今日のお題
「夫と息子と私の三人家族なのですが、家の中が暗いのです」
楽しい子育て 小林正観
と言いに来た女性がいました。
「夫はいつも怒鳴りまくっていて、息子は家に引きこもり。笑顔が全然なくて、暗いのです」
というお話でした。
私は彼女にこう言いました。
三人家族なのですね? だったら、あなたが笑顔になれば約33%セント、家の中が明るくなりますよね。
夫や子供が暗いから笑顔になれない、という考えはおかしいのではないですか。自分一人でも笑顔になれば良いのです。自分が楽しいことをやり、楽しんで毎日暮らしていれば良いではないですか?」
それから数か月後、講演会にその女性が来ていました。
以前の暗さがウソのように明るく楽しそうな様子でした。
彼女は、
「夫も子供も暗いままでいい、勝手にやっていればいい」
「私は一人で、学生時代に好きだった社交ダンスを楽しもう」
と、気持ちを切り替えて、駅前にあるダンススクールに通い始めたのだそうです。
ダンスを始めてからは、今まで忘れていた楽しみを思い出し、家で過ごすときにも、鼻歌まじりで家事をこなし、毎日が楽しく変化していったそうです。
すると、引きこもっていた息子さんが、二年ぶりに自分の部屋から出てきたのだそうです。
以前とはうってかわって楽しそうなお母さんを見て、
「僕も社交ダンスをやってみたい」
と言って、彼女と一緒にスクールに通い始めたそうです。
息子さんは、ダンススクールで人気者となり、みんなに喜ばれ、しだいに家でも明るく過ごすようになりました。
三人家族のうち、二人が笑顔になったので、合わせて約66.6パーセントも明るくなりました。
私は、世の中の現象には「良い」も「悪い」もないと思っています。
しかし、多くの人は、目の前の現象について「良い」「悪い」と裁いてしまうようです。
それも、良いほうに裁くのならまだしも、どちらかといえば、悪いほうに裁きがちなのではないでしょうか。
悪いほうに裁いた後は、その原因をほかの誰かのせい、または別の何かのせいにしたりします。
「世の中が暗い」とか、
「家の中が暗い」とか嘆き、その原因を、
「社会が悪いからだ」
「相手が悪いからだ」
と押しつける。
それでは、いつまでたっても、何も変わりません。
ほかの人はいざ知らず、まずは自分から変わってみませんか。周囲が暗いなら、自分が率先して明るくなるのです。
私はいつもこう思っています。
「世の中を暗い暗いと嘆くより、みずから光って世の中照らせ」
所長視点
相手の言葉や行動や性格が気に食わなくても、変えることはできません
相手のことを思って、変えよう変えようと努力しても、変わった試しがありません
それを知っているのに、相手を変えようとしている自分を、「相手のことを思っている」を理由に正当化してしまう
もうそろそろ、自分が成長することに力を注ぐことにしますか
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