2021年10月31日日曜日

根拠のない自信

 

今日のお題

『アメリカの某出版社の社長が、心理学者に社員の心理カウンセリングを依頼した。

アメリカでは、会社主導の心理カウンセリングは日常茶飯だから、社員たちは、何の疑いもなくカウンセリングに応じた。

だが、社長には、社員には告げていないもくろみがあった。

それは、「我社の社員一人ひとりの創造性を調査する」というものだった。

社長は、自社の社員の創造性に不安を抱いて、そのユニークな心理調査を依頼したのだ。

はたして、一年間にわたって社員一人ひとりの心理調査を行った心理学者は、じつに興味深い報告を社長に提出した。

「創造性のある社員と創造性のない社員は、半々だった。だが、その両者を分けるのは、けっして先天的な能力ではなく、きわめてささいなことだ。

創造性のある社員は、自分を創造的だと思っており、創造性のない社員は自分を創造的でないと思っている。

その違いがあるだけだった」

創造性のあるなしは、芸術学部で勉強したからでもなく、絵や音楽が好きだったからでもなく、作家やデザインを学んだからでもなく、単に自分は、創造的だと思っているか、そうでないかの違いだけだという。

それは、実績や経験のあるなしでもない。

いわゆる、「根拠のない自信」があるかどうかだ。

これは、あらゆることに言える真理でもある。

創造的であるということは、未知なことや新しいことにチャレンジするということ。

その未知なことや未経験なことに挑戦するには、「根拠のない自信」が必要だ。

自分は創造的であるという根拠のない自信があれば、人は必ず創造的であろうとする。

そして、創造的なことに興味や好奇心が湧き、創造的な人に会い、創造的な(ウェブ)セミナーを受講し、自然と、創造的な情報が集まってくるのだ。

(頭がいい人の習慣術/河出書房新社)

所長視点

「自信がある・ない」とか「自己肯定感がある・ない」などに明確な基準があるわけではありません。

その基準を決めているのは自分。

人から色々言われて、それを受け入れるか、どうか決めているのも自分。

自分の中身は自分が決めて、カスタマイズしているのですね。

なにか怖いような、希望のような気がします… 

2021年10月30日土曜日

遊びというのは、大切なものである

 

今日のお題

「世の中へ生まれたときは、働き虫で生まれたんじゃない。

やっぱり何か楽しみたいんですね。

ほんとうからいえば、俺は楽しみたいから、その楽しむための時間と金がほしいんだよ。

それだから一生懸命働いたんだ。

だから、まじめに働く人は、レクリエーションは、大事な、一番重要な、仕事よりも大事なことだと思う


縄のれんのおばちゃんや、酒屋のおっさんが、笑顔を向けて歓迎してくれるのは、たがいに気の合うことがうれしいのである。

酒を飲んで楽しいのは、私にとって、何のかざりもなく相手と共感できるときである。

そのためによく遊ぶのである。

金を出すのはオレだ! というので相手を無視したところで、そこに何の楽しさがあるだろうか。

遊びというのは、大切なものである。

遊びのへたな人間は人にも好かれないし、商売もできない。

またとない時間を、その場にいる人たちとみんなで、より楽しく、よりほがらかに、 共感の笑いとともにすごさずして何の遊びだろう」  ~ 本田宗一郎 ~

本田宗一郎の徹底した遊び方は、一つには相手の気心を知り、気くばりをするためにあるともいえる。

あるとき、本田宗一郎が原宿の本田技研本社の近くにあるフランス料理店に私を誘ってくれたことがある。

陽気に店のドアを開けた本田宗一郎に、店の従業員は決して商売上の笑顔ではなく、心から歓迎するといった態度を示した。

芸能人かスポーツ選手に対するようにサインすらねだるのである。

そして彼は料理を実に楽しそうに食べる。

かたわらに立つボーイにも冗談をいい、コックにはねぎらいの言葉をかける。

特別の料理を注文したわけではないのに、本田宗一郎と 私たちのテーブルは、広い店内の中で、そこだけが大輪の花が咲いたように華やかな雰囲気だった。

昼食をとるのも本田宗一郎は賑やかな遊びにしてしまうのだ。

『本田宗一郎 「逆境」を生き抜く力』KKロングセラーズ
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所長視点

楽しい人、遊び心のある人は、

「気配りがある」「明るい」「場を盛り上げる」「いつも笑顔がある」「笑いがある」「話題が豊富」「聞き上手」「威張らない」「下品ではない」「ケチケチしていない」「分けへだてしない」「愛嬌がある」「遊びを知っている」

つまり、人を楽しませるのが好きな人ともいえます。

聖書には、神様は喜びのためにアダムとエバを創造した…とあります

楽しい仕事だから、仕事が楽しいのではなく、楽しく仕事をするから、仕事が楽しくなるのかもしれません 

2021年10月29日金曜日

他人の生活まで暗くする権利は、ありません

 

今日のお題

現在、ダイオキシンによる健康被害が叫ばれ、車の排気ガスを少なくし、ゴミの分別をていねいにして環境浄化に心を砕いています。

私は、不機嫌は、立派な環境破壊だと思うのです。

不機嫌な顔つき、相手を傷つける言葉、冷たい態度、無視といったダイオキシンを、家庭で、職場で、通勤途中などで撒きちらしていないでしょうか。

特に家庭で、配偶者や子どもたちに、平気で浴びせてはいないでしょうか。

「恐ろしい顔付きの平和主義者は本物ではない」といった人もいます。

心に平和を保ち、笑顔を大切にしたいものです。

嫌なこと、腹の立つこと、愚痴りたいこともいっぱいあり、言い返したいこと、仕返ししたいこと(それも倍返しで)もあります。

そんな時に、幼い時から母に繰り返し言われたこと、「あなたの大きさは、あなたの心を乱すものの大きさなのですよ」「あなたには、他人の生活まで暗くする権利は、ありません」が、心によみがえってきて、自分を冷静にし、正してくれます。

いじめが後を絶ちません。

今、子どもたちの心をむしばんでいるもの、それは案外、測定できない大気中のダイオキシン。

私たちが口から出している心ない言葉、表情、態度なのかもしれないのです。

笑顔の多い家庭には、必ず相互の許し合い、思いやりの言葉があります。

許すこと、ほほえみを交わし合うことを惜しまないようにしましょう。

一生の終わりに残るものは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものなのですから。

『面倒だから、しよう』幻冬舎
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所長視点

「恐ろしい顔付きの平和主義者は本物ではない」のと同じように…

「恐ろしい顔付」の教育者も、政治家も、経営者も、スポーツの監督も、評論家も、本物ではない。

なぜなら、本物の人格者はみな笑顔が素敵だからだ。

ドイツの詩人、ゲーテさんは「人間の最大の罪は不機嫌である」と言われました

「不機嫌は怠惰の一種です」とも・・・

一番手軽で、常に人に影響を与えているのは、表情ですから、不機嫌にしろ、笑顔にしろ、顔つきが相手に与える影響はかなりのものです

家族の表情で、その家の雰囲気が決まります。

責任重大です 

2021年10月28日木曜日

「ゆっくり動く」と人生が変わる

 

今日のお題

今、私が医師として、「一瞬で人生を変える鍵は何ですか?」と訊かれたら、それはずばり「ゆっくり」だとお答えします。

話す、歩く、食べる…そういうさまざまな動作のペースを落として、「ゆっくり」と動くことを意識するだけで、本当に、一瞬で、人生が良い方向にどんどん変わり始めます。

体が健康になり、精神は安らかになり、仕事や勉強、家事や育児のパフォーマンスも上がります。

人間関係がよくなり、周りに好影響を与えられるようにもなります。

つまり、「ゆっくり」を意識するだけで、人生のさまざまなことが「うまくいく」ようになるのです。

では、なぜ「ゆっくり」を意識することが、それほど自律神経のバランスにとって重要なことなのでしょうか。

それは、ずばり、さまざまな動作を「ゆっくり」行うようにすると、「呼吸」が自然とゆっくり深いものに変わるからです。

自律神経のバランスを整える上では、「呼吸」というものがきわめて重要なポイントとなってきます。

なぜなら、自律神経のバランスと呼吸はまさにダイレクトにつながっているからです。

人間というのは、心身ともに調子のいいときは、知らないうちに、自然にゆっくり動けているものです。

そして、そんなときの呼吸は、もちろん理想的な、自然に深い呼吸になっていますし、副交感神経の働きも上がり、自律神経も高いレベルで整っています。

逆に、何かで非常なストレスがかかったり、生活のリズムが乱れたりして調子が悪くなると、途端にゆっくり動けなくなってしまいます。

そして、そんなときの呼吸は、浅く速くなっていますので、結果、自律神経が乱れ、血流が滞り、ますます心身の調子は悪くなってしまいます。

これが、いわゆる悪いバイオリズム、あるいはマイナスのスパイラルに入った状態=スランプの状態なのです。

ゴミを捨てるのでも、椅子からポイとゴミ箱に放り投げるのではなくて、立ち上がって、ゆっくり丁寧に捨てる…。

これらは些細にも思えることですが、じつはこれが非常に重要なのです。

『「ゆっくり動く」と人生が変わる』PHP文庫

所長視点

座禅には、数息観(すうそくかん)という自分の息を数える方法があるそうです

「腹が立ったら、自分の息をゆっくり数えてみる」のも効果的です。

意識を呼吸に向けることにより雑念が生じにくくなります

呼吸を整えるのには「ゆっくり動く」こと。

やってみるとしますか 

2021年10月27日水曜日

夫婦はお互いを磨き合う「砥石」です

 

今日のお題

人はさまざまな経験を通して幼児性が抜けていき、一人前の人間として大きく成長していきます。

もし、言いたいことがあるときは、お互いに意見を主張すればいいのですが、それは笑顔で言えばいいことであって、ケンカをする必要はないんですね。

大人になるということはケンカをしないということですから。

さらに、家庭のことで言いますと、同じ言葉を他人から言われたときに、怒らないで踏み留まることができるにもかかわらず、同じ言葉を妻から言われるとものすごく腹を立てて爆発してしまう夫がいます。

また、同じ言葉を他人から言われても怒らないけれども、夫から言われるとキレてしまう妻がいます。

それは、どういうことかと言うと、外では踏み留まる能力があるにもかかわらず、家庭では踏み留まらないということなんですね。

《踏み留まれない》のではなくて、《踏み留まらない》んです。

これを一言で言うと“幼児性”です。

どんなに大変な状況であっても、チャンスをいただいていると考え、「自分はついている」と考えられたら、人は大きく変われるのではないでしょうか。

「命」という字は、「人は一度叩かれる」と書きます。

本当の漢字の成り立ちは違いますが、そのようにも読めますよね、という話です。

叩かれたとき「有り難き」ことと感謝して、「ついてる、ついてる、ありがとう」と言えるようになることが、人間を磨くことかもしれません。

そう考えると、結婚相手は、お互いを磨き合うことができる「砥石」なのです。

ポイントは、「相手を尊敬の念で見られるようになるかどうか」ということ。

まずは、自分が尊敬される人になれるか、人間を磨けるかが問われると言えそうです。

『嬉しく楽しく、幸せになってしまう世界へ、ようこそ』廣済堂出版
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所長視点

西郷隆盛が尊敬してやまなかった人物に「橋本左内」がいます

橋本左内は、15才のときに「稚心を去る」と語り、幼児性を克服することを人生の指針としました

幼児性が強い人は、自分の思い通りにならないと、拗ねたり、当たり散らしたり、怒鳴ったりする。

また、我が強く、我慢ができない。

そして、甘いものを好み、厳しいところから逃げようとする…

自律した大人になりたいですね・・・。 

2021年10月26日火曜日

「喜び」を伝えるチカラ

今日のお題

私は京都育ちなので、関西人ではあるが、関西を手放しに褒めようとは思わない。

ただ、感心することもある。

特に思うのが、仕事をもらう「喜び」を伝えるチカラだ。

たとえば、タクシーに乗ったときだ。

「よっしゃ、新幹線に間に合うように頑張るわ!」

と言ってくれたりするし、信号にひっかかった時は、「なんでやねん!」とまでイラついてくれたりする。

結局は、それほど変わらないのだが、心地よく、「おおきに」と言って降りることになる。

単純に気持ちがいい。

この人にお願いしてよかった、と思う瞬間だ。

もちろんここまででなくとも、仕事をもらう「喜び」を伝えるチカラは、ビジネスにおいては絶対に武器になる。

では、どうしたら「喜び」を伝えられるのだろうか?

私は「ぜひ」という言葉をよく使うようにしている。

「来月にお会いしましょう」とメールが来たら、あなたならどう返すだろうか。

「承知しました。ぜひ、よろしくお願いします!」

このように“ぜひ”をつけることで、前のめりな「喜び」は伝わる。

ぜひ、と一言を添えるだけで、声をかけた人は、「この人に声をかけてよかった」と思うものである。

『「口ぐせ」は仕事で最強の武器になる!』ぱる出版

所長視点

喜びを伝えるなら、「ぜひ!」、「やった!」、「最高!」、「夢みたい!」、「もう、うれしすぎる!」等々。

「喜び」を伝える言葉を一言添えると相手もこちらも楽しくなります。

どうせ伝えるなら「喜び」の波動が広がる一言を添えて伝えてみるとしますか 

 

2021年10月25日月曜日

人を茶化してはいけない

今日のお題

恥という感情は、周囲の人たちに大きく影響されるものだ。

誰かの発言や価値観の押しつけによって「恥」を植えつけられてしまう瞬間がある。

その瞬間は、わたしたちの生活の些細なやり取りの中に隠れている。

あなたは、友人の新しい洋服や髪型、メイクなどを茶化したことはないだろうか?

あなたのその心ない一言で、さっきまでお気に入りだった洋服や髪型が、友人の心の中で一瞬にして「恥ずかしいもの」に変わってしまう。

あるいは、会議で新人が勇気を奮って何か意見を言ったとしよう。

その発言に対して「お前は分かっていない」と先輩に鼻で笑われた瞬間。

言われた後輩のチャレンジは、その瞬間に恥ずかしいものになってしまう。

人の勇気はシャボン玉のように儚く尊い。

わたしたちの発言には、誰かのチャレンジを恥に変えてしまう恐ろしい力がある。

会話の中で周りの笑いをとるために、特定の誰かをイジったり、ネタにしたりする光景を見たことがあるだろう。

そしてそれは、自分よりも立場の弱い相手に対して行われることが多い。

人を茶化してはいけない。

言った本人に悪意がなかったとしても。

それは、誰かの小さな勇気をたった一言で恥に変えてしまう、恐ろしい行為なのだ。

誰かの勇気を奪いたくなければ、自分の発言には注意しよう。

『いくつになっても恥をかける人になる』ディスカヴァー
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所長視点

冗談は生活の潤滑油になりますが、茶化すことは、相手を揶揄したり、愚弄したりすることにつながります

茶化すのは相手をバカにしたり、からかって、まわりから、ウケたいとか、笑いを取りたいという気持ちがあるので何の利益も生まない。

人を茶化すことで自分が優位に立とうとしている…ともいえます

本当に応援してくれる人は、人を茶化したりはしません。

どんなときも、家族とは真剣に向き合い、心から応援する人でありたいですね 

 

2021年10月24日日曜日

人に遅れをとっても大丈夫

 

今日のお題

《疲れた人は、しばらく道ばたの草に腰をおろして、行く人を眺めるがよい。人は、決してそう遠くへは行くまい。》 (ロシアの作家 ツルゲーネフ)

私たちは仲間に遅れをとった場合、非常に不安になります。

取り残されたという意識に苦しみます。

しかし、仲間は実はそんなに先に行っていないのだというのがツルゲーネフの教えです。

ツルゲーネフの言葉は、休んでもいいから焦るな、先のことはわからないのだから、 自分のなすべきことに専念せよという意味にもなると思えるのです。

中国の「人間万事塞翁が馬」という有名な言葉もそうです

昔、中国の国境に翁が住んでいました。

ある日飼っていた馬が国境を越えて逃げたのです。

しかし、翁は「幸せのもとかもしれない」と悲しみませんでした。

果たして馬は何頭もの良馬を連れて戻ってきたのです。

しかし、翁は「不幸のもとかもしれない」と喜びませんでした。

果たして息子が落馬して足に大怪我をしたのです。

しかし、翁は「幸せのもとかもしれない」と悲しみませんでした。

果たして国境を越えて異民族が攻め込んできた時、息子は足が不自由だったので徴兵を免れたのです。

つまり、人生では何が起こるかわからず、幸と不幸はたやすく入れ替わるという話です。

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所長視点

その時、ひどいと嘆いたことも、後になると、それがあったから幸せになった思うことが人生には沢山あります。

私達の目から見れば「不幸なこと」でも、それは全体の5%であって、残りの95%はすべて「真の愛」で包まれています。

そもそも、出来事に「幸せ」「不幸」と意味をつけているのは自分…

そうであるなら、すべて感謝したら、すべてが幸せ色に染まっていくかもしれません

幸せになるって、簡単なんですね

2021年10月23日土曜日

相手に関心を示すということ

 

今日のお題

人の心をとらえる効果的な方法は、相手に関心を示すことです。

たとえば、どこに住んでいようと、その地域で最も重要なテーマを話題にすれば、 たいてい友達をつくることができます。

相手が何に興味を持っているかを見きわめ、それについて話しましょう。

これはプライベートな交友関係に役立つだけでなく、仕事でもチャンスを手に入れるきっかけになります。 |

昨今、それは以前より簡単になりました。

ビジネスの会合であれ、個人の話し合いであれ、SNSを利用すれば相手の関心事をすぐに知ることができるからです。

相手の関心事をあらかじめ調べておけば、成果を得やすくなります。

実際、相手の関心事を前もって調べて売り上げを伸ばしているセールスマンはたくさんいます。

彼らはそうやって顧客とのつながりをつくって販売に結びつけているのです。

自分のことばかり考えてはいけません。

自分の功績を披露して相手に感銘を与えようとするのではなく、誠実な気持ちで相手のことに関心を示し、それについて話しましょう。

相手の心をとらえるためには、友好的な態度を示すことが大切です。

それはたんにあいさつをするというだけでもいいのです。

多くの人は自分のことばかり考えていて、あいさつすらしません。

人に会ったら愛想よく振る舞いましょう。

たとえ電話口でも、微笑んでいると相手に伝わります。

人は皆、自分を認めてもらい、ほめてほしいと思っています。

相手のことに関心を示せば、相手もあなたに関心を示してくれます。

もちろん、それは誠実なものでなければなりません。

うわべだけのほめ言葉はすぐに見抜かれます。

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所長視点

愛すること、為に生きることの出発は相手に関心をもつことから始まります

相手の関心事が、自分に関心がないときが勝負です。

私が関心がないこと = 私がもってないもの

ですから、私に欠けているものにもなり、私をサポートしてくれる最高に人ともいえます

私が関心がないことを持っている人は、気が合わない人…ともいえますが…

愛が試されますね 

2021年10月22日金曜日

次世代のために働くこと

 

今日のお題

高齢者が生かされている歴史的、生物学的意味 現在の科学の進歩は凄まじく、いろいろなことがわかってきています。

ジョージアで発見された180万年も前の原人の遺骨には、歯が全くありませんでした。

動物が歯を失ったら食べることができず必然的に死を迎えることになりますが、この原人は歯をなくした後もしばらく生きていたことがわかっています。

ということは、誰かが食物をすりつぶして食べさせていたとしか考えられません。

180万年も前に介護が行われていたのです。

ホモ・サピエンスの歴史のなかで、高齢者はその知識や経験が群れ全体の生存に役立つだけではなく、たとえばみんなが食べ物の狩りや採集に出払っている間に赤ちゃんの面倒を見るとか、留守番をするなどして、次世代の育成に役立ってきました。

こうした歴史的、生物学的な事実を踏まえると、高齢者がなぜ生きているのかといえば、次の世代のためというのがその答えになるでしょう。

われわれ老人は子育てを支援し、若者が子供を作りたくなる環境を整備する。

高齢者は「次世代のために働くこと」に意味があり、次世代を健全に育成するために生かされていると考えるべきなのです。

そう考えると「保育園が近くにできるとうるさくて昼寝ができない」などと反対する高齢者は、自分が何のために生かされているかという本分をわきまえない人というほかありません。

洋の東西を問わず、船が沈没する際に脱出する順番は子供、女性、男性、そして高齢者です。

なぜなら、その順番にしないと群れが死滅するからです。

高齢者より、将来を担う若者たちの優先順位を高くしなければいけないということは、昔からみんな、わかっていたのです。

『還暦からの底力』講談社現代新書
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所長視点

木を植えるように、将来に向かって今から幸福の種をまいておくことを「植福」というそうです。

次世代のため、社会の役に立つ努力をコツコツと重ねることも「植福」になるでしょう

ルティン・ルターは「たとえ明日、地球が滅びようとも、今日私はリンゴの木を植える」 いいました

次世代のために働く人でありたいですね

2021年10月21日木曜日

余計なことにとらわれない

 

今日のお題

ここでひとつ、余計なことやどうでもいいことにとらわれないための大切なポイントを紹介します。

それは、「選ばないで済む」「探さないでいい」ようにしておくことです。

「選ぶセレクト」「探す=サーチ」といった行為が、人間にとってかなりの大きなストレスになっていることをご存じでしょうか。

アメリカのコロンビア大学で心理学を教えるハーバーソン博士は、何かを選んだり決めたりするとき、私たちの心身は一時的な緊張状態にあり、私たちが抱えるストレスの多くは、「決定しなければならない物事が多すぎる」ことが大きな原因になっていると述べています。

みなさんもきっと、どれにするかが決まらなくてイライラしたり、何かが見つからなくて焦ったりした経験があるでしょう。

日々をふつうに生きていれば、「選ばなきゃならない機会」はたくさんあります。

たとえば、何から手をつけようかとか、服はどれを着ていこうかとか、昼ごはんは どの店で食べようとか、スタバに入ったらどのコーヒーを頼もうとか……

また、何かを「探さなきゃならない機会」も日々の中にけっこうたくさんあるものです。

たとえば、机の上に置いたはずのスマホが見つからなかったり、カバンの中の財布 がなかなか出てこなかったり、レジで小銭を払いたいのに1円玉が見つからなかったり、デスクの引き出しに入れたはずの契約書が見つからなかったり……

こういったことが積み重なって、自分の心身を乱すストレス要因になっているのです。

こういう「迷い」や「焦り」が、私たちの仕事やスポーツなどのパフォーマンスに、微妙な狂いや乱れをもたらしているというわけです。

ですから、仕事やスポーツなどで、いつも通りの自分らしい高いパフォーマンスを発揮するには、日常のこまごまとしたことを「選ばないで済む」「探さないでいい」ようにしておくことがとても大切なのです。

おそらく、みなさんの中にはそんな小さなこと、どうでもいいじゃないか、と思 う人もいらっしゃるかもしれませんが、こういう「どうでもいいこと」や「小さ なこと」をきちんとしておくことこそが大事なのです。

「選ばないで済む状態」「探さなくていい状 態」にしておけば、何も煩わされることなく、気を遣わなくてもオートマチックに事が進んでくれるようになると「いちいち意識しなくても、いつも通りスムーズに心身が動けるようになる」わけです。

そして、こういう「いちいち意識をしなくても、心や体がいつも通りに動く状態」 を日常の生活の中でたくさんつくっていくと、だんだん自分の中の無意識の力が目覚 めてくるのです。

だから、一流のアスリートやビジネスパーソンには、自分の持ち物や日常の生活動作に関して、意識しなくて済むように、「自分のルール」をルーティーンとして事細かく決めている人が多いもの。

すなわち、小さいことやどうでもいいことは、「自分のルール」でいつも通りに済むようにできるだけ自動化しておいて、ここいちばんのポイントで自分の力を存分に発揮できる状態をつくることに心を砕いているものなのです。

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所長視点

人生、明るく生きている人は、やらないことを決めている人、やることを習慣化して、余計なことに気持ちを使わないようにしている人です

まさしく「選ばない」し「探さない」から、 よい結果を生み出している

人生、決めることは多いし、考えることが多い中で、重要なことに限られたエネルギーを集中するために…

無意識の力を目覚めさせるために…

できることは沢山ありそうです 

2021年10月20日水曜日

粘り強さを身につけよう

 

今日のお題

成功者とは、才能に恵まれ、学歴がある人たちのことだと思っている人が多いかもしれません。

たしかにそれらの要素は成功するうえで多少有利ではあるのですが、決定的な要因にはならないのです。

才能や学歴よりもはるかに大切なものがあります。

それは何でしょうか?

カルビン・クーリッ ジ(米国第30代大統領)が、興味深いことを言っています。

この世の中で粘り強さにまさるものはない。

才能があってもダメだ。 才能のある失敗者は大勢いる。

天才であってもダメだ。 報われない天才は大勢いる。

高学歴であってもダメだ。 高学歴の落伍者は大勢いる。

しかし、粘り強さがあれば、決意したことはなんでもできる。

「粘り強さを発揮しろ」というメッセージこそが、

これまで人類の諸問題を解決してきたし、

これからも解決しつづけるだろう。

クーリッジは、才能を磨くことや教育を受けることの大切さを否定しているのではありません。

どんなに才能があり、どんなに教育を受けても、結局、粘り強さがなければ成功しないと主張しているのです。

粘り強さを身につけよう。 どんな才能や運にもまさる成功の源だ。

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所長視点

「粘り強さ」とは、最後まであきらめずに続けることで、胆力ともいいます

やり続けるには困難なことに出会ってくじけても立ち上がり、柔軟に考える力や、心が折れてしまっても支えてしてくれる人がいてこそ継続できます

簡単なことでも、何かひとつ、やり続けていると、ついには「凡を極めて非凡に至る」という状態になる…

そこには人生で必要なものが詰まっている気がします 

2021年10月19日火曜日

ルールとは美学

 

今日のお題

あなたはなんのために働いているのでしょうか?

お金のためでしょうか、生活のためでしょうか。

アップル(apple)の創業者、スティーブ・ジョブズ。

彼は、お金のために仕事をしていたのではありません。

だから、一度離れていたアップルに復帰を果たしたとき、彼が会社に要求した年俸は、1ドルでした。

年間、約100円の給料です。

毎月1円玉8枚、約8円のお給料です(笑)。

では、ジョブズはなんのために働いていたのか?

それは、「世界に衝撃を与えるため」です。

「私はアップルの経営をうまくやるために仕事をしているわけではない。最高のコンピューターをつくるために仕事をしているのだ」

最高のコンピューターをつくることこそ、ジョブズの人生の「最優先事項」でした。

ジョブズは言います。

「何をやっているか、ということだけでなく、何をやらないか、ということにも、僕は誇りを持っている」

「何をしないかを決めるのは、何をするのか決めるのと同じくらい大事だ」と。

『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか?』FACTORY A-WORKS

所長視点

何か一つ、事を成そうとするとき、「何をやらないのか」「何を捨てるのか」はとても大事なこと。

そして、一番大事なものを一番大事にするために決めたルールのことを「美学」といいます

何が自分にとっての真の幸せで、何を一番大切にしたいのかが明確になったときに生まれる自分だけの美学。

なんかかっこいいですね 

2021年10月18日月曜日

貴君が校則になりたまえ

 

今日のお題

征韓論に敗れた西郷隆盛は、故郷・鹿児島に隠遁します。

そして、西郷を慕って集まってきた若者のために私学校を設立します。

明治7年、私学校の代表役にと決めていた篠原国幹が西郷に一つの質問をしました。

「私学校の校則を定めたいが、どうしましょうか?」

その問いに、西郷は有名な言葉を返すのです。

「貴君が校則になりたまえ」

つまり、篠原自身が、日々の立ち居振る舞いで生きた校則となり、人間としてのありようを示せと伝えたのです。

私は、この逸話が大好きです。

人間性を高めるというのは、常に人間性のありようを言葉ではなく、生きる姿で示すことであると。

人間にとっての一生の成果とは、人間性を高めつづけるべく生きたという一点にあるのでしょう。

そして、仕事や家庭は人間を完成させるべく私たちの前にあります。

『舩井幸雄がこの世に遺してくれた魔法の言葉』徳間書店

所長視点

子供は親のいうことは聞かない。やっていることを真似する…

礼儀作法も、掃除も、言葉遣いも、思いやりも、勉強する姿勢も、すべて親がしているのと同じように子どもは育ちます。

「そんな子供に育てた覚えはない!!」という言葉は、鏡をみながら「私はこんな顔ではない!」といっているのと同じことになります

真の家庭づくりの基本になります。基本は大切ですね 

2021年10月17日日曜日

本を先生にする

 

今日のお題

イスラエルのヘブライ大学で言語学を教えている、イタリア系ユダヤ人のSさんは、20ヵ国語を操る天才。

歴史や宗教にも造詣が深く、何を聞いても何でも知っているという感じで、「本物の博士というのは、こういう人を指すんだろうなあ」と思わせる人です。

ですが、Sさんの少年時代は、恵まれたものではありませんでした。

彼は幼い頃に両親を失っていて、その後、養父母のもとで少年時代を送るのですが、それはとても過酷なものだったと聞きます。

彼が自由にできる財産は一銭たりともなく、不条理な扱いを耐え忍んで、生きていかなければならなかったそうです。

過酷な 少年時代を送ってきたにもかかわらず、性格をゆがめられることなく、前向きさや負けない心を保ち続け、結果として、学問の世界で成功することができました。

近くに誰も味方がいないなか、たった一人で逆境を人のせいにしない強い意志を保ち続けることができたのか?

彼に尋ねてみたことがありました。

Sさんは、学校での彼の成績が抜群だったために、それに嫉妬した養父母の実子から、ある事件の濡れ衣を着せられてしまったということがありました。

その結果、彼は、風紀も良くなく、あまり教育熱心でない学校に転校させられてしまいます。

Sさんが学校を後にするとき、彼の才能を認めていた一人の教師が、こ んなことを言ったそうです。

「これから君は、いい教師に恵まれる可能性は少ないだろう。一人で悩みを抱えながら過ごすことになるかもしれない。しかし、誰にも教えてもらうことができなくても、世界には多くの本がある。これからは本が、君の先生だよ。どの科目を学ぶのかも、どの先生に教えてもらうのかも、君の自由だ」

それを聞いて、Sさんは胸が熱くなったそうです。

誰も味方がいないのであれば、まず本を味方にして、自分に力をつけていこう。

そう思ったそうです。

恵まれた環境がないなら、自分で環境を作らなければならない。

そのために本から学べることを学びきろうと、彼は図書館に通い詰めました。

本から得た哲学を芯として自分の人格を作り上げ、本の中の登場人物を友として、これらを糧にしながら、彼は必死で、前向きに生きるコツをつかんできたのでしょう。

苦しい時代だったでしょうが、そうした習慣を身につけられたことは、彼にとって、素晴らしい財産になったのではないかと思います。

「自分の味方はすぐ近くにはいないかもしれないけれど、本の中には絶対にいる」

こう考えると、前向きにいろいろなことに挑戦していけると思うのです。

『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』アスコム
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所長視点

人は逆境に遭ったとき、必ず「真実」に出会っているそうです

しかし逆境で出会った「真実」に対する捉え方は、二つの生き方となります。

一つは、逆境があったがゆえに真実に出会うことができた。と受け止める人

もう一つは、真実を通じて、自分が置かれている逆境から逃れようとする人

それは、イエス様が十字架の絶頂で、すべての人を赦す真の愛の実践を目の当たりにして、左の強盗は「その愛で私も救え」といい、右の強盗は「あなたと出会えて感謝します」といった姿と重なります。

その差は「自分の責任で自分の人生を生きているか」でしょうか… 

2021年10月16日土曜日

あなたの人生を暗くする「思い込み」の力

 

今日のお題

幸せは、夢や目標を達成したときにやってくる― それが世間一般の考え方だ。

たいていの人は、だいたい次のように考えている。

収入が増えたら幸せになる。

息子が電話をくれたらすぐに幸せになれいる。

新しい大統領が誕生したら幸せになる。

「あなたは幸せになりたいですか?」― こう質問されて「ノー」と答える人はまずいないだろう。たいていの人が幸せになりたいはずだ。

それでも、幸せになることを自分の意志で選べると思っている人はほとんどいない。

幸せになれるかどうかは運次第だと、どこかであきらめてしまっている。

何が正しくて、何が正しくないかという判断は、すでに脳内でプログラムされている。

私たちはただ、何も考えずにそのプログラムを何度もくり返しているだけだ。

まるで軍隊のように、ただ命令に従って行進している。

立ち止まり、「これは本当に正しいのか?」と考えることは絶対にない。

たとえば、次のようなことは、果たして本当に本当だろうか?

・友達と遊ぶのは楽しい。家のそうじは楽しくない

・眠るのは楽しい。仕事に行くのは楽しくない

・映画館に行くのは楽しい。歯医者に行くのは楽しくない

こういった思い込みに異を唱える人はほとんどいないだろう。

しかし、思い込みだけで物事を判断していると、人生のかなりの部分を楽しめなくなってしまう。あなたはべつに、誰かから銃を突きつけられて、無理やり判断させられたわけではない。

むしろ、自分の頭の中にいる古くさい伝道師の言いなりになっているだけだ。

不平不満から目をそらし、代わりにすでに受け取っているすばらしい贈り物を探すようにすれば、人生はそれだけで喜びに満ちあふれるということだ。

そう 幸せになるかどうかは、完全にあなた次第なのだ。

こうして思考は現実になる2 

所長視点

自分は、いまの現状がなるべくしてなっていて、自分ではどうすることもできない…と思っていますが、実はそうではないようです

無数にある選択肢のなかから、選んで、いまの現実が起こっています

「そんな 一番食べたくないものをファミレスで注文するようなことするはずがない!」

と思ってしまいますが、実はそれをしてしまっている…

そこに気づくところが最大のポイントになります。

無条件にやってしまっているので分かるのに時間がかかって嫌になりますね 

2021年10月15日金曜日

自信をつければ、君の夢は叶う

 

今日のお題

「自信をつければ、君の夢は叶う」

僕がそう言ったら、君はこう言い返してくるかもしれません。

「そんなこと言われても」と。

たとえば、「お金がないから夢が叶わない」と言うかもしれない。

でも、ちょっと聞いてください。

自信はつけられるし、夢は必ず叶う。

これは嘘でもハッタリでもないのです。

夢がとても叶いやすい「今」を生きているのです。

なぜならば、今は夢を叶えるために、あまりお金がかからない時代です。

僕らの宇宙開発は、たった20人の工場で稼いだお金だけでできています。

僕らのロケットの材料となる特殊なプラスチックは、普通にホームセンターで買えます。

そして、実は、最先端のことをするときには、学歴はあまり関係ありません。

なぜならば、必要がないから。

僕らのやっていることは、教科書に書かれていません。

そもそも誰もやったことがないからです。

未知への挑戦に必要なのは学歴じゃなく、興味と好奇心。

それさえあればできるのです。

日本のロケットは30年も前に作られたものです。

いくら天才が集まって国の名のもとで開発しても、古いものは新しいものに負けます。

日本のロケットも新しいものにすればいい気がしますが、そうはしません。

なぜでしょう?

理由は簡単で、「失敗したくないから」です。

新しい部品を使おうとすると、「失敗したらどうするの、責任取れるの?」と言われます。

宇宙開発は失敗が許されないからこそ、古い技術が使われているのです。

「失敗しないためには、挑戦しない」のが安心、ということで、何も変わらないのです。

失敗すれば、新しいことがわかるのに。

失敗から工夫すれば、もっといいことがわかるのに。

失敗を繰り返してやがて成功すれば、自信が持てるのに。

幸いなことに、君たちはこれから、新しい時代を生きます。

そこに失敗例も成功例もありません。

誰も経験していないから、大人の常識は全く役に立ちません。

たとえ口出ししてきても、ほとんどは間違っているから、無視してかまいません。

誰もやったことがないことをやる時代だから、誰でもチャレンジできる。

チャレンジすればやがて大きな成功も手に入ります。

そして、チャレンジするために必要なのは、お金でも学歴でもない。

自分を信じて自信を持つことです。

『「どうせ無理」と思っている君へ』PHP

所長視点

自信はどこからか持ってきて、誰かがつけてくれるものではなく、自分のことを信じることから始まります

考えてみれば、今日という一日も自分の人生において、初めての体験であって、何が起こるかわかりません。過去と同じ一日は、一日足りともないですね。

同じと思っているから、いつもと違うことが起こると「なんで?」と思ってしまいます

何をビビっているのかな… さては、自作自演の思いこみ? 

2021年10月14日木曜日

ありがとうのシャワー

 

今日のお題

2001年9月、大阪での私の講演会で、こういう方がおられました。 

末期の大腸ガンで、医者からは「余命3ヵ月。もう手の打ちようがないので、自宅で療養してください」と言われているという方です。

その方は講演会の主催者の友人でしたが、 私の講演テープを聞いてくださり、体の悪い人を皆で囲んで “ありがとうのシャワー” を浴びせかけると、病気が治ったり改善されることがあるという話を知り、自分もそれに賭けてみたいということでした。

多くの人が集まって、その人に本当に元気になってもらいたいと思いながら「ありがと う」の言葉を投げかけると、例えば100人の人が1分間(約100回) 「ありがとう」を 言い続けると、1万回の「ありがとう」をその人に浴びせることができます。

自分で1万回言うのは大変ですが、100人で言えば1分間で1万回の「ありがとう」を浴びせることができ、その数を加算することができるわけです。

「ありがとう」の数というのは、自分が声帯を震わせて言った数はもちろんですが、自分に向かって言われた「ありがとう」の数もすべて加算されるようなのです。

この情報はとても素敵なものでした。

自分に言われた「ありがとう」の数も加算されるということになれば、「喜ばれる存在」として生きていくことに、支援や応援があるということにほかなりません。

やる気を持続させてくださる有り難い仕組みです。

その9月の講演会のときに、主催者の方は「正観さん、この方のためにそういうことをやっていただけるでしょうか」と言いました。

私が「皆さん、やりませんか」と聞くと、参加者の皆さんは「やりましょう」と言って笑顔になりました。

そして、その方に向かって1分間、全員が笑顔で「ありがとう」を言いながら拍手をしました。

その方は皆さんに手を合わせて「ありがとうございます」とお礼を言い続けたのですが、その間に自然に涙があふれてきたのかもしれません。

涙をぽろぽろ流しておられました。

それを見た参加者120人のうち、半数くらいの方がもらい泣きをしてしまいました。

とても温かくて優しい空間でした。

多くの人が、顔は笑っているのに目からは涙が落ちているという不思議な表情をしていました。

それから3ヵ月後の2月。

大阪でまた講演会がありました。

私の話が終わり、皆が席を立とうとしたときに、主催者の方が言いました。

「皆さん、忘れていました。 ちょっとご報告がありますので、もう一度座ってください」

その話とはこういうものでした。

「皆さん、3ヵ月前に、大腸ガンで余命3ヵ月と言われた人がいたのを覚えていますか」 「覚えています」と多くの人が答えました。

半数以上の人が9月の講演会にも参加していたのです。

「実は、あの方からのメッセージがあります」 と言われました。

「あのときは本当にありがとうございました。

嬉しくて嬉しくて、涙が止まりませんでした。

本当に皆さん、ありがとうございました。

皆さんに頂いた  “ありがとうのシャワー” は一生涯忘れることはありません。

あの “ありがとうのシャワー” を浴びた数日後、自分の体に変調を来していると思ったあの方は、病院に行き、精密検査を受けたのだそうです。

そうしたら、ガン細胞が全部消えていた。

職場に復帰し、今日は残業をしているので来られない。

皆さまにくれぐれもよろしく伝えてくれ、ということでした」

『ただしい人からたのしい人へ』廣済堂出版
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所長視点

頼まれたことをやってあげたとき、その相手はニッコリ笑って「ありがとう」と言われたとき、私たちは本当にこの上ない幸せを感じるようにできています。

「喜ばれること=人間の最も根源的な幸せ」

そういう幸せを感じるように私たちの心にはプログラムがセットされているようです。

大勢の人に囲まれ、口々に「ありがとう、ありがとう」と言われたらどんな人でも魂が震える。

「ありがとうのシャワー」は、だからこそ、奇跡が起こるのかもしれないですね