今日のお題
ここでひとつ、余計なことやどうでもいいことにとらわれないための大切なポイントを紹介します。
それは、「選ばないで済む」「探さないでいい」ようにしておくことです。
「選ぶセレクト」「探す=サーチ」といった行為が、人間にとってかなりの大きなストレスになっていることをご存じでしょうか。
アメリカのコロンビア大学で心理学を教えるハーバーソン博士は、何かを選んだり決めたりするとき、私たちの心身は一時的な緊張状態にあり、私たちが抱えるストレスの多くは、「決定しなければならない物事が多すぎる」ことが大きな原因になっていると述べています。
みなさんもきっと、どれにするかが決まらなくてイライラしたり、何かが見つからなくて焦ったりした経験があるでしょう。
日々をふつうに生きていれば、「選ばなきゃならない機会」はたくさんあります。
たとえば、何から手をつけようかとか、服はどれを着ていこうかとか、昼ごはんは どの店で食べようとか、スタバに入ったらどのコーヒーを頼もうとか……
また、何かを「探さなきゃならない機会」も日々の中にけっこうたくさんあるものです。
たとえば、机の上に置いたはずのスマホが見つからなかったり、カバンの中の財布 がなかなか出てこなかったり、レジで小銭を払いたいのに1円玉が見つからなかったり、デスクの引き出しに入れたはずの契約書が見つからなかったり……
こういったことが積み重なって、自分の心身を乱すストレス要因になっているのです。
こういう「迷い」や「焦り」が、私たちの仕事やスポーツなどのパフォーマンスに、微妙な狂いや乱れをもたらしているというわけです。
ですから、仕事やスポーツなどで、いつも通りの自分らしい高いパフォーマンスを発揮するには、日常のこまごまとしたことを「選ばないで済む」「探さないでいい」ようにしておくことがとても大切なのです。
おそらく、みなさんの中にはそんな小さなこと、どうでもいいじゃないか、と思 う人もいらっしゃるかもしれませんが、こういう「どうでもいいこと」や「小さ なこと」をきちんとしておくことこそが大事なのです。
「選ばないで済む状態」「探さなくていい状 態」にしておけば、何も煩わされることなく、気を遣わなくてもオートマチックに事が進んでくれるようになると「いちいち意識しなくても、いつも通りスムーズに心身が動けるようになる」わけです。
そして、こういう「いちいち意識をしなくても、心や体がいつも通りに動く状態」 を日常の生活の中でたくさんつくっていくと、だんだん自分の中の無意識の力が目覚 めてくるのです。
だから、一流のアスリートやビジネスパーソンには、自分の持ち物や日常の生活動作に関して、意識しなくて済むように、「自分のルール」をルーティーンとして事細かく決めている人が多いもの。
すなわち、小さいことやどうでもいいことは、「自分のルール」でいつも通りに済むようにできるだけ自動化しておいて、ここいちばんのポイントで自分の力を存分に発揮できる状態をつくることに心を砕いているものなのです。
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所長視点
人生、明るく生きている人は、やらないことを決めている人、やることを習慣化して、余計なことに気持ちを使わないようにしている人です
まさしく「選ばない」し「探さない」から、 よい結果を生み出している
人生、決めることは多いし、考えることが多い中で、重要なことに限られたエネルギーを集中するために…
無意識の力を目覚めさせるために…
できることは沢山ありそうです
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