のエキスは

社会心理学者 内藤誼人 著

『雑談の達人』

からの引用です


内藤誼人さんはこんな人です

「内藤 誼人」の記事一覧
「内藤 誼人」の記事一覧ページです。「内藤 誼人」:立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は手品、昆虫採集、ガーデニング。『すごい! モテ方』『すごい! ホメ方』『...


今日のエキス

雑談のネタをどこで拾うのかというと、大半の人は、新聞、テレビ、ネット、雑誌からではないかと思う。

しかし、やはり知識を得るのに一番いいのは「書籍」だ。

本は「知の宝庫」なのであり、きちんとした知識を仕入れようと思ったら、本が一番よい。

テーマを絞って、3冊くらいの本を読めば、その分野に関して、かなり高度な知識を得ることができる。

しかも、ありがたいことに、最近の人たちはあまり書店に行かない。

若者の中には、本を読まずに、もっぱらネットですませてしまう人も少なくないという。

本を読まない人が多いからこそ、本から得た知識には、希少性がある。

みんなが本を読まない時代だからこそ、本の中には、だれもが知らない情報がたっぷり詰まっている。

だから、雑談のネタを探したいのなら、本屋さんがいい。

本屋さんは、宝の山だと私は思う。

本を読んだほうがよい理由は、他にもある。

学生の場合だと、成績が良い生徒は、例外なく本が好きである。

社会人の場合だと、仕事ができる人も、やはり本好きである。

つまり、読書をすることは、成功のパスポー トでもあるわけである。

ちなみに、たくさんの本を読んでいる人は、知性と教養を磨くことができるし、そういうものは、自然と顔にあらわれる。

「なんとなく、この人は知的な感じがするな」 「なんとなく、この人は品がありそうだな」 と相手に感じさせる人は、本をたくさん読むタイプに多い。

本をたくさん読んでいると、 自分では気づかないうちに、凛々しい顔だちになっていく。

本をほとんど読まない人は、どこか腑抜けているというか、間の抜けた顔をしていることが多い。

だから、本をたくさん読んだほうがよいのである。

ジョージタウン大学のアニー・スパーリングによると、たくさん本を読む人は、ボキャブラリー能力を磨くことができ、スピーチ能力も高くなるという。

この能力は、どちらも 雑談を相手に上手に話して聞かせるときに役に立つ能力であるから、なおさら読書をたくさんしたほうがいいといえる。

『雑談の達人』大和書房


今日のポイント

ある日本の哲学者は「読書は心の食物。肉体を養うために毎日の食事が欠かせないように、心を豊かに養う滋養分として読書は欠かせない」と言ってました。

面白みのある人になるには、本を読むのが一番手っ取り早いですね 

2022年2月24日木曜日

人は最も身近な人に影響を受ける

 今日のエキスは

量子力学コーチ 高橋宏和 著

『「量子力学的」願望実現の教科書』

からの引用です


高橋宏和さんはこんな人です

高橋宏和(量子力学コーチ)さんのプロフィールページ
ロンドンに8年在住。高校はイギリスのアメリカンスクールに通い、数学や物理学においてはトップの成績で卒業。 ロンドン大学インペリアルカレッジ物理学科に合格したが、日本へ帰国し慶應義塾大学理工学部に入学。慶應義塾大学大学院に進学し、ケンブリッジ大学教授のベン・ローズ博士の「量子脳理論」をヒントに 量子力学を応用した人工知能...


今日のエキス

万有引力の法則によると、すべての物質はお互いに見えない引力で引っ張り合っています。

宇宙にあるすべてのもの、地球や月、銀河系や星などあらゆるものの間には引力が働いているのです。

電子や陽子などのミクロの世界でも同じように引力が働いています。

また、2つの物体の距離が近いほど引力が大きくなり、距離が遠いほど引力は小さくなります。

人間のまわりにも電磁場のエネルギーフィールドがあり、同じように法則が働きます

従って、同じような法則は人間関係にも当てはまるといえるのではないでしょうか。

人は最も身近な人に影響を受けます。

普段誰と付き合っているか、誰と一緒に時間を過ごすかによって考え方や価値観、習慣まで変わっていきます。

このような法則を「影響力の法則」と呼んでいます。

例えば、まわりの友達が暗く陰気な人だらけだとどうなるでしょうか。

いくらあなたが明るい性格だとしても、まわりの友達の影響で性格がだんだん暗くなっていきます。

逆に、まわりの友達が明るく情熱的でエネルギッシュだったらどうなるでしょうか。

あなたが元気のないときでも、一緒に時間を過ごすだけで元気が出てくるかもしれません。

つまり、この「影響力の法則」から、人生で成功するには「誰と付き合うか」が最も重要になってくるということが分かります。

『「量子力学的」願望実現の教科書』SB Creative


今日のポイント

影響力の法則を考えれば、いま周りにいる人は自分の性格を反映しているともいえます

身近にいる人5人を足して、5で割れば自分の性格が見えてくる…

そう考えると、周りの人をみて、いまの自分を客観的に観ることができます

いまの自分が気に入っているならそれでよし

不満があるならば、自分から変化と成長のために一歩を踏み出してみましょう

2022年2月23日水曜日

ちょっとだけ変わるだけで、運を引き寄せる

 今日のエキスは

時給70万円の経営者

サチン・チョードリー 著

『「運がいい人」になるための小さな習慣』

からの引用です



サチン・チョードリーさんはこんな人です

大富豪になりたければ、もっと「自分の喜ばせ方」を知りなさい(サチン・チョードリー) @moneygendai
「時給70万円」のインド人実業家、サチン・チョードリー氏は、時代や環境に左右されない「お金を増やすルール」が大切と語る。そのひとつが「ささやかな贅沢」を経験すること。どんなことをすればいいのか教えてもらった。


今日のエキス

人は、「ちょっとだけ」なら変わることができます。その「ちょっとだけ」の積み重ねが、やがては自分を大きく変え、成功へ導いてくれるのではないか。

そんな視点からまわりにいた成功者たちを眺めてみると、いくつかの共通するパターンが見つかりました。

まず、彼らは常に「可能思考」で考えます。

どんな状況でも必ず「どうすればできるのか」を考え、物事を動かしていきます。

次に、彼らは「コンフォートゾーン(慣れ親しんだ空間)」を嫌います。

自分の慣れ親しんだスタイルを繰り返すよりも、新しいことに挑戦することを優先します。

また、彼らが何よりも重視するのは行動です。

PDCAのうち、優先するのは D (Do = 実行)とC(Check = 評価)。まず行動し、走りながら考えるのです。

私はその後も多くの成功者たちとビジネスでお付き合いをしてきましたが、職業、年齢、国籍はさまざまでも、成功者たちは不思議なほど似通った法則を持っています。

私は、徹底的に成功者たちの思考と行動のパターンを観察し、洗い出し、習慣 としてリスト化していきました。

そして、そのリストを眺めたとき、愕然としたことを覚えています。

なぜなら、それはじつに簡単で、誰にでも、それこそ1分でできることばかり だったからです。

たとえば、彼らは常にポジティブな言葉を口にします。

試しにあなたも「自分は運がいい」と言ってみてください。

大切なのは声に出すこと、そして何度か繰り返してみることです。

たったこれだけで、少し心が軽くなり、気持ちが前向きになりませんか?

ポジティブな発言は、セルフエフィカシー (自己効力感)を高めてくれます。

それにより人は前を向き、チャレンジングな気持ちをつくることができます。

私が失敗を恐れずさまざまな事業に挑戦してこられたのも、いつでもポジティブな言葉で前向きな心の状態を保っているからです。

また、ポジティブな人のまわりには、自然と多くの人が集まってくるものです。

そして、人が集まれば自ずとチャンスに恵まれます。

こうした小さな習慣を少し続けたところ、果たして効果はてきめん。

営業成績最下位だった私が、なんと4カ月連続で全国トップを取ることができました。

そして面白いことに、必要なときに、必要なタイミングで協力者が現れたり、追い風となる出来事が起きたりするようになったのです。

そう、運の流れは完全に変わりました。

「運がいい人」になるための小さな習慣 アスコム


今日のポイント

「自分は運がいい」と声に出して、1日に5回言う習慣をつけようとすると、運がいいと思われる出来事が起これば俄然やる気がでますが、なかなかそう上手くいきません

しかし、結果がでなかったり、逆に自分の思い通りにいかないことが起こったときが頑張りどころです。

それは「コンフォートゾーン」という居心地のいい場所から抜け出すチャンスです

居心地のいい環境から飛び出したとき、人は成長し運を引き寄せていきます。

2022年2月22日火曜日

喜べば喜ぶほど、もっと喜ばせてくれる

 今日のエキスは

小林正観 著

『宇宙一がんばらない幸せ法則』

からの引用です


小林正観さんはこんな人です

小林正観さん公式ホームページ
株式会社SKPは、小林正観さんの著書やCD(朗読・歌)をはじめ、小林正観さんが企画デザインされた商品‘うたしグッズ’の著作権管理・販売会社です。小林正観さんの講演・講座日程等や、うたしグッズのご紹介をしています。


今日のエキス

車内に交通安全のお守りをたくさんぶら下げている車ほど、事故に遭いやすいという統計があります。

もちろん、単に視界が遮られたり、目の前でブラブラしているものがあるために飛び出しなどに敏感に対処できなくなったりするわけで、3次元的な原因もあるでしょうが、お守りは、事故に遭うことを恐れ、心配しているから持つものです。

それが運転中に視界に入ると、自分の潜在意識に訴えることになり、ドライブを楽しむどころか、まさに恐れていた事故に遭うことになるのかもしれません。

心配するのは損なのです。

私のところに宇宙から来たメッセージで、「意識の密度は、現象の密度である」というのがあります。

このメッセージによると、楽しいほうに意識を向けていると、その現象が起きやすくなるそうなのです。

身の回りにうれしい、楽しい、幸せなことを起こしたいと思ったら、ただひたすら喜んで、うれしがって、幸せだ、ツイてる、と思うこと。

そうすると神様は、人間を喜ばせたくてしょうがない存在なので、喜べば喜ぶほど、もっと喜ばせてくれる。

しかし逆に、何の感動も喜びもないと、「じゃあ、この分は喜ぶ人のところへ持っていこう」ということになります。

喜び方の達人に対して、神様は、喜びをあげたくなるようだということです。

「私の周りには、感じのいい人ばかり集まっている」と思ったとする。

そういう人の見方をしていれば、今後も実際にその人の周りには、「感じのいい人」 が多く集まってくる。

反対に目の前の人に対して「この人は感じ悪い」とあらさがしをしながら人を見ている人は、自分の周りにそういう人が集まってくる。

鏡を見るとき、自分の顔を見ながら「ここもシワが寄っている、ここも老化している」と思っていると、老化という意識の密度=現象の密度となる。

つまり老化の進行が早まる。

「ここも若々しい、あそこも若々しい」と言っていくと、若々しいところに意識が集まるので、若々しくなるということです。

この法則は、あらゆることに応用できるようです。

『宇宙一がんばらない幸せ法則』マキノ出版


今日のポイント

この世には絶対的な「幸せ」という現象もなければ、反対に「不幸」という現象もないということ。

それは、意識をどこに向けるかによって、人生は劇的に変わります

「喜べば 喜びごとが 喜んで 喜び連れて 喜びに来る」

「身の回りにうれしい、楽しい、幸せなことを起こしたいと思ったら、ただひたすら喜んで、うれしがって、幸せだ、ツイてる、と思うこと」

喜んでいる人には、また喜びがやってきます

感謝する人には、また感謝するようなことがやってくる。

そういう人が幸せになれるんですね